たたかうおとな 公演情報 たたかうおとな」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/08 (日)

    初見の団体だが、昨年の池袋演劇祭で「としまテレビ賞」を受賞しているという。

    この作品、作者がヤスミナ・レザとなっており、“休みな”なんててっきり日本人のペンネームと思っていたのだが、斉藤和也訳となっているから、本当に外人が書いたものらしい(帰宅後に調べてみたらパリ出身の劇作家で、この作品は日本では「大人は、かく戦えり」という名前で知られているようだ)。

    ダブルキャストのAチームを鑑賞。

    フローリング床の演技エリア中央にソファとテーブル。テーブルの上には黄色いチューリップ(生花だ…)が9本挿されたガラスの花瓶。ラック形式の家具に並べられている本も大判の洋書(画集や写真集など)、ウイスキーらしきもので満たされたデキャンタと並べてオールドパーやサントリー・ローヤル、カルーアといった洋酒のボトル…落ち着いた、趣味の良さを感じさせる部屋だ(ただ、開演して気付いたのだが、この話はニューヨークが舞台。だとすればサントリー・ローヤルはおかしいだろう…)。

    開場時から「スタンド・バイ・ミー」や「マテリアル・ガール」といった曲が流れている。

    定刻に開演、上演時間70分弱。 

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    2組の夫婦。ジミー(大関雄一)とペネロペ(小川ひかる)の息子・イーサンが、乱暴者のザッカリーに棒で撲られ、前歯が2本折れ、顔もひしゃげたようになったので、ザッカリーの両親のアラン(菅政美)とナンシー(坂井和)が訪ねてきて対応を話し合っていたのだ。協議が成立し、和やかに別れようとした所に、弁護士であるアランにクライアントの不祥事の電話が入り、ジミーとペネロペがコーヒーを勧めたことで、2組の夫婦はよもやま話を繰り広げることになった、と思いきや…。 

    まずここで「あれっ」と思うのは、コーヒーを勧めたはずなのに出てきたのは紅茶(ティーカップだし、液の色を見ても紅茶だ)、さらにペネロペが作ったというコブラ(コブラー)は本来焼き菓子なのに、まるでババロアかヨーグルトのような状態…。
    激しい口論に高級スコッチが入っているデキャンタを奪い合う場面では、液面が激しく泡立ってしまう。試していただければすぐにわかるが、スコッチはボトルを力任せに振っても泡立ったりはしない。バーボンがごくわずかに泡立つ程度だ。これだけで中身がお茶であることがバレてしまう。 

    と、細かなことはさておき、全体としてみると、実に面白い。それぞれの夫婦が互いを批難していたのが、いつの間にか妻同士、夫同士が共同戦線を張ったり、目まぐるしく状況が変化していく。 

    アランが我関せずと携帯電話ばかりいじっていると、ナンシーはついにブチ切れてケータイを奪い取るや花瓶の水の中に放り込む。ホント、電車の中でも、喫茶店あたりで向き合っていても、いつもケータイばっかいじってる人間ってオカシイよな…。
    男なのにショルダーバッグを斜め掛けしているのがダサいという意見には思わず笑ってしまった。因みに私は決して斜め掛けにはしません(笑)!
  • 満足度★★★★★

    初見の劇団さん。B班の公演を拝見させて頂きました。敵と味方の関係性が二転三転する面白い展開で、会話の内容もなかなかリアリティーがあって物語の世界にグイグイ引き込まれました。キャスト4名、1時間15分という比較的小規模な公演ながらも、舞台セットや演出もよく出来ており完成度が高い作品でした。主宰の方の熱心さも伝わり好印象です。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/09 (月)

    Bキャストを観劇しました。4人の会話劇でしたが、喧嘩の方向性が変わったり、戻ったりする様がリアルで、あっという間に惹き込まれました。確かに、こんな人っているよなぁと・・反面教師にしようと思いました。舞台美術も見応えがあり、演出も驚きでした(ただ、リアルで、少し気持ち悪くなってしまいました)。役者さん達の熱演も良く、いい意味でイライラしました。とても面白かったです!

  • 満足度★★★★★

    演じ度合いが適度ゆえに惹きこまれる嫌悪と疑念、共感と滑稽の匂い立つ攻防。あまりの熱にバラバラとなった分子が着信音を合図に再結合の予感、これは下りと錯覚した上りの道なのだ、と振り返らずにはいられぬ”ぶっちゃけ”振りが圧巻!

  • 満足度★★★★★

    Bチームの舞台を拝見させていただきました。ハラハラドキドキの連続、密室コメディの傑作を堪能させていただきました。

    ネタバレBOX

    まず舞台の素晴らしさを上げたいと思います。けんかに相応しい赤を基調とした舞台。いやがおうにも闘争本能をかきたてるかのようです。小道具として草間彌生氏の「かぼちゃ」、フェルメールの「真珠の耳飾の少女」が置かれ、スープと野菜の画集を立てかけた棚、素敵でした。またナンシーが汚す画集がフジタとココシュカというセンスにも感心しました。
    面白かったのはコブラー。コブラーはフルーツに「クランブルとパイ生地」を乗せて焼いた菓子ですが、なぜかペネロペのお手製は「梨とリンゴ」という似ていて非なるものが入っており、この4つの素材の違和感を感じさせる組み合わせが4者の関係に序徐に亀裂を生じさせる象徴的な存在として描かれたところにとても感心しました。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/08 (日)

    ひと言"素晴らしかった!"ですね。
    リアリティーな演出に感動しました⤴
    もちろん、役者さん達のやりとりにいつの間にか引き込まれてあっという間に時間過ぎ終演。
    ホント、いいもの観せて頂きました(^-^)

  • 満足度★★★★

    「子供の喧嘩」よりも始末が悪い「大人の喧嘩」…【Bチーム】
    子供の喧嘩によって話し合うことになった夫婦2組の壮絶な会話劇。当初は大人らしく穏やかな話し合いが続くと思われたが、大人と言えど人間である。その性格が段々と露わになり、自分自身のこと、夫婦間のこと、さらには男女という性差による感情など、錯綜し漂流するような会話が面白く描かれる。
    前説であった上演時間を越えて約1時間30分。

    ネタバレBOX

    舞台セットは、赤い壁のリビングルーム。中央にソファーとローテーブル(その上にチューリップが入った花瓶)が置かれ、壁際に飾り棚やハンガーが配置。上手側は台所や洗面所へ通じる。下手側にソフトクッションのような椅子2つ(白と黒)

    梗概…ザッカリー(9歳)がイーサンを殴打し、イーサンは前歯2本を折る怪我を負った。この”こどものけんか”により、加害者男児の両親が、被害者ロングストリート宅へ赴き、話し合いをする。被害者・イーサンの両親は、ホームセンターに勤務する父・マイケルと、アフリカに関する書籍を著す作家の母・ペネロピ。加害者・ザッカリーの両親は、多忙な弁護士の父・アランと投資ブローカーの仕事に就く母・ナンシー。両家の話し合いは、最初は良好なものだったが…。
    何故か帰れなく話し合いを続けている。そうした中で、アランは製薬会社の薬品データ偽装の訴訟を抱えており、会話の途中に何度も電話がかかる。一方腹痛を起こしたナンシーは嘔吐し、吐瀉物がアランのズボンとペネロピの蔵書にかかる。
    アランとナンシーは互いに無関心。マイケルとアランがスコッチを飲み始め、女性2人も酒が入って口喧嘩もヒートアップ。アランとペネロピが口論となるが、途中に電話が何度もかかりアランの携帯をナンシーが取り上げ、花瓶の中へ…。

    ある言葉(台詞)や瞬間(仕草)によって、人の機微に触れ機嫌を損ねるような地雷を踏む。この限定空間(リビング)にはいろいろな所に地雷があるようだ。各人の視点から描かれており、被害者・加害者意識から妄想、感傷、軽視、認識の欠如を思わせるような場面が次々に暴き出される。その批判は相手夫婦のみならず自分の伴侶にも及ぶ。大人としての論理的な対応が必要、そんなことが垣間見えるがまた感情的な言動と行動を繰り返す。そこには子供より始末が悪い人(大人ゆえ)の本質が見えてくる。内面(性格)と外面(職業)を纏った人、その”たたかうおとな”は見応え十分。

    この翻訳劇は面白いが、それを体現する役者陣の演技が硬く、その力量差もあったように思う。人物の性格や社会的地位(職業)を醸し出すような、演技に血肉があればもっと面白いかと…。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★★

    またまた演劇企画アクタージュさん。ふらっとお邪魔させていただきました。セットは演劇祭ほどのクオリティはないとお聞きしてましたが、素敵な舞台セットができていて、これはこれで良いのではないのでしょうか。いつもの主宰さんの脚本ではない外国の戯曲。テンポのいい重厚な会話劇でした。お芝居中の仕掛けもびっくりすることばかりの1時間15分。時間がなかったため、ご挨拶もそこそこに退出してしまいました。池袋演劇祭受賞おめでとうございます。

  • 満足度★★★

    Aチームを観劇
    海外戯曲の翻訳独特の言い回しというか、日本人にはピンとこない表現はいくつかあったものの、役者さんたちの演技によってニューヨークの一家という世界観がはっきり作られており、違和感を感じさせないほど見事なクオリティでした。 ガッツリ作品の世界に引き込まれて、あんなにリアルな感情を抱かされるお芝居を観たのは久々かもしれません。

  • 満足度★★★★

    [A]チーム観劇。
    有名な海外の戯曲のようですが、その普遍的な状況からも設定をそっくり日本人夫婦に置き換えた方がよりリアリティを以て楽しめたかも。

  • 満足度★★★★

    2組の夫婦が繰り広げる、大人の会話(バトル)劇。
    リビングルームの真っ赤な壁紙が、戦いの火蓋が切られるのを暗示するかの様。
    やっぱり子供の喧嘩は事情をよく理解しないうちに親が出てきてもロクな事がない。
    最初のうちは加害者側の親の態度がふてぶてしいなーと思って観ていたが最終的にはもう誰の味方にもなれねーっ。
    織田裕二の「あぁ~醜いっ、醜いっ!」のフレーズが頭をよぎります。

    ただ外国の戯曲なので日本人の持つ特性と異なる所が幾つもあり、日本の役者さんが演じ切るには結構ハードルが高い感じを受けました。
    観に行く前はかなりヘビーな気持で帰る事を覚悟して向かいましたが、内容的に険悪ながらも陰湿では無いのと、終演後の素になった役者さんの顔を見たのと、受付や主宰さんの人柄等で足取り軽~く帰ってきたのでした。

  • 満足度★★★★

    大人たちが建前から、本音が出て、みっともない大人になっていく変化がおもしろかったです。

    ネタバレBOX

    会話の応酬がだいご味であると思うのですが、何か所かセリフをかんでしまったのは残念です。集中力が少し途切れてしまいました。まさかリバースがあるとは驚きました。しぐさだけでなく、食べ物と飲み物が実物のものであったこと、花も実物であったことで雰囲気がよく伝わってきてよかったです。

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