是々の観てきた!クチコミ一覧

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カチナシ!

カチナシ!

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★



昨年から何度か拝見している劇団。
今回はお得意の介護と将棋の話とのことで、かなり期待をして客席に座ったが、期待以上の出来であった。
少々年寄りには目まぐるしい場面転換ではあるが、個々の人間の造形がくっきりと際立っており、自分の価値を見失いそうになりながらも生きる市井の人々の姿が愛おしい。
このタイトルは、言い得て妙である。
いつものようにベテランと中堅の安定感のある演技とともに、あっという間の2時間であった。

月がとっても睨むから

月がとっても睨むから

Mrs.fictions

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2019/08/03 (土) ~ 2019/08/12 (月)公演終了

満足度★★★★

あの騒ぎを越えての、となれば、どうしても期待が大きくなる。
俳優陣は相変わらず、本当にいい芝居を見せてくれる。
内容も面白い。
なのだが、どこかしら物足りなさがあるのはなぜか。
自分なりに答えが出たら、また書き加えたいと思う。

萬劇場 夏の短編集 vol.8

萬劇場 夏の短編集 vol.8

萬劇場

萬劇場(東京都)

2019/08/08 (木) ~ 2019/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★

あえて観た作品は記さないが、非常に出来の良い作品と、逃げ出したくなるようなクオリティの低い作品があり、この参加作品はどうやって選んでおられるのだろうと疑問を持った。
とはいえ、企画書では作品の出来まではわからないから、致し方のないことかもしれないが。
(このようなお祭りを開催される意義には、心から共感し、応援したいと思う)

真・恋愛漫画

真・恋愛漫画

ライオン・パーマ

シアターKASSAI(東京都)

2019/07/31 (水) ~ 2019/08/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度か拝見しながらも、どうしても合わないと感じる作風もあったりしたのだが、今回のものは素晴らしい。
かなり込み入っており、爺には当初ついていくのが難しいときもあったが、最後にすべて収束させる技は見事。
しかし、俳優さんたちのすさまじいほどの衣裳替えに、さぞや大変であったろうと、それも感心した次第。

GK最強リーグ戦2019

GK最強リーグ戦2019

演劇制作体V-NET

TACCS1179(東京都)

2019/05/11 (土) ~ 2019/05/19 (日)公演終了

あえて団体名は伏すが、4本の作品を観劇。
優勝作品は全てにおいて納得のできる素晴らしいものであった。
が、他に評価の高かった団体に関して、いささか不安を覚えたので書いておきたい。

その団体は確かに脚本としての完成度は高かった。
しかし、若い出演者たちの演技力があまりにも浅く、こんな素人の爺が観ても、見るに堪えない酷さだった。

自分としても、こんな厳しい言い方をすることが本意ではない。
だが、このまま、彼らが高評価を受けたことで間違った自信をつけてしまっては、彼らのためにならないと非常に不安を感じたのである。
彼らの指導者がお読みになれば、たぶん、おわかりと思う。
だからこそ、危機感を持って頂きたい。
自分も多くの芝居を観ているが、ここまでの学芸会は久しぶりだと驚くほどの出来であったとお伝えしたい。

どうも、セックスよ、こんにちは。

どうも、セックスよ、こんにちは。

オザワミツグ演劇

シアター風姿花伝(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/04/30 (火)公演終了

満足度★★

珍しく関係者の方からのお誘いで観たが、こんなに時間が長く感じられたのは久しぶりである。
はっきり言って、これは脚本の問題、ひいては劇団名にもある主宰の責任であろう。
不要なほどの大勢の俳優さんを使い、それなりの高い料金を取って(そしてご本人は、おいしい役を二役も演じ)、随分と勘違いをしておられるのではないか。
虐待の問題を中心にすえたファンタジーとはいえ、台詞の浅さ、ステレオタイプのエピソードの羅列は、全てにおいて雰囲気だけ、それっぽく作っているだけにしか見えなかった。
オープニングのモノローグも、文章としての整合性がなく、理解をしようと聞いていると、途中で思考が迷子になってしまう。
ストーリーの狙いどころはわかるが、結局、力不足であろう。
まだこれを続けていくのであれば、これに発奮して、名作と呼ばれるものを観、読み、猛勉強をして頂きたい。
土台のないところに名作は生まれない。
俳優たちが可哀想である。

吸って吐く

吸って吐く

劇団時間制作

萬劇場(東京都)

2019/04/24 (水) ~ 2019/05/05 (日)公演終了

満足度★★★

Aチーム観劇。
劇評はよく拝見しており、気になりながらも初見。
やはり、セットのこだわりにまず驚かされる。
そして、なるほどという重たさも、これなのかと納得する。
俳優たちの演技も総じて見事。
ただ、これはあくまでも個人的な好みではあるのだが、重いテーマであるからこそ、軽く表現する部分があってもよいのではなかろうか。
この劇団の特徴なのだろうが、あれもこれも詰め込んで、これでもかといった重さが、かえって真剣に考え感じる気持ちを殺ぐこともあると思うのだが。

1つの部屋のいくつかの生活

1つの部屋のいくつかの生活

オフィス上の空

吉祥寺シアター(東京都)

2019/04/06 (土) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

赤チーム観劇
自分の予定との兼ね合いその他で、この2劇団の回しかなく、何の前知識もなく観劇。

その前に、言わせて頂きたい。
ただのコピー1枚のプログラム。キャスト表もない。アンケートも挟まれていない。
有料プログラムを買わせる為と言うことがよくわかったが、この金額のチケットを買わせて、これは少々因業ではないか。
シンクロ少女の小学生役の俳優さんが気になっていたのだが、結局分からずじまいであった。
出演者サイドにもずいぶん失礼なことだと思う。

シンクロ少女は好みに合って、非常に面白く拝見した。
引っかかったのはmizhenの方である。
演出も俳優も一流であると思った。
見事なものであった。
しかし、その才能の豊かさを自分たちだけで楽しんではいまいか?
へつらえとは言わぬが、観客に対する視線が何も伝わってこなかった。
これだけの才能が集結して、いや、集結したからこそ、なのか?
これだけ披露できれば気持ちよかろう。
勝手に才能を見せびらかしてくれ、と言いたくなるのは爺いの僻みゆえか。

劇団水色革命 『離婚しないで』

劇団水色革命 『離婚しないで』

劇団水色革命

theater新宿スターフィールド(東京都)

2019/04/04 (木) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★

女子プロレスのファンの方たちも多かったようで、その意味では盛り上がっていたが、全てにおいて「もうひとつ」といった感がぬぐえない。
作品も、演出も、雰囲気にだけ流されているところもあれば、あまりにリアリティの乏しいところもあり、もうひとつ。
演技に至っては、一生懸命なことは伝わったが、浅すぎる。
ブラッシュアップと書いておられた方もあったが、もっとちゃんとした演技の勉強をしては如何だろう。
同じところでとどまっていては、プロレスファンに支えられているだけで終わってしまう。
熱意を感じるだけに、敢えて厳しいことを書かせて頂いた。

第30回池袋演劇祭参加作品『ギンノベースボール』

第30回池袋演劇祭参加作品『ギンノベースボール』

ラビット番長

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

初見の劇団。
来週の「ギンノキオク」を予約しているので、その興味もあり観劇したのだが、これまで知らなかったことを後悔した。
自分自身、古稀に近いジジイであり、きれい事で済まされては困るテーマなのだが、胸が熱くなって感激している自分が照れくさかった。
老い、家族問題、病気など、それぞれに抱える問題は決して軽いものではない。
しかし、他の方も書いておられるように、そこに一筋の光明を見せて、観る者の心をあたためて終わってくれる。
場面の転換や、時代の切り替えもお見事。
来週も楽しみだ。

ゲイシャパラソル

ゲイシャパラソル

あやめ十八番

座・高円寺1(東京都)

2018/06/09 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★

以前より気になっていたので、初めて観劇。
はっきり言って、自分には合わなかった。
まず肝心な部分の台詞が聞き取れなかったことが何度か。
時代を未来にすることで、時代考証を無視できる自由さを得ているわけだが、30年後にこんな時代になると見せられても、それは無理というものだ。
雰囲気を楽しめばよいのだと途中からわかったが、時代の違和感が最後までぬぐえなかった。

レイニーレディー

レイニーレディー

ことのはbox

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/06 (水) ~ 2018/06/12 (火)公演終了

満足度★★★

ストーリーはなかなか面白く、雰囲気もあり、俳優さん達も熱演だった。

ネタバレBOX

この作品を観た時、まず浮かんだのが少女マンガのイメージであった。
いや、少女マンガを知らない爺いが、こんなことを言っては失礼なのかもしれないが、ストーリーを成立させるために、ずいぶんと無茶をしているように感じた。

病院のシーンでの看護師の言動。また臨月で倒れたとしても、痛い痛いと言っている限りは意識があるわけで、その状態でまったく動けなくなる事はあり得ない。

他にも、無理のある台詞や場面があり、イメージだけで書いておられるのではと思ったが、そうでなければ、この物語が成立しないことも事実である。
しかし、いくらフィクションといっても、いやフィクションだからこそ、そこに嘘があってはならない。

非常にリアリティーのある演技をしている俳優さん達が何人もおられたが、それだけで何とかなる問題ではないことが残念だ。

(葉team観劇)
サイキックバレンタイン

サイキックバレンタイン

たすいち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/04/29 (日) ~ 2018/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

基本的に超能力などがテーマの作品は避けているのだが、気まぐれに観劇。
これは当たりだった。
少々騒がしさも感じたが、それも必然だったとあとから納得した次第。
全体の気配りその他を見ても、これから大きくなるエネルギーを感じた。

Yellow Fever

Yellow Fever

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2018/03/21 (水) ~ 2018/03/25 (日)公演終了

満足度★★★★

高齢者向け、まったりといった表現が見受けられるが、これはこれでよいだろう。
テンポの良い小劇場演劇を観慣れた身には、たしかにゆったりであるが、客席を見渡せば、それも納得できる(その中に自分も入っているのだが)。
しかし、内容はとても面白く、よく作られている。
その時代の空気感を、セットと音楽がよく表して、サム・シカゼ以下、俳優たちも好演。

ネタバレBOX

しかし残念ながら、全員が手練れの俳優ではないようで、いい役の割に演技の浅さを感じる人もいた。
そしてぜひ言いたいのは、いくらまったりでもいいが、アクションシーンはスピディーにやって頂きたい。
なんとも様にならないアクションに、何度か現実に引き戻された。
再生ミセスフィクションズ2

再生ミセスフィクションズ2

Mrs.fictions

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2018/03/15 (木) ~ 2018/03/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

こちらでの口コミが非常によいことと、以前から一度拝見したいと思っていた劇団であったので、急遽予約して王子へ。
こんな適当な広さと、清潔感のあるホールの存在も知らなかった。
観終って、よい意味でのため息。
粒だった4編の作品は、どれも味わい深く、バカバカしく、登場人物たちが愛おしい。
作品自体ももちろんのこと、出演者の醸し出す「間」が心地良い。

見よ、飛行機の高く飛べるを

見よ、飛行機の高く飛べるを

ことのはbox

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/02/14 (水) ~ 2018/02/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

この劇団の「見よ飛行機の高く飛べるを」は、初演も観劇しているが、すべてにおいて圧倒的に今回の方がクオリティが高い。
特に夜のシーンは、前回よりも一層、ラトゥールの絵画を観ているような美しいシーンとなっている。
会話もテンポがよく、リアリティがあるのだが、女学生の会話が聞き取りにくいときがあるのが残念。

しかし、これまでに観たこの作品の中で、今回のものが一番ではないかと思える。
2時間半近い上演時間をまったく長く感じなかった。

プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』

プレイユニットA→XYZ『200億の客船』/東京カンカンブラザーズ『ラブ・シャーク』

東京カンカンブラザーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2018/01/17 (水) ~ 2018/01/28 (日)公演終了

満足度★★★

カンカンブラザースの公演は、何度か拝見している。
それだけに、面白くはあるのだが、少々飽きてくる気もした。
俳優さんはなかなかうまい方が揃っているのだから、もう少しシンプルにしても、十分楽しめるのではないだろうか。
これも毎回のことであるが、ストーリーをいくつも詰め込み過ぎて、焦点がぼけてしまいがちになる。
また観ようと思える劇団だけに、何らかの脱皮を望みたい。

ハイサイせば

ハイサイせば

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

さすが畑澤聖悟!と、まずそれを言いたい。
このとんでもない設定(しかし、もしかしたら本当にあったかもしれない、と思ってしまうような設定)を思いつき、そこから、この二転三転する、そして生き生きとした登場人物たちが動く作品を創り上げる力量は、畑澤氏ならではのものではないだろうか。
そして、しっかり笑いもある。
テーマの重さが今も続くだけに、自分には少々重かったが、いや、この作家はやはりすごい。

スピークイージー

スピークイージー

やみ・あがりシアター

荻窪小劇場(東京都)

2017/12/23 (土) ~ 2017/12/28 (木)公演終了

満足度★★★★

こちらでの評判に観に行った。
なるほど。また、この劇場の雰囲気に合っている。
総合的な演出力と言おうか、最近、魅力のある小劇場劇団は皆、作・演出家の才能ありきなのだが、この劇団もまたそうであった。
キャストも悪くないが、テンションの高さがいささか疲れた。
違う切り口もあるように思うが。

『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

「熱狂」観劇。
チョコレートケーキは2回目。古河作品は3回目だが、すでにこの作家の虜になりつつある。
いくつもの視点で描き分ける方法として、演劇がこれほど使い勝手のよいツールだとは、この作家の作品を観るまで考えなかった。
詳細は多くの方が語っているのでもういいだろう。
とにかく満足度は極めて高かった。

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