アベサダ:リローデッド 公演情報 アベサダ:リローデッド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 満足度★★★★

    題材自体は手垢が付きまくっているけど、秀逸なエンタメとして昇華されていて凄い面白かった
    容れ物としての「男」は空っぽで、詰め込むものにより「女」が形作られる様は、自分自身を省みても男の怠惰
    誰かへの気持ちに区切りをつけるには儀式が必要ということ
    作品としては月経ファンタスティックより要素が渋滞しておらず見やすかった
    ただ、アベサダパートが女子会パートとのリンクが少なく、女子会を中心とした物語が凄く面白かったのでさらにアベサダ部分も密接に絡まってきたらなともったいなく感じた。音楽の使い方が上手い

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/01/13 (土) 19:30

    かねてから気になっていました美樹ヲの劇。思い切った展開で、想定通りでした。前日の『緊縛の回』は客席がパンパンになっていたらしい...興味が持たれました。ちょっとアブない感じがGood!でした。個性的な点を評価して、この星評価です。

  • 満足度★★★

    12日夜、美貴ヲの劇・新春カットオフ公演『アベサダ:リローデッド』のうち有末剛による緊縛が舞台途中に挟み込まれる特別公演を観に行った。この日の昼間には、正規公演外に緊縛のある小舞台が上演されている。

    舞台は、アベサダの話と妻のいる男を好きになり、その男が死んだとの知らせを受けて使ったことのあるラブごてるの一室で通夜を営む3人の女たち(相席屋、ヘルス、アプリという通称でお互いを呼び合う)をクロスオーバーさせたもの。パンフレットによると、「自分の気持ちにケリをつけるのは自分なんだ」というのがテーマらしい。好きな男とのケリの付け方に性器切断と通夜という方法があるということだろう。純愛のケリの付け方は実に難しいようである。
    緊縛シーンは、サダが吉蔵を殺した後に挿入されていた。縛られるサダ役あべあゆみの色気と左胸に見え隠れする刺青が悩ましい。
    サダ役あべあゆみと相席屋役ひきのさつきの2人芝居的な側面もあったような気なする。

    上演時間は緊縛シーンを含めて約100分。
    会場は、下北沢のOFFOFFシアター。

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/01/10 (水) 19:30

    価格2,800円

    巧みな脚本に感心。が、詳しくはネタバレBOXに記し、ここでは「遺伝子(譬喩)」「真空パック」「聖書(の一説)」とキーワードだけ。

    ネタバレBOX

    妻帯者であるとは知らず交際していた相手の妻から電話があり二度と逢わないことを誓わされた女性3人がかつて使ったラブホテルの一室に会して「通夜」を執り行う話を中心に、阿部定と吉蔵の日々、阿部定がテーマの芝居を上演しようとしている高校演劇部男女の話が併走する構成。

    「通夜三人組」の愛し方や女子高生のひたむきさ(?)に漠然と「阿部定の遺伝子(譬喩)」を感じ、それだけでもなかなか面白かったが、序盤では正妻の台詞だけだった電話シーンを、その相手である相席屋の受け答えも加えて見せる場面を皮切りに、相席屋の付き合いが6ヶ月でないどころか中高生時代(=演劇部男女パート)からのものと明かし、「阿部定事件ふたたび」となる終盤は見事。

    そこに差し挟まれる女子高生マリアがシスターから聞かされたマタイによる福音書の一説に対して抱いた疑問・考察は後の相席屋の行動の伏線だろうし、「その直前」の相席屋の「真空パック発言」は定の心境そのものだろうし、そうやって3つの流れが一体化するのは圧巻!

    で、あとからつらつら考えてみたら阿部定の愛し方って、歪な部分もあるけれど、本質的には純粋なものなのではないか? という気も。

    ちなみにこの少し前に観たSun-mallstudio produce「シンクロニシティ2018∞」でも劇中でJアラートが鳴り、聖書の一説(アチラはヨハネによる黙示録だが)が朗されるという「小劇場シンクロニシティ」。

    なお、阿部定を演じたあべあゆみ嬢、基本はオフィス再生ver.ながらミナトの母で登場した時はノーコンタクツver.(メガネもかけているし)、さらに吉蔵を縊る時は有末ver.であったかと……(笑)
  • 満足度★★★★

    緊縛との相性がとても良い。アングラな雰囲気がたっぷり。

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