ドラゴンカルト 公演情報 ドラゴンカルト」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-13件 / 13件中
  • 満足度★★★★★

    グリーンフェスタ2017参加作品。サスペンス・ミステリーという分野の作品であるが、ノックスの十戒が気になるきわどさ…しかし、そんなことは卑小なこと。過去と現在を交錯させ時間軸を操る事で簡単に犯人へ辿りつけない。その重層的な構成、そこに潜ませた悲しい思いが心に響く。

    この劇団、林遊眼という看板女優がいるが、本公演でも主役であることは間違いないが、一人芝居と違って群像(集団)劇である。その中にあって違和感を感じさせることなく、それでも存在感ある演技で観(魅)せてくれた。
    (後日追記)

  • 満足度★★★★

    座席F列11番

    価格3,800円

    クライマックスでありかつ不気味で恐ろしいシーンから始めることで観る側を一気に引き込む。現代劇だし純粋な(?)悪を描くし…で、あれこれ新機軸。
    多数の役を演じ分けるタイプの一人芝居をもこなすだけに林さんは「七色の声」で、今回はその役どころから高めだったな、とか。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/01/27 (金)

    京都の劇団ながら3年前(14年)の池袋演劇祭に初参加で大賞、昨年はグリーンフェスタでBASE THEATER賞(優秀賞)、池袋演劇祭でも優秀賞、と東京でも実績を積み上げているショウダウンが、これまでのファンタジー色の強い作風を一変させ、ノワールな犯罪劇でグリーンフェスタに再度参戦してきた。また、これまでだと大阪で上演後に東京へという形だったのが、今回は東京公演が先だという。 

    劇場がBASE THEATER(70席程度)からBOX IN BOX THEATER(固定席104)へと若干大きくなったこともあってか、今回は全席指定席。
    確かにCoRichでも料金体系の下にその旨記載してあったのだが、それに気付かずに受付開始30分前(開演1時間前)に会場着。そこまで入れ込んでいる以上は最前列センターで観たかったのだが、受け取ったチケットは2列目センターブロックの上手側通路脇。まぁ良しとしようと考えて開演を待っていたら、隣の席の女性にどうも見覚えがある。どこだったか思い出せず、やむなく話しかけたところ、昨年4月に別役実の「赤ずきんちゃんの森の狼たちのクリスマス」を観た市民劇場TAMAの役者さんだった。いやぁ、年間400本前後の舞台を観ているのに1回しか観たことのない劇団の役者さんの顔を覚えているとは、私はまだまだ痴呆症の心配はしなくてもいいか…(笑)。 

    定刻にわずかに遅れて開演、上演時間2時間15分。 

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    冒頭、何かの襲撃に備えて盾を構えている機動隊らしき一群と右往左往する刑事たち、報道するTVのキャスター、それを遠巻きにしている群集…といった情景が描き出される。いきなり観客を舞台世界に引きずりこもうという幕開きだが、厳しいことを言うとここでもうダメ。民間人の群集(実はこれが単なるヤジウマではないのだが)はともかくとしても、盾の後ろに身を隠している機動隊員の姿から緊迫した空気が伝わってこないのだ。ただ形だけそうしているといった感じがアリアリ…。 

    時間は遡り、スマホで自宅に電話していた主婦に若い男が話しかける。夜道が暗く危険だから一緒に行ってあげようと甘い言葉をかけながらそっと凶器を取り出す男…が、主婦は振り向きざまにナイフで男の首を切り裂き、倒れた男をスマホで写真を撮って立ち去る。
    そしてこの殺人の現場検証の場面となるのだが、ここもいけない。死体を調べる鑑識課員の傍で刑事がいろいろと質問をするのだが、現実には鑑識課員の検証と採証が終わるまでは刑事といえども死体の傍には近づけず、ブルーシートやトラテープの外側で待っていなければならないのだ。そりゃそうだ、刑事が歩き回って死体の傍に髪の毛や埃を落としただけで証拠物件かどうかわからなくなってしまう。そうした実態を無視した場面はリアリティを薄めてしまう。 

    で、物語に戻るが、この一夜に全国47都道府県でそれぞれ1件ずつの残虐な殺人事件が起きていた。そして2日目の夜、前夜は一般人だったのに、今度は警官殺しが連続する。捜査が進まぬ中、招聘されたFBIの現役プロファイラーや超能力探偵など3人の男女が太秦署にやってくる…が、なぜ太秦署なのか。47都道府県にまたがる事件となれば、警察庁に捜査本部は置けないにしても、東京都を管轄し、警察の現場組織のなかでは一番大きな警視庁管内の署に本部が置かれ、外部の協力をあおぐにしても、当然その本部にとなるはずだ。太秦署の署長(別所警視?)が独自に呼んだという設定かもしれないが、そんなこと警察庁の許可なく勝手にはできないし、警察庁も簡単には許可しないはずだ。各都道府県で殺害現場近くの署にそれぞれ捜査本部が置かれたとしても、そこには署員だけでなく各県警・府警の捜査一課も乗り込んでくるはずだが、この舞台では太秦署だけで捜査しているようにしかみえない(もしかしたら一部は府警の刑事だったのかもしれないが、そうだとしたら私の見落としだ…)。 

    それにこの特殊能力を持った3人の助っ人、あまりに不自然だ。彼らの登場シーンで舞台がいきなりお笑いの世界になってしまう。なぜここでお笑いが必要なのか。冒頭はともかく、ようやく盛り上がってきたサスペンスがまたも一気に崩れてしまう。終盤で別所警視が刑事たちに「殉職しろ。お前たちが殉職することでしかこの状況は打開できない」という叫びも、こうした中盤以降のギャグの末に出てくるのでは、悲痛さがうまく伝わらない。シリアス一本で通していれば、上演時間も2時間以下で、もっともっといい作品になっただろうに、残念でならない。 

    さらに言えば、逮捕されているゲームマスターを奪回するために洗脳された暴徒集団が襲ってくる場面(終盤のところは、冒頭よりはマシだった…)で、そのゲームマスターが留置場の鉄格子の中に居ないのも不自然だ。奪回されまいとするなら留置場に入れて、その鉄格子の前で警備するのが当たり前だろう。もっともここに、警備する暁詩織刑事(林遊眠)の正体が見え隠れしているのだというのかもしれないが…。
    刑事たちが使う拳銃がリボルバーだったのは正しい。最近の舞台ではオートマチック拳銃を使う刑事をよく見かけるが、日本の警察の制式拳銃はいまだにリボルバーである。 

    終盤までこの広域連続殺人事件の動機といったものが一体何なのかはっきりしないのだが、途中に何度か挟み込まれる養護施設らしき場所での赤ずきん姿の少女(宮島めぐみ)のエピソードがうまく活かされている。
    が、ラスト近くで暁に「(私を)殺せ!」と迫られた同僚の仁科が「追い詰めて終わらせるから」と言って彼女を逃がしてしまうのは何なのか。“その場で殺すこと”と“追い詰めて終わらせること”がどう違うのか。一旦暁を自由にする理由がすっきりしない。それとも爆弾が破裂してからこのラストの一連の出来事までは全て仁科の空想世界のことなのだろうか。爆弾の間近にいた暁が生きていることを考えると、そうとも受け取れるのだが…。 

    気になるのは冒頭の殺人を犯す主婦を林遊眠が演じているのだが、この主婦は暁詩織が獲物を探して化けているのか、それとも単に林に二役を演じさせただけなのか。主婦然にスマホで話している時と男の喉を冷徹に切り裂く時の変り身が見事で、この場面の林に目を見張っただけに、その後はいつもの林に戻ってしまったのも残念だった。
    こういうシリアスなドラマで演じている林遊眠をみていると、どうしても桟敷童子の大手忍と比較しがちになる。林も大手も小柄で童顔、かつエネルギッシュなために若くみえるし、少年役が多かったという類似点もある。昨年12月に桟敷童子の公演を一緒に観た大手出版社の会長氏は終演後のロビーで大手と言葉を交わした後でも彼女のことを「せいぜい二十歳前後だろう」と言っていたし、同じく40代のプロの俳優(私が“俳優”と書くのはあくまで演技だけでメシを喰っている人間だ)も「22~3歳くらいですかね」と言っていた。そんな大手と林は実は同い年かひとつ違いのはず。が、この2人の演技を観ていると、演技の質の違いだけではなく、演技の幅やレベルの違いを如実に感じてしまう。舞台に立った時に身体の内側から発散されるオーラの差とでもいうのだろうか。無論、林は2時間に及ぶ一人芝居で池袋演劇祭の大賞(最高賞)を勝ち取った実績もあるし、私も好きだ。だが、一人芝居は別にしても、ファンタジー系を含めてこれまで林が演じてきた役を大手なら演じれるだろうが、大手の役を林が演じるにはもっともっと修練と時間とが必要だと思わずにはいられない。 

    他の役者についていえば、鑑識の比良坂を演じた佐竹仁が殊にいい味を出して印象的だった。
    あと舞台には登場しないのに、チラシ裏面にまるで主役のように大きく顔写真が出ている作・演出のナツメクニオが実にうまくこの作品のムードを醸し出している。 

    ところで、池袋演劇祭やグリーンフェスタでこのところショウダウンと覇を競っているラビット番長が、一昨年のグリーンフェスタにそれまでの作風を一変させた「白魔来る-ハクマキタル-」というグロテスクな作品で参加し、CoRichメンバーからの評価は高かったもののグリーンフェスタの審査ではそれほどでもなく、ラビット番長はその後はまたも将棋か介護という路線に戻ってしまったが、さてこのショウダウンの「ドラゴンカルト」はどうなるか…。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/29 (日)

    劇団ショウダウンさん
    初観劇だったのですが
    『ドラゴンカルト』
    サスペンス、刑事物、海外ドラマが
    好きな自分も納得の
    重厚で上質なサスペンス。
    最後の最後まで息をつかせぬ展開。
    あっと言う間の135分でした。
    本当に面白い作品です。

  • 満足度★★

    う~ん
    いろいろと放り込んだ鍋の味・出来は・・・いまいちに思えたなぁと

    カルトの怖さとか
    捜査側のコメディ感も
    何かいろいろ不足とかしてたなぁと思えた2時間15分・・長い・・

    まぁ海外犯罪ドラマ大好きな奴の
    偏った感想ですけどね・・・(=_=;)

    ネタバレBOX

    ボーンズとかクリミナル・マインド+あやしいスピリチュアル・・・
    なんか最後のだけは随分な感じを受けました
    引退した捜査官がいい味出してたけど・・・
    被害者に猟奇的な面がなければボーンズパクリは出さないほうがよかったと思った
    プロファイラーだしたらメンタリストだして
    コラボさせた方が一部には受けたでしょうとか思えたですよ
    霊感捜査官なら「カコと偽探偵」みたく
    死者が見えるスピリチュアルのコンサルタントの方がよかったのでは?
    とかも感じました

    まぁ今の日本でのリアルだと
    毒ガスまいたりしたし・・・
    どっちかというと全国捜査ってのは
    説明も面倒になるから
    何かしら下地のある舞台設定をもうけて説明した方が
    よりインパクトとか説得力は上がったのではなかろうか?と思ったです

    FBIプロファイラー出すなら
    天才ハッカー(個人でもチームでも)出さないと・・・
    現在の犯罪捜査は情報戦でしょうに とかも思った

    ラストも警察署内(モルグでしょ)でのC4(2kgかな)爆発・・・
    無事ではいられないでしょう
    (まぁ遺体保存用のスペースに入ったなら大丈夫かもしれないけど・・)
    最後の最後でのリアリティの無さは とっても残念・・・
    爆発後に残ったガスで頭痛出しながら逃げたとか
    逃走ルートが見つかったとか言わないから
    ラストはオープンエンドで
    幻だった・・とか(某ヨーヨー使いの秘密刑事さんみたく?)
    と解釈させたかったのかな?
    う~ん それでも
    自分的には かな~りいまいちに思えたであります
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/28 (土)

    前々から評判を聞いていたショウダウンさんの舞台を初めて観劇。
    テンポの良い展開、役者さんの熱量、音と照明、、私の好きな舞台であった。
    そして評判通り、劇団の看板女優の林遊眠さんの持つ感性が素敵でした。
    東京公演は色々な面で大変でしょうが、是非続けていただきたい。

  • 満足度★★★★★

    ファンタジーしか観た事がなかったショウダウンですが、本当に面白かった。カッコいい役者さんが揃い、ずっとハラハラしながら観てました。サスペンスですが、ナツメさんらしい脚本がやはり良かった。絶対おすすめです。

  • 満足度★★★★

    前回観たファンタジーとは違い、今回は現代劇ミステリー。最初から伏線はりまくられていたので、ラストで犯人がわかった時のくやしさたるや。
    照明と音でどんどん盛り上げていく、息もつかせない展開にハラハラドキドキしてました。本当に残念なのは役者さんたちが時々難しいセリフで止まってしまうところ。私だってこんな言葉言えるわけもないのに、どうしても気になってしまう。でもその熱量には圧倒されっぱなしでした。次回も楽しみにしてます。

  • 満足度★★★★★

    ファンタジーで定評のある劇団ショウダウンさん。今回は粗筋から、また太秦署が登場するということからも分かるように、現代が舞台です。ネタバレ防止のために詳細はネタバレBOXに書きますが、こんな引き出しも劇団ショウダウンさんにはあるのかと驚き、また舞台へのこんな引き込まれ方もあるのかと、新鮮な発見のある舞台でした。これは一度ならず二度みたい作品です。

    ネタバレBOX

    クライマックスは太秦署シリーズの続きだと勝手に思いこんでいた身としては、あーやられたと思いました。ラスボスがまさかのあの人、しかも伏線は結構最初からじゃんと。
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/01/28 (土)

    今まで観劇したファンタジー作品では無く、サスペンス作品でどう魅せてくれるか期待して観に行きましたが、期待以上の舞台でした。2時間15分の大作でしたが、程よく入っているお笑いの部分もあり、長さを感じさせません。役者さんの熱演や音響等も良かったですが、脚本が特に素晴らしかったです。まだ1月ですが、今年の中でも指折りの舞台になるのではと思える傑作でした。

  • 満足度★★★★★

    殺人というゲーム

    ネタバレBOX


     現在アメリカの軍事リクルートスタッフは、ゲーマーにも触手を伸ばしていると言う。実戦配備されている無人機による攻撃にゲーマーは優秀な成績を収めるからである。無論、兵器自体の発達、遠隔操作の技術が格段に進歩したこともあって、数千キロメートルも離れた地域から「敵」を殲滅することができるのだ。実際に殺されているのが、女子供や障碍者、老人であるにしてもだ。
     そして現実に国家対国家ではないが、国家は武装集団を相手にするという名目で、マイノリティーや元々圧政に苦しんできた市民たちを相手に軍事行動を起こし虐殺を恣にしている。そんな世界情勢の中、我らの周りもきな臭い臭いが充溢してきた。
     死が、生活から離れ、病院の狭い空間の中に隔離されるようになってかなりの時が経ち、我々は死を身近に感じなくなっていると同時に、他人の死が我々の生活や感性に与えるもの・ことからも隔てられてきた。
     一方、エキセントリックで凶暴な感情は、あてもなく解き放たれているようにも見える。これら有象無象のエネルギーが在る方向を持ち集約させられたとすれば、今作に描かれたような事態も、実際に起こり得るのではあるまいか?
     カルトという意味ではかつてオーム真理教があった訳だし、思考というものの本質的属性はあるオーダーが決まってしまえばそこから先にはたった一つの展開しかないことなのである。それは尖鋭化だ。今作は、そのような不穏な空気を孕んだ現代日本の子供じみた病弊をいみじくも炙りだしているように思える。
  • 満足度★★★★★

    とにかく面白い!!!
    はらはらドキドキ満載だし、ところどころにある笑いとのバランスも凄く良かったです。背景も何も無いのに、役者さんたちの演技、存在でリアルに周りが見えてくる・・・ナツメさんの演出は大好きです。舞台ならではの面白さも詰まってます。
    このラストいい!
    映画にしても面白いと思いました。

  • 満足度★★★★★

    ミステリタッチの最高のダークファンタジー。最初から最後まで隙はありません。もう惹きつけられちゃって2時間15分があっという間でした。面白かったなぁ。気が早すぎますが^^;,自分の今年度のアワードに入る可能性大です。人が死ぬ芝居が嫌いな人もいるとは思いますが,おススメしたい作品です。

    ネタバレBOX

    林遊眠が素晴らしい。でも,キャストからストーリーを推測しちゃいますね。

このページのQRコードです。

拡大