満足度★★★★
ユーモラスで切なさもある幽霊譚
デビュー作を除いてパッとしないミステリー作家が噂を承知で移り住んだ家に、やはり「出て」…という基本的にはユーモラスで、ちょっと切なさのある幽霊譚。ホラー要素は無きに等しく、しかし独特の面白さあり。
特に劇中で作家が書いている作品も舞台上で演じられ、それが劇中現実とクロスするばかりでなく、終盤では(劇中現実の)ストーリーをまとめる一端まで担ってしまうという構造がユニーク。
また、ラスト前には劇団離風霊船並みの(笑)装置のシカケもあり、最後は日本神話の「黄泉の国」を引用するなんて、もう好きな要素がてんこ盛り、みたいな?(笑)
満足度★★★★
濃厚な2時間20分
正直「長い」とは思ったが、それは劇場のシートの問題(クッションを2枚背もたれ1枚設けるなど工夫はしていたが)であって、内容は密度の濃い2時間20分だった。
チラシなどにも書かれていた故カート・ヴォネガットへのオマージュというのがよくわかる世界観。出演した役者陣の魅力もさることながら、阿部康子の照明が冴えるステージだった。
満足度★★★★★
ぞっとして笑う
ぞっとして、笑って、じんときたエンタテイメント。
話と舞台の構成がすばらしい。
テンポよくぐいぐいと話に引込まれる。
お勧めの一作。