The Heavy User 公演情報 The Heavy User」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
1-20件 / 36件中
  • 満足度★★★★★

    俳優の
    身体能力の高さに敬服。あの声と動きは常人じゃない。最高です。

    ネタバレBOX

    お寺の中という舞台が意外としっくり来た。中屋敷さんの言うとおり何か集中力を高めるようなものがあるのですね。
  • 満足度★★★★★

    今回もその手法に舌を巻く
    勤務中に突然自殺した女性の母に、娘の同僚だったと名乗る女性から「自殺ではない」という電話が入るが、それには時々ノイズが混じっており…という状況から始まるサスペンスホラーで今回もその手法に舌を巻く。
    フランス公演作品の事前お披露目ということもあってか、まずカタカナのカンペを読んでいるような(笑)英語の挨拶から始まり、それを直す「リピート・アフター・ミー」的な2人のやりとりに他のメンバーがコーラスのように加わってリズムを形成し、「言葉のSTOMP」みたいだな…と。
    そうして始まる本編、電話に入るノイズを会話をする2人以外の全員が声で表現して、その音の感じに『呪怨』などのジャパニーズモダンホラーを連想。
    それはそのまま前半の物語に漂う雰囲気にあてはまり、事情聴取をした刑事も…なんて、モロに『呪怨』(笑)(あ、いけね、あっちのネタバレか?)
    が、ノイズの正体というか、自殺させたモノの正体が明らかにされる後半は、実体を持たない意識生命体が登場するSF小説のオモムキ。
    それに「自ら命を絶つ行動をする生物は人間だけである」なんてことも絡ませて、あっちもこっちもσ(^-^) の好きな要素取り合わせ、みたいな。
    あ、「怪奇大作戦」や「BLACK OUT」に似たニオイもあるか?
    また、冒頭の「言葉のSTOMP」以外にも「ソロとコーラス」的な手法が時折挿入され、それはある時は芸能山城組のパフォーマンスあるいはそのバックグラウンドであるバリ島のケチャを想起させ、ある時は「言葉(台詞)による交響楽(※)」のようで、これも面白い…ってか好きなんだな。
    ※ 提示したテーマ(台詞あるいは言葉)をソロやトゥッティ、カノンなどで奏し、他のテーマなどが出てきた後に再現したり、変奏したりなんてのが似ている
    そんなワケで、アフタートークの質問でσ(^-^) のいきなりのシンプル・クエスチョン4連発は以下でカッコ内は回答。
    1.清水崇作品などジャパニーズホラーはお好き?(NO:但し知っている)
    2.芸能山城組は御存知?(NO)
    3.ではバリ島のケチャは?(研究した)
    4.交響曲はお好き?(交響曲というかオーケストラが好き)
    質問と言えば「これまでの内容も踏まえてタイトルの由来を」という締めに相応しい質問も良く、それに対しての「女性からワタシのドコが好き?と訊かれるのと同様一番難しい」という回答も言い得て妙。
    そのアフタートークでの話によれば、前回の海外公演作品『恋人としては無理』では「身体の模倣」を、今回は「言葉の模倣」「耳からの伝播」をテーマにしたとのこと。

  • 満足度★★★★

    なるほど
    演技とダンスで、言葉がなくても伝わる世界。海外公演でもこの内容ならお客さんに通じますね。納得

  • 満足度★★★★

    凱旋公演おめでとう!
    初演を見、今回を見、同じ作品を海外で上演しているうちに変化していく過程が見えたことが楽しかった。こういうフィジカルなものに挑戦しながら、本公演でしっかりとした演劇を見せていくという劇団の姿勢も素晴らしい。

    今回柿のメンバーに混じって右手愛美さんが一歩も引けをとらずに活躍していた。魅力的な女優さんだ。

  • 満足度★★★★

    右手愛美さん
    素敵でした。

  • 満足度★★★★

    残る
    無意識にあるものが
    すっと現れて、ずっと残る・・・。

    こう、ふんばる場所がないままに
    取り込まれるような感じに
    息を呑みました。

    ネタバレBOX

    導入部は心地よいのです。

    ちょっとユーモラスな感じすらする。

    しかし、リズムにバリエーションが生まれ
    次第に複雑になり
    たくさんのものが含まれていくうちに、
    観る側を凌駕するポイントがやってくる・・・。

    そこを超えたときに
    物語同様に観る側に混濁が生まれ
    なにかが流失していく。

    ひとつずつ、順をおって処理されていく
    そのルーティンが
    オーバーフローして
    主客が逆転する感覚。
    あいさつやシンプルな言葉から派生する
    心地よいリズム感やおもしろさや高揚に
    日本語や英語、
    さらには抑揚やニュアンス、知識などの様々な情報が
    入り込んで
    自らが手綱を引いていたはずのものが
    すっと臨界点を超えて
    自らを縛りひきづりるものに変質していく、
    その質感に有無を言わせないリアリティがあって。

    なにかに鈍感になっていくような感じや
    まわりが同じように嵌っていくような部分が
    なんとなく体験的にわかるだけにぞくっとくる。
    それが、お香の匂いが立ち込める
    お寺の本堂で演じられるから
    観る側には益々の逃げ場のなさが降りてくるのです。
    混沌の中に響く七味まゆ味のすごくシンプルな英語や
    川田希の作る距離感に
    さらなる印象を焼き付けられて。

    作り手の底力というか
    お寺の本堂に混沌を炊き上げる
    作・演の事象の切り取り方と表現力、
    さらにはそれをしなやかに具現化する役者達の力量に
    がっつりやられてしまいました。

    ほんと、感覚が共振させられるようなお芝居って
    すっとは抜けていかないのですよ。
    あのノイズ、しばらく耳から離れないかもしれません。

    この作品、フランスではどう評価されるのでしょうか。
    それも、すごく興味があります。


  • 満足度★★★★

    こっちも良かった
    2月ヴァージョンとはかなり違う内容でしたが、
    こっちのトルコヴァージョンもなかなかどうして。

    ネタバレBOX

    アフタートークが最高に良かった。
    中屋敷さんの考えが良く分かった。
    玉置さんが脱いだのも良く分かった・・・(汗)
  • 満足度★★★★

    役者さんスゴイな~☆
    お寺って言うのもそうだけど、すごくおもしろい手法のお芝居だったな~。っで、柿さんの役者さんはみなさん凄く器用ですね。レベルの高い演技。お経に聴こえるようなリズムある台詞。独特の雰囲気で、おもしろかった。

  • 満足度★★★★

    初演とは別物です
    初演とは別物です。楽しいです☆

  • 満足度★★★★

    究極のリミックス
    「音」というものを最大限にフィーチャーするために2月のお披露目版からストーリー部分をバッサリそぎ落として煮詰めに煮詰めた結果、あるいは原曲のごく一部だけ残した究極のリミックス、的な。
    言葉としての台詞がないという点において先日観たユーフォリアの朗読劇『SAKURA』と対極を成しているのも面白く感じる。
    なお、キャストも含めほぼイスタンブール版とのこと。

  • 満足度★★★★

    音とリズムと動きを楽しむ
     まー、お客様相談センターにかかってくる電話って、マジメなクレームの電話よりも、ひまつぶしや人生相談、いたずら電話の方が多いんじゃないか(よくは知りませんが)。そんなどうでもよい電話の数々がコラージュされ、リズミカルで心地よい1時間。途中で内容追っかけるのは止めて(無意味なようなので)、音とリズムと動きを楽しませていただきました。

     ケチャのように全員でひたすら喋りつづける場面、耳の錯覚でしょうけれど、セリフ以外の言葉が聞こえてきました。音に"うなり"ってありますが、多分、言葉の"うなり"効果ではなかったかと。

  • 満足度★★★★

    みた
    言葉が与えてくれるものがあって、言葉が奪ってしまうものがあるんだね。

  • 満足度★★★★

    ジャパニーズホラー
    柿喰う客の何が好きかって、なによりも音楽的な気持ちよさがもろ自分のツボなとこなのだが、音に特別重点を置いたという今公演は、だからもうそれだけで個人的には見所十分大満足。
    音響がない中であれだけ音楽的な(それは五線譜に統制されない原始的な音楽に近いように思う)魅力のある舞台を作るというのは、単純にすごいと思う。
    けれど物語は夏の怪談話のような特殊な洗練がされていて、少し物足りなさを感じた。
    「彼ら」という考えを宗教的背景が根本的に異なる仏に持って行く試みはとてもワクワクするのだが、正当に違和感を突きつけるようなコンテクストの肉片が垣間見えるかというと、ちょっと無邪気すぎる感。

  • 満足度★★★★

    高いレベル
    劇団名や中屋敷の写真のイメージから、何となくおちゃらけた軽い感じの演劇を想像していたのだけど、全然違った。舞台が寺で、全員喪服を着ていたせいもあるが、すごくスタイリッシュで格好のいい演劇に見えた。最初から最後まで舞台上で行われていることに没入できたのは、演出が優れているからなんだろう。

    ネタバレBOX

    役者たちの発する音、ノイズが気持ちよすぎる。仕事で脳がくたびれ果てていたのだけど、舞台を観ている間、それまで止まっているようだった脳が動き出すのを感じた。アフタートークで、本当は十ヶ国語くらいを一斉に語らせたかったみたいなことを言っていたけれど、確かにそれが実現したらすごいだろうな、と思う。人間の声と身体で奏でるオーケストラ。演劇の持っている可能性がどんどん広がってきている気がする。
    アフタートークで観た中屋敷は、イメージと全然違って、真面目でいかにも頭が良さそうな好青年といった感じだった。客からの質問への答えが、非常に早くてわかりやすく、しかも面白くて、頭の回転の良さを感じさせる。
    役者陣も皆魅力的でパフォーマンス能力が高く、すごい劇団になっていくポテンシャルを秘めている。今後の公演も追っていきたいと思う。
  • 満足度★★★★

    面白い!
    「柿喰う客」に出ている方は他でもお芝居で観たことありますが、「柿喰う客」の公演は初観でした。一時間弱のこの作品、ツボに嵌る人にはとても面白く、入りで躓いた人には面白くないような気がします。私は、運良く最前列のど真ん中で鑑賞できたので、皆さんの動きと声にどっぷり嵌り、とても面白かった。アフタートークで中屋敷さんを初めてみましたが、事前のイメージよりも真面目な方に見えました。でも、演劇好きなんでしょうね。次回公演も観てみたいです 

    ネタバレBOX

    アフタートークで中屋敷さん本人も言ってましたが、今回の作品のテーマは「音」ということで、音楽好きの私にはとても面白かった。こう言った感じの作品は大好きです。それと、今回は主役?の右手愛美さん、良いキャラで面白かった。ミニスカの喪服も演出らしいですが、嵌ってしまいました。
  • 満足度★★★★

    ジャポーン
    別物!

    ネタバレBOX

    前「ヘビーユーザー」からの変貌っぷりには様々な面から指摘できるだろうが、言語や物語を解体した後になにが出てきたかという所を観ていくと、
    言語を解体しながら、「日本的」を押し出し、一方で発語すら拒否してくいくといった「コミュニケーションすること」への意識が目立って出てきていたのは、
    やはり文化コンテクストが異なるものへのアプローチを視野に入れた場合に特有の変化なんだろうなと思い興味深かった。
    しかし前「ヘビーユーザー」に一編の音楽としての気持ち良さに多く魅力を感じていた自分としては、途中に隙間を挟んで要素を並列したようであったリズム感には不満が残る。もっとグイグイやって欲しかったなー
  • 満足度★★★★

    新しく、そして普遍的・・・。
     前回のスポーツ演劇に続いて、柿喰う客は身体とリズムにこだわった実験的公演を行った。お寺の本堂を借り、地明かり、音響も無しという中で演劇の原点を問うような公演。

     英語の発声練習からスタートして、様々な音声的遊技をからめながら、サスペンスドラマが進行する。柿喰う客の芝居はいつもどこにもない芝居だ。

     これから3月はフランス公演、4月は二本立て公演、5月はオール女性キャストによる本公演と怒濤のようなスケジュールが続くらしい。

     快進撃を続ける柿喰う客だが、スケールの大きい名作「悪趣味」を堪能した身としては、早く中屋敷渾身の本公演が観たくてたまらない。

  • 満足度★★★

    わくわく寿司
    刺激的な作品。いろんな音、声が脳に残るなあ。あとお香の匂いも。

    ネタバレBOX

    耳にペン。痛い、痛い。
  • 満足度★★★

    幻聴が聞こえそう
    柿喰う客はまだ3作目ですが・・・ やはりこのアトをひく感じがなんとも言えず良いですね。

    座席も座布団が柔らかくて疲れなかったし、観劇@お寺 というまたとない体験をするだけでも観る価値アリです。 当日券で入りましたが、やっぱり観に行って良かったな~と思いました。

    ネタバレBOX


    結局 神が人に死ねと命じている・・・ という話なのかと思ったのですが
    「これは こういう話」と一口に「解釈」したり
    あれはああいう意図じゃないか、 と勝手な講釈をたれるのが

    なんだか躊躇われます。 

    よく解らないけど、怖い
    よく解らないけど、電話の声を聞くのが不安
    よく解らないけど、しゃべってる相手がほんとにその人か不安

    という、不思議な後味。それが狙いなんでしょうか。



    そういえば、フランスに行くために作ったのに
    なんで "You are American" って 設定にしたのか不思議です。
    (フランス語しゃべられたら、見事に何も解らなかったんだけど。)
    フランス人も似たような感覚で、あの不思議な英語を聞くのかと思うと
    解るような解らないような・・・
  • 満足度★★★

    音に慣れてくれば
    もうすぐ凱旋公演があるというのに、今更ながら感ですが・・・

    前半はなかなかついていけなかった(アフタートークでの言い方をすれば、音についていけなかったか)ですが、気持ち悪い擬音(笑)に慣れてきた、中盤以降は面白かったです。
    まあ、フランスで受け入れられるかかどうかは判らんが(笑)

    ネタバレBOX

    あ、前半ついていけなかったのは、決して右手愛美さんのスカートが気になったからではありません(爆)

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