くじらの墓標 2017

デザイン:高崎勝也

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燐光群

吉祥寺シアター(東京都)

2017/03/18 (土) ~ 2017/03/31 (金) 公演終了

休演日:3月28日(火)

上演時間:

自殺する動物は2種類しかいない。ニンゲンとクジラである。

海の胎児よ。 
誰に向かって哭いているのだ。 
乳濁色の潮をあんなにも高く吹きあげ、 
泡立つ海面を思いきり跳躍していたのに。 
……俺たちが揃うまで待て。 
そしてこの銛のひと突きに、 
臨終の血潮を浴びさせてくれ...

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新作も期待される坂手洋二だが、過去作品にもじっくり取り組んで欲しいと思っていた。『カムアウト』に続く再演物は、坂手氏の好きなアイテム(分野?)くじらを題材にした戯曲の一つ。場転は殆どなく、使われなくなった作業場(鯨の解体所?)の中に、多彩な位相が出現する。 主人公の青年とその婚約者、彼の亡くなったはずの6人の兄たち(鯨捕りの一家であった)、母の死後引き取られた養母、婚約者の叔父、謎の女(婚約者と存在が重なり、兄弟の母でもあるかのよう)とその姉らが、幽霊かと思えば生きてる人、かと思えば間違いなく死者である者が出現、また幻視か錯覚か解釈不能の者、だがそれら全て夢と知って納得、と思いきや最もナイーブな部分は現実で・・といった具合に関係性の転換も実はめまぐるしく起こっていて最後まで観客を翻弄する。 そして舞台上には常に、風というのか、音、空気の肌触りが通奏低音のように流れている。それまでたった一人不在であった者が、最後に異形の者として現われた時、能の構図をみて合点させられる。人間の「死に繋がる」心の風景が、結語として置かれざるを得なかった(戯曲執筆当時の)作者の時代観察を想像させられるが、今に連続する風景である。

満足度★★★★

2017/04/03 00:49

公演詳細

期間 2017/03/18 (土) ~ 2017/03/31 (金)
劇場 吉祥寺シアター
出演 中山マリ、鴨川てんし、都築香弥子、川中健次郎、猪熊恒和、HiRO、大西孝洋、樋尾麻衣子、杉山英之、武山尚史、山村秀勝、田中結佳、宗像祥子、塩尻成花
脚本 坂手洋二
演出 坂手洋二
料金(1枚あたり) 2,500円 ~ 4,200円
【発売日】2017/02/12
一般前売 3,800円  ペア前売 7,000円  当日 4,200円 U-25(25歳以下)/大学・専門学校生2,500円 高校生以下1,500円 ※U-25/学生券は前日迄にご予約の上、当日受付にて要証明書提示。 
サイト

http://rinkogun.com

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル 3月18日(土) 19:00プレビュー
3月19日(日) 14:00
3月20日(月・祝) 14:00★
3月21日(火) 19:00★
3月22日(水) 14:00/19:00
3月23日(木) 19:00★
3月24日(金) 19:30
3月25日(土) 14:00
3月26日(日) 14:00
3月27日(月) 19:30
3月28日(火) 休演
3月29日(水) 19:30
3月30日(木) 14:00/19:00
3月31日(金) 14:00

3/18(土)はプレビュー。全席自由・一律2500円・人数限定・劇団予約のみ扱い。
★は以下のゲストと坂手洋二によるアフタートークあり。本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。
20日(月・祝)中根公夫(プロデューサー)
21日(火)水道橋博士(芸人・浅草キッド)
23日(木)小島曠太郎(文筆家・ラマレラ捕鯨文化研究家)
説明 自殺する動物は2種類しかいない。ニンゲンとクジラである。

海の胎児よ。 
誰に向かって哭いているのだ。 
乳濁色の潮をあんなにも高く吹きあげ、 
泡立つ海面を思いきり跳躍していたのに。 
……俺たちが揃うまで待て。 
そしてこの銛のひと突きに、 
臨終の血潮を浴びさせてくれ。

『くじらの墓標』は1993年初演。翌年、全国ツアー。1998年、ロンドン・ゲート・シアターのレパートリーとして、コンプリシテのリロ・バウア、クライヴ・メンデスらの出演により上演される。1999年ニューヨークのラ・ママ実験劇場等、世界各地のプロダクションで上演、出版される。初演から24年を経て、世界の注目を集めた燐光群初期代表作、再登場。

東京湾に近い、廃業したかつての漁業倉庫。そこに住み込む青年は、捕鯨を生業とする一族の子孫で、交通事故の後遺症を抱えている。彼のもとを訪れる、一族の最後の生き残りである叔母。さらに、海難事故で死んだはずの五人の兄たち。謎めいた出自の彼らによって告げられる秘密が明らかになる時、末っ子である青年は、思いもよらぬ運命に導かれていく……。亡霊の甦る「能」の形式とギリシャ悲劇のような力強い構造を持ち、メルヴィルの『白鯨』をも想起させながら、再会してしまえばただではすまない、ひたむきな家族たちの姿と、現実的な「捕鯨」の状況とが、幻想的に交錯します。
その他注意事項
スタッフ 照明○竹林功(龍前正夫舞台照明研究所)
音響○島猛(ステージオフィス)
舞台監督○森下紀彦
美術○加藤ちか・じょん万次郎
演出助手○村野玲子
衣裳○小林巨和
文芸助手○清水弥生 久保志乃ぶ
オリジナル宣伝デザイン○遠井明巳
宣伝意匠○高崎勝也
協力○オフィス・ミヤモト
制作○古元道広 近藤順子

[情報提供] 2017/02/12 12:00 by 燐光群制作部

[最終更新] 2017/02/12 12:12 by 燐光群制作部

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