満足度★★★★
休憩明けから緊張
初演は未見でしたが、出演者がピッタリはまってる感じ
個人的なイメージですが
岩松さんの舞台は「登り階段」とラストで「舞台外の死」
やっと思いが実った主人公、休憩明けから狂い出す空気。
凄い舞台に集中させられてしまいました。
最後、不用意に投げられた凶器の行方とその矛先にドキドキ。
好きな岩松さんの作品を堪能できました。
休憩も不要な上演時間ですが、流れ的にあって良かったと思う。
根本宗子さん、役が宛書きじゃないのに本当ピタリ!
岩松さんと相性いいんじゃないでしょうか(とりあえずTBは完了)
満足度★★★★★
もやもや
ずっとイライラもやもやフガフガ感満載な舞台でした。笑って観ていたのに…でも泣けちゃったのね。これだから男女の関係、恋愛ものは面白いのね。
満足度★★★★
なるほどねぇ
前半・後半とも見事でしたが、エンディングがちょっとかな
でも、それぞれのキャラクター設定が見事
舞台は1点だけだけど、出てこない登場人物がいるってところが、
想像の空間を見事に広げてくれるので、チープな感じがしない
満足度★★★
舞台を見ると目に入る
やはり階段が印象的でありました。演技を見ていると急な勾配であることもわかる。階段落ちを想像させる幅もある。そして、そこは、仕立屋の店先なのである。菊池亜希子さんもよいです。
満足度★★★★
女の訳のわからない理由と男の理屈
16年ぶりの再演、初見。
互い違いの男の純情と女の変容、口論する気はないとわかっているのについ出てしまうトゲのあるやり取り。ボタンのかけ違いから時間だけ淡々と過ぎる。テーラーなのに‼︎
水溜りから波紋が胸奥に拡がる感じがしばし持続、思い悩み、緊張と哀愁を一挙に感じた成熟した舞台でした。
円熟味ある俳優陣の中で、久しぶりに若造の位置づけの公園くんを見られてちょっと嬉しかった。瑛蓮さんの中国語イントネーションの片言日本語も聞いてて楽しかった。
休憩15分込み、約2時間20分。
満足度★★★★
観劇録というか自分のための備忘録
本多劇場にて、岩松了演出の水の戯れを観劇。十何年ぶりの再演とか。
大人の男女の心の機微を静かに淡々と丁寧に描いていくような舞台。
飄々とした風来坊長男に池田成志さん。押さえ目の演技ながらも要所要所でアクセントになりつつ、笑いもとりつつ。相変わらずのどうしようもないエエ声。
なかなか一歩を踏み出せないへたれ次男坊役に、光石研さん。コミカルさも時々見せつつ、細やかな葛藤屈折を描いて魅力的。
立ち姿がどうしようもなく美しい、存在だけで空間を支配する菊池亜希子。
印象的だったのは布を水に見立て階段に垂らす演出。
技術的なことで言えば、あれだけでかい小屋で、マイクを使ってないはずなのに、全然声を張ってる様子がない、でも1音も落とさず聞き取れる。プロなら当然の技術なのだろうとは思いつつ感心。
生き生きとした人物がそこにいる、役者が全員めちゃくちゃうまいからこそ作り出せる空間がそこにある。
満足度★★★
魔性の女!?
気持ちに余裕がないと観劇していてイライラすると思える内容。
大きく構えてゆったり観劇しないと。
私は時にはニヤニヤしながら観劇した。
役者さんは皆いい味出してた。
菊池亜希子さんは美人だなあ(笑)。魔性の女!?だけど。
上演時間2時間20分(休憩15分含む)。
満足度★★★★
前半vs後半
大人の渋めのラブコメかと思ったら、後半は見ているこっちが胃が痛くなるほどのコミュ二ケーション不全。別れた方がいいよと思いながら見てたら、最後の最後に…。だから言ったこっちゃない。
満足度★★★
不器用な大人達
通俗的メロドラマのような内容でありながら、リアリティーのある演技によって煮えきれない大人の男女関係が魅力的に描かれていました。
仕立て屋の家の三男と結婚したものの早くも夫を亡くしてしまった女と、義理の兄にあたる次男との無器用な恋愛模様を中心に、店に出入りする周囲の人を描いた物語で、なかなか本音を言わない2人と中国人の女や若い女のストレートな発言の対比が印象的でした。終盤の劇的な展開になるまでは淡々とした雰囲気が支配的ですが、ちょっとした言葉や動きにおかしみがあり、程良く笑えました。
終わり方がいかにもな感じで、エピローグが続くと思わせながら、そのまま終わってしまうのが逆に意外に感じました。
タイトルについて直接的言及は無いものの、様々な場面で水/液体の要素が登場するのが印象的でした。
リアルな広間のセット、派手な演出を用いない照明、暗転時のみ流れる音楽と、地味ながら的確なスタッフワークがドラマに深みを与えていたと思います。
未亡人を演じた菊池亜希子さんの表面的には清楚でありながら陰の部分を抱えている感じが良かったです。
長男役の池田成志さんが今まで演じてきたタイプと異なる役で新たな魅力を感じました。
満足度★★★★
愛しさが嫉妬に変わる時!
好きな女性に思いが通じる前と後の男心の違いがどのような経緯で変わっていくか、その思いに応えようとしながらも過去を引きずってしまう女性の葛藤が見どころです。長男と中国人の恋人(後に妻)の何でもハッキリ言ってしまう会話が対照的。
俳優の渡辺いっけいさん観劇してました。
満足度★★★
階段
この舞台、1番印象的だったのは“階段”。舞台中央の物言わぬものが、なんともいえぬ風情を出している“まさに物を言う”前半ラスト・後半ラスト共に印象深い。そして話はリアルに人間臭い。愛というより“固執”のような気がする
だから一度生まれた疑惑はなくなることなく、心に抑えきれなくなるくらい膨れ上がる。その苦しさは愛情の中に憎しみを産み出す。そんな生臭い人の心がよく見えて来る。演出は見事だったが、話としてはあまり好きになれない作品だった。
満足度★★★
明子の悪女っぷりに付き合いきれず。。。/約140分(休憩込み)
とても主観的で幼稚な感想になってしまうが、私には明子という女がどうしても許容できず、ために作品を楽しめなかった。
明子は今で言う“めんどくさい”女。
その悪女っぷりには「もう付き合いきれんわ!」って気分に。
その奥に“女一般の抱える闇”が見て取れればまだしも引き込まれたのかもしれないが、私にはどう目を凝らしても、明子の個人的資質としての放縦さ、底意地の悪さしか見えてこなかった。
ただ、ミステリアスな女ではあって、その放縦さ、底意地の悪さがどこに由来するのか、作・演出家にはそこのところをもうちょっと細かく描いてほしかったところ。
明子は頂けなかったが、瑛蓮さん演じる天真爛漫な中国美女がたいそう魅力的だったので、それに免じて星は3つ。