無駄な抵抗 公演情報 無駄な抵抗」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-15件 / 15件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    役者さん皆さんの技が素晴らしく、淡々ともしているように見える、かつチラチラと匂わせる距離感を保った会話を、飽きることなくぐっと引き込まれてみることが出来ました。圧迫感の感じられる劇場のような形の広場のセット、シームレスに「観客」になるそこに集う人々、道化の入りからとても面白かったです。
    イキウメ作品ではないものの、こんなに元のお話を関係性や形を保ったまま現代にもってきて「イキウメ」らしくしつつ、現実のあらゆることに思いを馳せられるようになるの、すごいな…と毎度思います。「電車」は果たして何だったんだろう、各々の脚をとめるもの、大きな力でどうしようもない障害、なのかな?と想像を巡らせます。

  • 実演鑑賞

    満足度★★

    だんだんイキウメにも合う合わないがあるのがわかって来た。これは私じゃない誰かのための作品。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/11/25 (土) 13:00

    電車の停まらない駅。芸をしない大道芸人、占いをやめた占い師。様々な寓意を重ねて描く小さな街の物語は、行き交う人々の誇りや決意を細やかに映し出していく。本当に抗うべきは運命ではなく人間の理不尽さなのかもしれない。

    覚え書き的断片。円形劇場めいた駅前広場の美術。登場シーン以外も傾斜面の段差に腰掛けて物語を見つめる登場人物。物語の内と外を自在に行き来する大道芸人。松雪さんのよく通る声。悲劇の合間に綴られるユーモアとペーソス。夜ごとの夢。

    キャストが皆さん本当に魅力的だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    オイディプス王…なるほど。
    運命に抗う、いや抗った結果が運命?うーむ、深くて一度では理解しきれない。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/12/10 (日) 13:00

    座席1階A列21番

    贅沢な時間でした。。

    隣に座ってたひとはけっこう早々と不穏な空気の元を感じ取ってたみたいだけど、伏線もちゃんとあったし、そこまですぐに考えがおよばなかったのがなぁ、、、もう1度見返したい読み返したい感じではある、、、

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    鑑賞日2023/12/09 (土) 15:00

    *

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    池谷のぶえさんの演技は流石!!としか言えない出来栄えだったが、
    ストーリーと場面転換が少し工夫が必要と思った。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/11/21 (火)

    3階席での観劇。まず舞台美術に引き付けられて、その舞台(駅前広場)を縦横無尽に使っていた。後半手繰り寄せた糸の先が見えてきて、あぁ、やっぱり!だったけど、面白かった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    予想通りの展開で物足りなさを感じる舞台だった。
    先の展開が読めてその通りに進んでいく、
    それが物凄く丁寧に描かれているせいか
    テンポが悪い。それはわかっているから早く
    先に進んでくれと何回も思ってしまった。

    物語の内容も昔の昼ドラみたいで、
    私には合わなかった。

    ネタバレBOX

    そもそもお兄さんに寝取られた時点で、産まれてきた子供のを目の敵にするはずなのに
    なんで?兄に逆らえないようになんていたのか?

    なんもない駅前の広場でカウンセリングみたいなことするか?
    守秘義務どころか周りに筒抜けで...。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    コロナ下での「外の道」以来、イキウメの異色作が自分の深奥に届く。時代を捉える感覚というか。
    今回は世田谷パブリック主催公演で、ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を題材とした前作「終わりのない」(まだ四年前とは・・随分昔に思える)に続き、ギリシャ悲劇「オイディプス」を下敷きにした作品との事だが、そんな前宣伝は全く知らずに観た。
    (結論的な事を言えば、この悲劇の悲劇たる核心の「現象」が今作では現代の悲劇に置き換えられているのだが、原典の物語の副題と読めば納得なタイトル「無駄な抵抗」は、今舞台では痛烈な批評の語になる。)
    前川戯曲に盛り込まれる「不思議」は初期はそれが眼目のような所があったが、その「仮想」は問いを含む。言わば形を変えた現代批評。であるゆえに問いの投げ方により「不思議」の入り方が変わる。前作「人魂を届けに」では「魂」が実体化したらしい奇妙な物体であったが、物語の最初の一歩を刻むこの存在は、物語本体が進むにつれやがて霧消し、象徴的存在として最後には「処分」された。
    今作の「不思議」は、いつしか電車が止まらなくなった駅(なのに駅として稼働しており「電車が通過します」のアナウンスが時折流れる)の存在、なのだが、効率化と省力化が進んだ先の、僅か先の未来と見えなくもない。少なくとも現代の感覚ではそれはあり得ないから「不思議」に属するが、一歩間違えばそれはあり得るかも知れない。
    物語本体(幾つかのエピソード)が進み、あるいは共有されるこの駅前広場が、冒頭大道芸人(浜田)に紹介される(円形劇場の客席のような円弧を切り取った数段ある頂上の高い造作)。そこから劇は始まる。
    場面乗り入れの演出も「不思議」との微妙な距離感を作る。平場でのやり取りを、人が遠巻きに座っていたりして、円形劇場風の階段から見るともなしに「見ている」ようで別の次元にいる風である。役を演じた後は椅子に座って役者自身に戻るアレにも似るが、ギリシャ劇風にコロスと呼ぶのが近い。結果的にギリシャ悲劇の筋書きが、円形劇場の中、皆が揃った前で成就するのである。
    各エピソードは、会話により語られる対象であるので、その場所は必ずしも「この場所」である必要はない。が時折、語る人物らによってふと意識されるのがこの駅前広場であり、「電車が停まらない」現象についても言及される。そしてカフェを開く青年(大窪)や警備員(森下)の存在があり、とある社会の一角である事を意識させる。
    今一つの「不思議」は、場面が閉じられるタイミングで浜田が「○○はこんな夢を見た」と言い、人物らが場所不特定な存在となり夢の構成に動員される(コロス的)。夢判断=深層心理のレベルへ観客を誘う。
    かくして全方位的演劇の世界が具現し、「次の瞬間」への集中力が否が応にも鋭さを増す。

    ネタバレBOX

    謎が少しずつ「謎」と意識され始め、その解明へと静かに動き出すミステリーではあるが、人間世界を俯瞰する視点が絶妙に確保されている。クライアント(池谷のぶえ)と旧占い師・現カウンセラー(松雪泰子)の対話が中心だが、一見関わりのない他のエピソードが徐々に関連を帯びて来る。それと共に、物語の濃度は加速度的に高まる。
    最後に残った結ばれないピースを、探偵(安井)の「目星はついてます」の一言で繋ぐ見事な終幕。
    オイディプスとの関連を知っていたら、結末は読めただろうか・・?分からないが、無理くりにねじ込んだ設定とは感じなかった。

    電車の止まらない駅では、人身事故が起き、脱線、追突事故まで起きる。愚かな人間の作ったシステムが愚かな結果を生む。それは恐らく、間違いなく、正にその愚かの極致にある「今」に向けられている(破壊的な顛末にその含意がありありと読める)、と感じる。
    物語の結末に辿りついた人物たちは、そんな社会の象徴でもある「電車の停まらない駅」に対する同情、理解、擁護を止め、一種蔑みの視線を向ける(舞台正面上方を見上げる)。彼らの中に希望を見出す自分がいる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    前回「終わりのない」は「オデュッセイア」がモチーフだったそうだ。今回は「オイディプス」だというから、どのように「母と交わり、父を殺すのだろう」と思いながらみた。だいぶん変形した形で「運命」は姿を現す。最後に明らかになる運命には、驚きがあった。

    いつもの前川知大のような異次元の体験がないのは残念だった。
    休憩なし2時間

    ネタバレBOX

    DV父が娘(池谷のぶよ)には手を上げず、恐れていたようだった理由は、娘が母と伯父の間の不倫の子だったから。その娘が伯父の子を妊娠・出産していたとは。母が書き残した手紙を読んで「こんなこと、墓場まで持って行けよ」という気持ちはわかる。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    超常現象風のことは起きず、すべての列車が通過してしまう駅のエピソードが本筋の物語に象徴的に絡んでくるなどオーソドックスな手法のストーリー展開になっているが、ところどころ笑いを取りにくるのはいつもと同じ。なかなか面白い人物相関図のストーリーが静かに進んでいく。古代ギリシャの階段状の円形劇場を模した広場で、登場人物同士の会話を上段に座った他の登場人物が観客のように聴いていたりする演出は興味深い。イキウメのこの路線の芝居をもっと観たい。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    イキウメ『無駄な抵抗』を観劇。

    ディオニューソス劇場に見立てた舞台セットを見た瞬間、ギリシャ悲劇の始まりを予感する。
    登場人物達は何かに抵抗する人たちである。駅に電車が止まらなくなり、衰退して行く街並みに再度停車駅と懇願する喫茶店の店主、何もしない事をモットーとし、批判を浴びながらも芸を貫く大道芸人など、傍から見れば無駄な抵抗のようだ。芽衣が幼い頃、占い好きの同級生・桜に放たれた「貴女は父親を殺す」という言葉に抗いながら生きてきた人生も然り。
    「流れに身を任せて生きる事は果たして良い人生を送れるのだろうか?」とふっと観劇中に感じ、彼らの行動が無駄ではないと思い始めると、『無駄な抵抗』というタイトルの意味が刺さってくる。
    魔女の囁きのような桜の言葉に芽衣は長い間付き纏われるが、その囁きに似た体験は誰しも人生の中に一つや二つはあるだろう。
    ひとりの人間が犯した罪に芽衣が長年に渡って苦しみ、他の者たちにも多大なる影響を及ぼしていく様は、現実に起こっている事件と重ね合わせて観てしまうのは間違いない。
    改めてギリシャ悲劇が普遍的な物語と感じるだろう。
    観劇中も後も、頭から離れないほど重厚感のある傑作である。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    一日中一つの電車も止まらなくなった街の駅前に円形劇場風の広場がある。そこに登場するのは黒い衣装の女性占い師と、駅の掃除管理員、何もしない大道芸人、探偵。四人の人物を軸にそれぞれの同級生や、探偵に探られる一家、孤児院から社会に出た兄妹などが現われて、それぞれの物語が、交差しながら語られていく。2時間の上演中、舞台は変わることはなく、登場人物は10人。
    いつものイキウメと違うのは、この間舞台で天変地異(地震とか遊星が降るとか、登場人物によって起きる異常現象とか)は起きない。登場人物の境遇は、現在の社会から落ちこぼれた不幸な環境と経歴を持つ人たちだが、彼らは普通に暮らしている。で、何が起きるか?
    何も起きないのである。これはネタバレでも何でもない。そう解っていても、人はこういう止まらない電車の駅のある場所に生きているのだ、いや生きざるを得ない。
    「孤独な抵抗」は、いままでのイキウメとは違う舞台で、現代社会で課せられる個人のテーマが描かれている。
    ちょっといつもと勝手が違っていつもは生き生きと演じている俳優たちもちょっと勝手が違う感じであろ。現代の「ごど待ち」である。しかし、こは次の展開を見たいものだ。駅の設定とか、駅で起きる唯一大きな事件とか、いままでのイキウメらしいところを生かして新しいファンタジーが現われることを期待したい。大入り満員だから観客もそろそろ、地球が動く、とか太陽がどうなった、とか言う話に飽きて次を大いに期待しているのだ。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    最前はD列。
    駅前の円形広場、何故かもうこの駅に電車が止まることはない。全て通過していくのみ。知らせも何もなくいつのまにかにそうなった。

    シルクハットの大道芸人(浜田信也氏)は決して何もしない。「何もしない」ことをしているとうそぶく。

    カフェの店長(大窪人衛氏)は電車が停車するよう署名活動を始めた。

    この町に戻って来た元占い師のカウンセラー(松雪泰子さん)、予約した客(池谷のぶえさん)は学生時代の同級生。当時クラス内で特別視されていた彼女から、「あなたは人を殺す」という予言を受けたと言う。カウンセラーには全く記憶にない。客は今、歯科医で羽振りが良くホストにハマっている。孤独な彼女を心配する兄(盛隆二氏)。

    町の名士である資産家の老人から依頼を受けている探偵(安井順平氏)。老人の孫(穂志もえかさん)はその中身が気になって仕方がない。

    児童養護施設で共に育ったホスト(渡邊圭祐氏)と産んだ子供を施設に預けたシンママ(清水葉月さん)。こんな思いは絶対自分の子供にはさせないと誓った筈が同じ状況を繰り返す。

    施設の前で捨てられていた赤子を拾った職員(森下創氏)は今、駅ビルの警備員に。

    カウンセリングで掘り起こされる内容が『羊たちの沈黙』を思わせる。
    挟まれる「こんな夢を見た」が効果的。

    穂志もえかさんが永野芽郁と剛力彩芽を足したみたいな可愛らしさ。渡部豪太の妹みたいにも見えた。キャスティングセンスが良い。
    清水葉月さんや穂志もえかさんの口調や内容がかなりリアル。それを受ける安井順平氏の対応もリアルで嘘臭くない。

    大御所映画監督が余生に撮るエピローグのような作品。
    かなりラディカルな煽りを込めている。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    カウンセラーが松雪泰子さんだとは最後まで気が付かなかった。
    ガイドラインの筋としては、能力者の男が弟の女房に子供を産ませ、更にその産まれた娘を孕ませる近親相姦。しかも娘が産んだ子はホストになり、娘の担当となっている。ハインラインの「輪廻の蛇」のようなカルマ尽くし。

    作家は因果律を超えた自己肯定を提唱。何もしなくてもいいんだよ、胸張って生きろ!と。ラディカルな提言で悩む苦しむ人間達に告げる。どうしようもなく駄目な自身を肯定しろ!ありのままでいいじゃないか!

    ※何か村上春樹っぽい。村上春樹のあの感覚は舞台が一番適しているのかも。

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