じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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ハナレウシ

ハナレウシ

演劇集団Z団

シアターサンモール(東京都)

2007/05/09 (水) ~ 2007/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

アツい漢(おとこ)たちの骨太なドラマ
高杉晋作を中心としたアツい漢(おとこ)たちの骨太なドラマで、旗揚げ以来の5作品中一番シリアス度が高い。晋作をライバル視していた粟谷帯刀の終盤のセリフとそれに続くラストシーンが良くて、泣けたぁ。

また、「三千世界の烏を殺し、主と朝寝がしてみたい」という都々逸や、「おもしろきことのなき世をおもしろく」という辞世の句の使い方も○

Guard of PRINCESS

Guard of PRINCESS

しゅうくりー夢

シアターVアカサカ(東京都)

2007/08/10 (金) ~ 2007/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

結局2度観ることに
『七人の侍』『荒野の7人』などと同様、仲間が集まる過程の面白さと、集まってから力を合わせて(その前にはほぼお約束的に一旦離散したりもアリ)戦うクライマックスの痛快さを併せ持つ構造で、面白かったぁ。

ムーヴィングを使うのが本当に必要な部分のみで「安売り」しないとか、全体的には中世の西欧風ながら日本刀が出てきたりと和テイストも加えてあるとか、主人公の1人が使うムチャクチャデカい刀とか、モロモロの小ワザも利いていて満足度高し。

かくて予定外に14日の大楽もF列6番で観劇。

のみこむ。

のみこむ。

モンキーworks

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/10/31 (水) ~ 2007/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足度高し
物語がミステリーとして上出来なばかりでなく、小屋の特質を活かした照明、リアルでタイミングもピタリと合った音響、ナマの演技を補うカタチでさり気なくインサートされる映像など、演出面でも見どころが多く満足度高し

Goodnight

Goodnight

劇団競泳水着

王子小劇場(東京都)

2012/06/22 (金) ~ 2012/07/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇空間としての「居心地」の良さ
とにかく劇空間の「居心地」の良いことと言ったら! 客席にいて舞台上で起こることを観ているだけでシアワセな気分になれる、的な。
なので敢えてどこがどう良かったとか理屈での分析はせず、その旨のみにとどめる。
抽象的な表現になるが、「口当たりが非常に良い酒」のようかも?
何の抵抗もなく、すいすい受け入れることができて、いつの間にかすっかり酔っている、的な?
しかもそれでいて悪酔いはしない、みたいな。(笑)

花音-canon-

花音-canon-

進戯団 夢命クラシックス

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/06/21 (木) ~ 2007/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

反戦をテーマにした秀作
部分部分は類型的だったり既視感があったりするが、それらを組み合わせることにより新しいモノを創り上げるという感じで、心の片隅にでもやさしさ(小さな命=花を愛でる心)がありさえすれば闘いもいつか終わらせることができるというテーマがイイ。

さらに、それぞれキチンと人物が描かれているキャラ設定が巧いし、高度なアクションやヴァイオリンの生演奏などをここ一番のところのみに使って安売りしないし、ギャグも節度があってしつこくないし、時として文語調の台詞を使って格調高く感じさせるのもイイ。

ネタバレBOX

必ずしもハッピーエンドとは言えない結末によってテーマがより印象付けられるのもまた巧いが、亜蟻の死を知ったジンが後を追うことには異議アリ。
むしろどんなに辛く悲しく苦しくても自ら命を絶ったりせずに生き抜いてこの歴史を伝え広める責任・義務がジンにはあるのではないか。

その一方、他の登場人物の死は、ストーリー上のみならずテーマを強調するためにもそれぞれ意味があり、特に国王・キースの死に際なぞ、こんなイイ部分も持った人物が戦争のために変わってしまう、戦争さえなければひたすらイイ父親だったのに、と思わせて○
櫻の園

櫻の園

ネルケプランニング

青山円形劇場(東京都)

2007/06/24 (日) ~ 2007/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

まさに珠玉の名作
映画(90年)で一目惚れ、原作を読み舞台版も初演・再演(ともに94年)と観ていた身にとってはまさに珠玉の名作。 原作からのもの、オリジナルのもの含めて名台詞・名場面の宝庫で、次の台詞が事前に思い出されたり、映画版での構図や演技が目に浮かんだりする自分の記憶力にも驚く。

大ニンゲン展

大ニンゲン展

モノヅクリズム ソラトビヨリ。

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2007/07/04 (水) ~ 2007/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほぼ完璧な秀作
卓越したアイデアの戯曲と個性豊かなキャストがガップリ四つに組み合って相乗効果をあげており、ほぼ完璧な秀作。

ネタバレBOX

中央司令室か操縦室のような「脳」から擬人化された左脳・右脳などが体内各所に指令を出すなんてことに始まり、その身体の主(とその恋人)も見せるばかりでなくクライマックスで闘病の描写として癌に冒された細胞と本人が戦うアイデアなんざ白眉。

他にも白血病・癌に関する医学知識が出てきたり、かつての部下・同僚と戦わざるを得なくなった細胞なんて状況があったりアイデア満載。さらに、泣かせたままでなく、最後に笑わせて終わるのもイイ。
神様の夜〜プログラムD「さようなら」

神様の夜〜プログラムD「さようなら」

KAKUTA

ギャラリーSite(東京都)

2007/07/07 (土) ~ 2007/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

有終の美
こちらにも新手法が取り入れられていて「基礎編のA、B」「応用編のC、D」という感じ。

ネタバレBOX

原作アリのパート(「草上の昼食」)とオリジナルパート(「さようなら」)が一部「同じ時空でニアミスする」などという秘策を隠し持っていたとは…!
RED LINE

RED LINE

劇団BOOGIE★WOOGIE

麻布DIE PRATZE(ディ・プラッツ)(東京都)

2007/08/08 (水) ~ 2007/08/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

個人的にはほぼ絶賛
前半はコメディでありながらしかし背景に「戦争の不条理さ」や「分断された国家の悲劇」などが見え隠れして、じんわりとメッセージが伝わってくる…ってか読もうと思うとかなり深読みもできて、胸に迫るモノあり。

さらに終盤、ある展開があってシリアス系に転じそこで強調される家族の絆と、不条理な国境を越えるものがあるとすればそれは…というテーマがイイ。
しかも名台詞の固め撃ちまであって、良かったなぁ。

コメディ部分に若干楽屋落ち気味の部分があったりもするので、評価は分かれるかもしれないけれど(その意味では『BACK from BACK』の方がバランスは良いかも)、個人的にはほぼ絶賛。

ウェルズの教室

ウェルズの教室

colorchild

明石スタジオ(東京都)

2008/02/07 (木) ~ 2008/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に満足
「オトナになるということ」というテーマを、物語・人物造形・その見せ方、と三拍子揃えて余すことなく表現しており見事。ギャグの入れ方も絶妙で、しかも「そう来ますか!?」なものもあって、そのセンスに感服。
もちろん初日ならでは(と思いたい)のミスなどもありつつ、初日割引があったし、それよりもそのミスなんて気にならないほど内容が良かったので非常に満足。

真夜中のフォークロア

真夜中のフォークロア

UNITレンカノ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

総じてオッケー
意外にもシェイクスピアの『真夏の夜の夢』を下敷きにしたコメディ。芝居のウソ」にしてもちょっとキビしい部分が1つ2つあるものの、総じてオッケー。本編も非常に楽しいが、エピローグがまた「画竜点睛を打つ」感じで見事。さらに帰宅後に原典について調べたら、登場人物の名前にも引用があり、そこにも感心

竹蔵さんのおくりもの【多くのお客様にご観劇頂きました。ご来場誠にありがとうございました!】

竹蔵さんのおくりもの【多くのお客様にご観劇頂きました。ご来場誠にありがとうございました!】

劇団ぺブル(ペブル・グラベル)

ワーサルシアター(東京都)

2013/03/28 (木) ~ 2013/04/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

いわば「小劇場界の良心」?
基本に忠実、オーソドックスな人情系の物語、安定感があって安心して観ていられることに好感。
昔観ていた「落ち着きのあるオトナが書いた芝居」ってこんな感じだったよね、な懐かしさアリ。
主要人物はもちろん、1シーンだけの人物にいたるまで丁寧に描かれているのもイイ。脚本・演出・演技の三位一体と言えるであろう。
また、一番の泣かせどころであるクライマックスの後の暗転を長くする心遣いがニクいばかりでなく、最後に余韻にひたるための長い暗転があったり(チャイコフスキーの「悲愴」の終わり方を連想)場転の暗転時に先に台詞を聞かせるとか、暗転の使い方も巧い。

again~アゲイン

again~アゲイン

TEAM JAPAN SPEC.

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/03/07 (水) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京裁判、再び?
事前情報から政治色が濃いかと思いきや、戦勝国主導の軍事裁判の是非に関する台詞などあるものの、裁判ものとしての面白さがメインとなり、スピーディーな演出と相俟って2時間半もの長さを感じさせず、なおかつ見応え十分

Dear・・・私様

Dear・・・私様

グワィニャオン

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2006/04/27 (木) ~ 2006/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑い・アクション・感動!
妻の出奔をキッカケに記憶障害となった主人公の「私をたどる物語」。笑いにアクションを交えた前半から涙ナミダの終盤という構成が巧み。ただし泣かせの最初の部分は反則気味?(笑)

5/5 (gobun no go)

5/5 (gobun no go)

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

中野スタジオあくとれ(東京都)

2007/02/24 (土) ~ 2007/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

構造が秀逸
単なる5編オムニバスではなく、それらをつなぐエピソードがあり、5編目がそのエピソードにつながるという構造が巧い。また、笑いあり、ハートウォーミングありという各話の構成も良い

たまたま、素敵。

たまたま、素敵。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2007/01/23 (火) ~ 2007/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

通算3度目
大好きな作品で、00年10月の初演、02年8月の再演と過去2回観ているのにもかかわらず、終盤の遺書が見つかるシーン以降の怒濤の優しさ攻撃にはやはり泣ける

燃えよ映画魂!/燃えてヒーローショー!

燃えよ映画魂!/燃えてヒーローショー!

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2007/02/07 (水) ~ 2007/02/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

バカウケ!
共通の主人公を持つ連作ながら、アクション編コメディ仕立てとコメディ編アクション仕立てという対比が巧く、また映画やドラマのパロディ満載で大いに笑う

うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

3日目ソワレ
プラスチックモデルで喩えれば、初日ソワレはまだバリやランナーとの繋がり部分が残っていたのにこの日は水ペーパーで仕上げたように滑らかで、しかしランタイムは5分ほど増の130分。(ダブルコール含む)
楽はやはりシアターガイド通り150分か?(笑)

ネタバレBOX

アフタートークでの「ミミちゃんを2-6名で演ずるのは人の多面性を表現するため?」という質問に対する広田主宰の「それに加えて役の数よりも出演者の数が多かったため」との回答に、倉多江美「一万十秒物語」中の「スーパー民主主義」を想起…ってマニアック過ぎ?
ハートのレシピ♪

ハートのレシピ♪

円盤ライダー

アイディアヒューマンサポートサービス東京渋谷駅前校(東京都)

2008/08/27 (水) ~ 2008/09/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

観客準参加型
現実のセミナールームがそのまま劇中のセミナールームであるばかりでなく、観客も受講者役を演ずる(?)という観客準参加型。客電が落ちることもなくひたすら明るい中で芝居は進行し、出演者も大半が受講者役なので、観客のすぐトナリの席に座ったり、観客の間近で演技したりするのは画期的

上演する劇場をそのまま劇中の劇場として使い、観客も劇中の観客に見立てられる芝居はいくつかあった(双数姉妹の『オキュパイ』(03年、THEATER/TOPS)とか FUTURE THEATER MOVE の『劇場ジャック』(05年、アイピット目白)とか)が、それをさらに進化させたってところか?

恋人としては無理

恋人としては無理

柿喰う客

ギャラリーSite(東京都)

2008/04/13 (日) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事…ってか絶品?
柿版『JCS』とでも言うべき内容はもちろん、名前のある登場人物だけでも13名、一般市民やピラトの部下など名のない人物やロバ(!)も含めると30以上の役を5人だけで演じ、しかも主要人物は1つのアイテムと口調という「記号」で表現して交互に演ずる手法が面白く、かつ見事…ってか絶品?

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