残夏-1945-(ざんげ) 公演情報 残夏-1945-(ざんげ)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    心に刺さりました。
    ただのお涙頂戴ものではけしてないのですが、ボロボロ泣いてしまいました。

    あいこちゃんとお隣さんが仲良くなっていく場面がとてもとても好きでした。

  • 満足度★★★★

    残夏-1945-(ざんげ)
    発話、手話、字幕、生演奏で伝えるお芝居。素晴らしかった。伝えようとする意志が強く真っ直ぐで、嘘がない。東京の後に広島、長崎公演。

    ネタバレBOX

    主人公がなぜろう者の被爆体験を聴きたいのかを語るところ、説得され、感動しました。知らないから、知りたい、地続きになりたいという思い。凄い戯曲だと思いました。
  • 満足度★★★★

    泣かせない秀作
    聴覚障がい者、戦争、長崎原爆...これらの説明から、重苦しい人生が描かれるのだろうと勝手に想像していた。しかし、悲惨さは伝わるが、それ以上に生きてきた、そして今も力強く生きている、そしてこれからも逞しく生きていく、そんなメッセージを発信している秀作である。単なるお涙頂戴のような観せ方ではなく、もっと前向きな母娘...というより家族の物語である。

    上演後の大橋ひろえ さん(江原アイ子役)挨拶で泣いてしまいそうであった。「子育て中でも障がいがあっても高齢であっても、サポートによって『同じ空間で同じものを見て一緒に楽しむ』ことが当たり前となるような社会を創っていければ...そんな趣旨内容である。

    この芝居、タイトルや説明から明らかなように、戦争への鋭い批判であることは間違いないであろうが、その描き方が実に良い。

    ネタバレBOX

    この芝居で素晴らしいと思ったのが、この母・逢沢康子役(五十嵐由美子さん)が、ろう者で終戦間際(1944年)の長崎で生まれ、被爆しているという設定である。この直接ではなく、自分の母・江原アイ子からの伝聞形式で語るという観せ方が良かった。直接だとその生々しさが強調され、お涙頂戴のようになり平面的な描き方になったと思う。伝聞という少しクッションをおく事で、戦争の悲惨さと、障がい者との関係もうまく観客(自分)に伝わった。お仕着せではなく、実に自然体で語られる...その暑い「残夏」は、新たな命「産夏」でもあった。そう人間讃歌という感じである。
    さて、もう一方の現在を生きる母娘(逢沢夏美役・日野原希美さん、逢沢結役・貴田みどり さん)の確執である。こちらは障がい者としての思いが伝わる。障がいがあっても自由に表現したい、感じたいという強い思いは、母親の娘を守るという意識の違いがぶつかる。優しい思いのすれ違いがもどかしい。少し、ギリシャ悲劇「エレクトラ-コンプレックス」のような気がしたが、それは母親に対する反動...それが父親への思慕に繋がっている。

    この戦争(被爆体験)と障がい者としての思いという多重構成を上手く魅せてくれた。実に泣かせない秀作であった。

    次回公演も楽しみにしております
  • 満足度★★★★

    胸が痛い!
    ろう者と健常者の芝居。
    何といっても、原爆の爆発音と焼け死んだ妻を背負って歩く姿がリアルで胸が痛い!
    最後にろう者である母親と娘と分かり合える主人公の笑顔が印象的。

    ネタバレBOX

    両親と娘がろう者であるバツイチの主人公が、通訳の元夫と共に自ら興した企画の取材で疎遠になっていた長崎に住む母親に戦争と原爆の話を聞きにいく。さらに今まで決して話すことがなかった母親の生い立ちを聞きたくなる。重い口を開いた母は、実は祖父母もろう者であったことを打ち明け、戦時中をどのように生き抜いたか、恩人となる隣人の倉田夫妻の交えながら話し出す。

このページのQRコードです。

拡大