まさきの観てきた!クチコミ一覧

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リライト【終了】

リライト【終了】

東京アシンメトリー舘【閉舘】

NAVAJO COYOTE(新宿)(東京都)

2011/11/11 (金) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

一足早いクリスマスプレゼント。
東京アシンメトリー舘「リライト」を観る。コミカルなキャラたちが、物語の中と外で奏でるハートフルな世界。構成がきれいで、いしいしんじ、小林弘利に通じる、ドタバタコメディと思わせつつ、最後はホロリ、優しいハッピーエンド。ラストは、笑顔の中で、うるうる涙が止まらない、そんな作品。なんか、クリスマス公演を観た感じ。ほっこり。幸せな時間をありがとう。

パパ・タラフマラの白雪姫

パパ・タラフマラの白雪姫

パパ・タラフマラ

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2012/03/29 (木) ~ 2012/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

打ち上げ花火の切なさ
「パパ・タラフマラの白雪姫」を観る。
初演よりナチュラルなトーンになった印象。そして、これがパパ・タラフマラとしての”大千秋楽”。この作品をオーラスに持ってきたことが、一つのメッセージなのだろう。一時期のケバケバしい祝祭感はなく、軽やかで穏やかなクロージング。打ち上げ花火の切なさ。

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

カオスの質量
バナナ学園純情乙女組「翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)」を観る。
一応、ロミジュリ、リヤ王、オセロー、夏の夜の夢など、シェイクスピア作品のキャラが溢れ出し、チェーホフ、ゴドー、マリオも参戦って感じのカオス。チップとデールが可愛いかった。
今回は、おはぎライブに、演劇的要素を加えた感じだが、爆音の中のセリフは聞き取りにくく、キチンと聞けたのは、長台詞のカモメのマーシャくらいかな。言葉にすると、熱量や疾走感が伝わりにくい。やはり、おはぎライブの方が動きに集中できるから、濃いイメージになる。
今回も、水、米、ワカメ、ボール、ゴミ、スカート、Tシャツ、チラシなどが、紙吹雪の中でばら撒かれ、繰り広げられる阿鼻叫喚。水だのわかめだのの飛び交う劇場は、さながら「テンペスト」。そこまで仕込んでる?
はっ! 瞳子さんがプロスペロー?!

バットシェバ舞踊団『Sadeh21 ―サデ21』

バットシェバ舞踊団『Sadeh21 ―サデ21』

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/11/23 (金) ~ 2012/11/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

シンプルで豊饒。
バットシェバ舞踊団「Sadeh 21」を彩の国さいたま芸術劇場で観る。
シーンが進むに連れソロからデュオ、アンサンブルへと拡がる動きに目を見張る。今回はインプロを封印したとのことだが、幾つかインプロかと思うシーンがあった。どうなんだろう。
時節柄、所々ガザを思わせるシーンもある。日本は能天気なので、特にカンパニーからコメントはないらしいが、これがある意味でカンパニーのコメントなのかな、と思う。
ラストシーンが、初めは静かに重く殉教のようだったが、やがて夏休みの子供たちのような明るく微笑ましい雰囲気に変わって終わったのが印象的だった。

IN HER TWENTIES 2013

IN HER TWENTIES 2013

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2013/02/06 (水) ~ 2013/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

振り返る優しい眼差し
TOKYO PLAYERS COLLECTION 『IN HER TWENTIES 2013』を王子小劇場で観る。
台本がよく練れているな、と思う。会話の妙。10人の女優が、一人の女の20〜29歳を演じるのだが、ビリー・ミリガンよろしく、それぞれのキャラが立っているのがよい。
「演劇的」な構成、シンプルな舞台セットと照明、正当な感じの音楽。若干お約束感はあるもの、正面から受けていて、綺麗に洗練されて、役者が活きてくる。ポストドラマ的とか、変にひねていない、真っ当な作品。
自分の20代を振り返ったり、デジャヴを味わったり、忘れていたものを思い出す、そんな80分。
全ての20代に、また、かつて20代だった大人に、心からの友情をこめて、お薦めします。

おたる鳥をよぶ準備

おたる鳥をよぶ準備

BATIK(黒田育世)

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/11/15 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

黒田ワンダーランド
BATIK「おたる鳥をよぶ準備」を観る。
いつもながらの過剰なリフレイン。永遠とも思えるリリカルに子供じみた黒田ワンダーランド。
第二部の黒田ソロを観て気付く。ああ、第一部は、黒田の脳内のカオスなのか、と。その昇華した結果としての第二部なのか。

引き出しの中のラブレター

引き出しの中のラブレター

東京マハロ

駅前劇場(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

暮れにもう一度観たかったなぁ。
東京マハロ「引き出しの中のラブレター」を観る。
オーソドックスながら、真っ当な舞台を観た、という感じ。TVドラマがチャチになっても、舞台は変わらずに良い時間を創っていることに感謝。
映画版は観ていないが、ラジオ局と家庭を一つのセットで見立てたのはさすが。
主演の梅宮万紗子さんはじめ、役柄に合ったキャスティングも良かった。
暮れにもう一度観たいなぁ。

ハヤサスラヒメ 速佐須良姫

ハヤサスラヒメ 速佐須良姫

天使館

世田谷パブリックシアター(東京都)

2012/11/29 (木) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

圧倒の世界。
笠井叡×麿赤兒「ハヤサスラヒメ 速佐須良姫」を観る。
二人の達人の初共演。舞踏やオイリュトミーを知らなくても、舞台に圧倒される。その意味で、すごい舞台。
大駱駝艦メンバーと天使館メンバーのコントラストがはっきり。重力とスピード、曲やリズムの取り方、流れる時間...。同じ動きをすると質感の違いがくっきり。影のようにも、双子のようにも。
二つに別れてしまったものの遊戯。幼女の笠井さんと老女の麿さんは、親子のようにも、一人の女の一生にも見え。
混沌を積み上げて、そして大団円の群舞、とおまけ(笑)。素直に楽しむべし。

To Belong —dialogue—

To Belong —dialogue—

北村明子

シアタートラム(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ためらい、とまどい、すれ違い。
北村明子「To Belong -dialogue-」を観る。
ワークインプログレスでは、無機的な北村節と有機的なミロト節との不整合が露わになっていた感があったが、今回は微妙に寄り添っている感じ。インドネシアの動きや世界感を教わり、真似て行くくだりは、この作品の成り立ちを見ているよう。
ためらい、とまどい、すれ違い。「コンタクト」や「コミュニケーション」ではなく「ダイアローグ(対話)」とした意味を思う。
初めは、個々のダンサーの色が強かったが、動くにつれて途中からいい感じのハーモニーになっていた。シャープな個が滲みをみせ、群体になる感じ。
グンドノ氏の映像が要所に挿まれ、影絵や束芋風なアニメも交えて、映像が上手くコラージュされていて、作品世界を解りやすくしていた。

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

サヨナラバナナ。
カウントダウンイベント、バナナ学園純情乙女組完結編「この支配からの卒業‼‼!」を観る。卒業証書授与とカウントダウン、そして、おはぎライブ。最後には舞台と客席をひっくり返して、終わらないアンコール。F/Tやアゴラが逃げたのに、しっかりと受け止めた王子小劇場。ここから、次代を担う若者たちの巣立ちを見届けた。

作中に流れたZONE「secret base」が頭の中をリフレイン。10年後の8月に同窓会があるのかな。そのときは、第一線で活躍する役者が再び集まって、ドリームチームな舞台になるのかな。そんな夢を見つつ。お疲れ様でした。サヨナラバナナ。

100万回生きたねこ

100万回生きたねこ

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/01/08 (火) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

森山未來くんが踊る踊る!
「100万回生きたねこ」を観る。
原作をモチーフに、インバル&アブシャロムチームが作った、もう一つの物語。シンプルで素直にほっこりする。
ミュージカルというより、ダンス作品のイメージが強い。ダンサー陣はもとより、主演の森山未來くんが踊る踊る。むしろダンス作品として、踊りまくっても良かったかも。
もちろん俳優陣も安定していて、歌も良い。
インバル&アブシャロムの世界観が、いい意味で2次創作になっている。舞台ギミックも無理なく、コスチュームと共に彼ららしい感じ。
脚本がリズム感のある楽しい言葉遊びで誰だろうと思ったら、戌井昭人、中屋敷法仁、糸井幸之介の共作と。なんとも贅沢な。
音楽も切なくミュゼの感じがいい。

年初めから、素敵な舞台でした。

うみの音が見える日

うみの音が見える日

スパイラル

スパイラルホール(東京都)

2012/03/27 (火) ~ 2012/03/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

人の姿をした祈り
スパイラルでPOWER OF ART DANCE SERIES VOL.1「海の音(こえ)が見える日」を観る。
いきなりセーラー服でAKB48の「ヘビーローテーション」で踊りだす黒田育世、おいおい(笑)。
やがて、「古事記」の朗読〜詠唱で舞踏チックな動きになる(笠井叡振付なのでオイリュトミーの語彙か)。もはやダンスではない。シャーマンを思わせる境界な身体。やがて、自ら詠い始める。アマノウズメはこんな風だったのかと思う。
後半は穏やかなダンスっぽくはなるものの強度が下がる。やはり前半の迫力、いや凄みとおかしみ、に圧倒される。アンコールに立つのもギリギリまで、命を削るような踊り。人の姿をした祈り。

夕顔のはなしろきゆふぐれ

夕顔のはなしろきゆふぐれ

維新派

デザイン・クリエイティブセンター神戸(旧神戸生糸検査所)(兵庫県)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

室内作品では一番雰囲気があった。
神戸で維新派「夕顔のはなしろきゆふぐれ」を観る。
大阪という街へのオマージュか。白い室内に椅子を使ったミニマルな感じ。パースを効かせた舞台装置が、不思議な空間のねじれを表す。ライティングも美しく、室内作品では一番雰囲気があった。

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

ああ、楽しかったね。
バナナ学園純情乙女組「大大大大大卒業式」@王子小劇場へ行く。同時多発的な振りはブリューゲルの絵を思わせ、マルチなパフォーマンスは渋さ知らズ並み、飛び散る水や豆腐はアトラクション。客席の中まで入る客いじりは丁寧で、小道具出しの手伝いはスタッフ気分。ああ、楽しかったね。

go-on ~からだの森をゆく~

go-on ~からだの森をゆく~

京都造形芸術大学 舞台芸術研究センター

京都芸術劇場(京都芸術大学) 春秋座(京都府)

2012/05/12 (土) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

満足度★★★★

新作というより、改作か。
京都芸術劇場で「go-on からだの森をいく」を観る。
伊藤キムさん7年ぶりの新作というので楽しみにしていたが、ある意味想定通りな「on the map」のバリエーションか。あるいは「劇場遊園」? 個人的には「on the map」の再演の方が良かったかも。
今回はダンサーに学生も入っていて、半分文化祭風味。良くも悪くも。今回のダンサーは、元輝く未来の若手もいて、遠田誠、森下真樹、黒田育世、白井剛らの次の世代の広がりに驚く。中でも、梶原未由さんが、いい味出していた。
あと、iPadで撮影していた記録係?広報係?の方の踊るような、っていうか躍るステップが素敵でした。

馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】

馬のリンゴ 【3月15、16日 アフタートーク決定】

ワワフラミンゴ

神楽坂フラスコ(東京都)

2013/03/15 (金) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

川上弘美的なちょっとズレた世界の4コマ漫画
ワワフラミンゴ「馬のリンゴ」を観る。
いったい何でしょう、これは。不思議な世界観。
珍しいキノコ舞踊団みたいなダンスがあり、シュールな会話があり、吸血鬼も出て。強いて言えば、川上弘美的なちょっとズレた世界を、4コマ漫画でずーっと観ている感じ。このまま2、3時間、ぼーっと観ていてもいいかも。
会場の神楽坂フラスコさん、柔らかい生成りの色調で、世界観にマッチ。


月の剥がれる

月の剥がれる

アマヤドリ

座・高円寺1(東京都)

2013/03/04 (月) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★

ひょっとこに戻った感じ
アマヤドリ「月の剥がれる」を観る。
アマヤドリになってからは、小品で独自のスタイルを模索していた感じだったが、今回の座・高円寺の大舞台では、むしろひょっとこファイナルの「うれしい悲鳴」に似たテイストに戻った感じ。
音楽の世界観と、スイミーみたいな群舞。これ好きだなぁ。
精霊のように佇み風を纏って駆け回る田中美甫は、萩尾望都のキャラクターみたいで力強く美しい。

アマヤドリ風味が抑えられてしまったのかな。
いや、好きなテイストだからいいけど。

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい

アマヤドリ

STスポット(神奈川県)

2012/05/24 (木) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★

アマヤドリ、スタート。
(ひょっとこ乱舞改め)アマヤドリ「幸せはいつも小さくて東京はそれよりも大きい」を横浜STスポットで観る。
前回の公演「うれしい悲鳴」が大掛かりだったのでそのイメージでいたが、今回はシンプルでコンパクト。3年前の作品の改訂版とのこと。なぜか、FLIPLIP「オモイオモイ」を思い出す。トーンが似ているのかな。
仲良したちの小さな閉じた世界。マレビトと厄災。優しい善良な小市民が立ち上がるとき、不幸が始まる。ひっそりと暮らしたかったのに。ストーリーとしては、陰鬱にもなりかねないところを、軽めの動きと音楽で上手く中和している。やや時代な感じ?もあり。前回に比べると、若干物足りなさはあるかなぁ。

人力飛行機ソロモン 劇場版

人力飛行機ソロモン 劇場版

月蝕歌劇団

ひつじ座(東京都)

2012/12/22 (土) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

初月蝕
昨年は寺山修司記念館に行ったなぁ、と思いつつ寺山の「人力飛行機ソロモン 劇場版」を観る。初の月蝕歌劇団。
月蝕は高校生のときに戯曲「聖ミカエラ学園漂流記」を読んで、一度観たいなぁと思いつつ幾星霜(笑)。やっと、という感じ。
台本も音楽・歌も濃密な60年代を思わせ、あゝ昭和。が、役者の容姿や姿勢が現代的で違和感。
あまりカオス感や猥雑感はない。バナナで暴走を観たせいか。台詞は覚えたけど、コトバの意味が解って言っているのか? と思える役者もいて。
台本に現代性を持たせようとして最近のキーワードを散りばめるが、世界からコトバが浮いてしまう。オリジナルのままの台本で通した方が60年代感があって良かったかも。
が、追加されたコトバの方が若手の役者にマッチして、コトバと身体が生き生きしていたのが印象的。

はじめまして

はじめまして

スタジオアーキタンツ

スタジオ アーキタンツ(東京都)

2012/11/10 (土) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

組み合わせの妙
アーキタンツで「はじめまして」を観る。
白井剛振付で松島誠、井手茂太振付で森下真樹、そして松島&森下のデュオ。
スタイリッシュだけどイマイチ...な白井振付が、松島さんの存在感があると活きてくる。チラと出てく白井くんは存在感が希薄で黒子か幻影か。
デュオは、インプロだったのかな。音楽もない沈黙の中、ジリジリとしたシーンが続き、やがて、発声とともに空気が動き出す。ああ、こういう時間は楽しいな。

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