新宿カンタータ(聖歌) 公演情報 新宿カンタータ(聖歌)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/10/21 (金)

    2度目の観劇。下手側最後列から。 

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    今回もいしだ壱成や蓉崇など力のある役者が多く客演しているが、中でも最も目を惹いたのは中瀬古健と梶野春菜だった。
    中瀬古はドガドガプラスでも光る役者の一人ではあるが、この舞台ではキリッとした表情の中に男らしい潔さを感じさせ秀逸。観惚れてしまった。
    梶野については、私は彼女のシリアスな演技に惹かれてファンになった一人だが、これまでピープルシアターではそれほど重要な役での起用がなかった(主役でない人間も舞台の空気を創る上で重要であり、その意味で端役というのはないのを承知した上で言っているのだが…)。が、今回はいしだ壱成の恋人役で、存在感を存分に発揮する。蓮っ葉な中にいしだへの愛が滲んでいる様が、端々の細かな仕草にうかがえる。衣装も実に色っぽい、というかエロっぽい(笑)。終盤にはいしだとのキスシーンまである。それも相当にねちっこくて、舌まで絡ませているのではとさえ思えるほどだ。好きな女優のキスシーンというのは見る方にとってちょっとツラいものがあるが、まぁ相手役がいしだ壱成だったらいいか…(笑)。 

    その他には森田和正や林裕也といった若手が、それぞれ前回ピープルシアターに登場した時と比べて格段に良くなっている。 

    高橋豊と根本和史は高齢者らしいやや大時代がかった演技に感じられたが、終盤の直接対決の場面では、短い時間の中に素晴らしい緊迫感を溢れさせた。高橋が根本を刺して、「(殺された)端人の心意気だ」と叫ぶ場面に、私は「シラノ・ド・ベルジュラック」のラストを思い出さずにはいられなかった。 

    村岡きよみは前回の「バグダッドの兵士たち」では黒い民族衣装に身を包んで劇中ずっと舞台のあちこちを徘徊する謎の老女役だったが、今回も蛇皮線を爪弾きながら徘徊する謎の老女役(笑)。が、時としてその姿の方に観客の意識を引き付けてしまう。 

    冒頭のダンスシーンで一番上手側の女優が何だか気の入ってない風で初日にもちょっと気になったのだが、この日あらためて確認したら、麗花(及びその母親の麗華)を演じる高陽子だった。何か舞台の空気に馴染まない感じが終盤まで付き纏ったのが残念。
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/10/19 (水)

    開演1時間前の受付開始と同時に会場着だったが、惜しくも2番目だった。が、開場時間に1番の人が戻っておらず、結局は1番手で入場。 

    開場されて中に入ると、舞台面がかなり低く設置されているので、後方席だと前の人が邪魔になって観えづらいと判断し、最前列センターに。よく見ると舞台上にも上手側に6席、下手側に4席の客席が設置されているが、180人強の目に見られるのだと思うと、これはよほどの度胸がないと座れないよなぁ…(笑)。 

    題名に使われている“カンタータ”とは単声または多声のための器楽伴奏付の声楽作品をいい、19世紀以降は“合唱と管弦楽のための作品”という意味合いで多様な作品群が創られているが、バロック時代のドイツではカンタータは主に宗教音楽の分野で発展した。今回の作品でカンタータにわざわざ(聖歌)と加えているのは、それを意識しているのだろう。新宿の路地裏に屯する不良たちが、自己を投げ打って一人の女性を救おうとする姿が聖なるものを見つめるように描かれていく。 

    舞台正面奥にバーのカウンター。上手側と下手側にバイクが置かれ、あちこちにドラム缶やらサイケに着色したペイント缶のようなものが乱雑に置かれている。 

    定刻に開演。上演時間2時間。 

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    カフェ・バー「聖亭」のある一角は、警察も、またどこのやくざ組織も手を出せない最も危なくて、猥雑で、妖しげな路地となっていた。そこに集まるのは喰って、寝て、SEXするだけという欲望の赴くまま、他人のことはどうでもよく自分のことしか考えない男女の群れだった。
    マスターと呼ばれる男がこの不良の群れを統率していたが、彼は20年以上前の服役中に中国人の妻を親分に犯されて孕まされ、それが許せずに親分を殺そうとしながらも妻に止められ、関西の組織を抜けてこの路地にたどり着いた過去を背負っていた。今店で使っている若い女性は風華(フウガ:これも音楽用語の“フーガ”からとったものだろう)という名で、まだ妻との愛に満ちた生活を送っていた時、女の子が生まれたら名づけようと話し合っていたのと同じ名前だった。この男たちや女たちの日常にある事件が起こる…。 

    全体の流れをみると、山本周五郎の「深川安楽亭」が下敷きになっているものと思われるが、それだけに、中国マフィアなどが登場はするものの、例えば同じ新宿を舞台にした馳星周の「不夜城」シリーズなどと比較すると、ストーリーに多少の古臭さを覚えてしまうのは致し方ないところか。
    が、それでも音楽やダンスを多くの場面で採りいれて、山本周五郎の人情時代劇が見事に換骨奪胎されている。 

    不良たちが刑事を取り囲んで殺す場面など、タンゴを踊りながらという奇抜さだが、それが少しも不自然に感じられない。
    ただ、歌舞伎の早変わりのように、一瞬で断末魔の刑事が裸にされるのには驚きはあるものの、その意味となるとちょっと…。刑事だと身元をわからなくするためという訳でもないだろうし。「新宿・夏の渦」でも本物のおカマが歌った後で下着姿になる場面があったが、こうした下世話な場面は観客の意識がストーリーから離れてしまう嫌いがなくもない。 

    バーのカウンターは3分割できるようになっており、面によって焦げ茶色と赤と白に塗り分けられていて、それがある場面では神社の赤い鳥居に見立てられたり、ラストでは棺になったりする。よく考えられたセットだが、白と赤は日の丸即ち日本の現状をも意味しているのか…。ラストで出演者全員が横一列に並んで歌う歌の歌詞がこの路地→この街→この国と次第に拡大していくのもその表れだろう。 

    惜しむらくは、見知らぬ女性を救い出すために大久保に乗り込もうとする男たちに怒り狂って反対していた女たちが、男たちが全員が殺された後ではあっさりと、むしろサバサバした感じに思えてしまうのに違和感を禁じえなかった。 

    役者陣の感想は次回観劇時の「観てきた!」でまとめて…。
  • 満足度★★★★★

    感動のクライマックス!
    千秋楽の前日、マチネ、ソワレ鑑賞。
    昭和っぽいノスタルジーさ、任侠映画、ミュージカルを観ているようなシーンもあり二時間集中して楽しめました。

    ネタバレBOX


    ピープルシアターさんの作品は今回2作目ですが毎回メッセージ性が強く、登場人物の描き方がとても繊細。

    『聖亭』というカフェ&バーに出入りする人々、そこで繰り広げられる男女の想いの交錯、男たちの決意表明など。

    いしだ壱成さんは役によって毎回色んな表情を魅せてくれる。
    今回のヒロトという役は普段はあまり自分の事は話さないが胸に秘める気持ちや
    猫の空也に向ける眼差しはとても引き込まれた。

    クライマックスの聖歌を出演者全員で合唱するシーンは鳥肌が立つくらい素晴らしいシーンでした。

  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    千秋楽の前日、マチネ、ソワレ鑑賞。
    昭和っぽいノスタルジーさ、任侠映画、ミュージカルを観ているようなシーンもあり二時間集中して楽しめました。

    ネタバレBOX

    ピープルシアターさんの作品は今回2作目ですが毎回メッセージ性が強く、登場人物の描き方がとても繊細。

    『聖亭』というカフェ&バーに出入りする人々、そこで繰り広げられる男女の想いの交錯、男たちの決意表明など。

    いしだ壱成さんは役によって毎回色んな表情を魅せてくれる。
    今回のヒロトという役は普段はあまり自分の事は話さないが胸に秘める気持ちや
    猫の空也に向ける眼差しはとても引き込まれた。

    クライマックスの聖歌を出演者全員で合唱するシーンは鳥肌が立つくらい素晴らしいシーンでした。
  • 満足度★★★★

    裏切り上等!
    裏の社会を描くことで、ある意味アンタッチャブルな歌舞伎町の神聖さを浮彫りにしていた。迫力ありました。

  • 満足度★★★★

    見応えあり
    昭和ノスタルジーな舞台に 客席が・・・ 正直邪魔でした。
    若者たちが歌い踊る場面は ちょっと「ウエストサイドストーリー」のようでもあり良かったです。 

  • 満足度★★★★

    見応えありました
    ダークな世界が、激しく切なく描かれた舞台でした。ストーリーは、王道の任侠映画のようで、何となく有りがちな気もしましたが、歌もダンスもあり、見応えありました。ただ、舞台横に数席の観客席があり、観客が目に入ってしまうので、折角の良いシーンが残念な気分になりました。役者さんの熱演や舞台を降りて演技する演出は、緊迫感があり、素晴らしかったです!

  • 満足度★★★★

    傷 花四つ星
     新宿歌舞伎町からゴールデン街、2,3丁目までは言わずと知れた歓楽街

    ネタバレBOX

    。シノギが良いから世界中のマフィアの狙う街でもある。殊に中国が国力をつけるに従い中国系マフィアの中でもこのエリアに目を向けたのは上海系と福建省系である。上海は戦前から魔都と恐れられた世界の悪の巣窟の一つ。そして福建省はやり手として知られる中国華僑の中でも最も結束力と実力に長けた客家(正しい表記は客の辺として口が付く)を生み出した省であり、中国国内でも最も土地が痩せ昔から他に移住しなければ生活が成り立たないような風土のエリアである。
    無論、この界隈には台湾14Kの縄張りもある。国内の組織も多くの組織が各エリアを自らのシマとして仕切っている為、ヤクザ者が大手を振って歩けるエリアは案外少ないのも事実である。だが、トンデモナクオイシイ話が転がり込んだ。時代はバブル真っ最中、チャイニーズマフィアが大挙乗り込んできた時期とも重なる。無論、チャイニーズマフィアの装備とその手荒さ、大陸黒社会の実態を知らなかった日本のヤクザも対抗し、あっさり殺された。当然である。日本の基本的に戦わないヤクザが、マシンガンを日本に持ち込み、狙いを付けたこの辺りの拠点に、こういう武器を大量に隠していつでも敵対する事務所ごと簡単に潰せるばかりでなく、チャカを躊躇なくぶっ放し、四の五の言わずに殺害現場から姿を消す、実践慣れしたチャイニーズマフィアに勝てる訳が無い。
     何人かの組員がいとも簡単に殺害されるに及んで、日本のヤクザは、直ぐ金を彼らに渡すようになっていた。先ほど、上げたようにこのエリアに目をつけたチャイニーズマフィアで日本で今も活動している有名どころは、大陸系2つと台湾系1つであるが、14Kはとっくの昔に棲み分けができているので問題ではない。今作の時期設定が厳密でないので、上海系、福建省系何れとも現実との対応では判断しかねるが、日本のヤクザを手玉に取った彼らは、大陸系同士でぶつかりそうになったこともある。それを収めたのが、在日の中国人でどちらにも顔の利く人物であった。その人物は、新宿の直ぐ傍に同じように大きな街があり、そこでのシノギも良い。それぞれが、新宿、池袋のどちらか1つを取れば良い、と。そんな経緯があって、このいざこざは片が付き、上海系が新宿、福建省系が池袋ということになったと言う。
     何れにせよ、物語の展開するエリアは、トウシロウが入り込むにはリスクの高いエリアだったのである。この物語は緑苑街、ゴールデン街、三丁目界隈の何処とも知れぬ場末の路地を中心に展開する。職安通りや新大久保の話も出てくるが、無論、店(聖亭)の常連の徘徊エリアでもある。座長の森井 むつみ氏の拘るエリアでもある。実際、地上げが散々行われた当時、大企業は都内でやくざとつるんで土地を取得していった。自分の知っている限りでも、森ビル、住友不動産などがあり、ゴールデン街にも彼らの魔手は延びて、立ち退かない者にはやくざ者による嫌がらせや恫喝が相次いだ。自分が昵懇にしていた店も何度となく嫌がらせ、恫喝を受けて頑張りぬいた。今でこそ、女子大生やヨーロッパ系の連中が結構平気に飲めるようになったが、自分達が毎晩入り浸りになっていた頃は、表現する者の集まる店の常連であった我々のような人種以外は怪しい連中しかいなかったし、トウシロウは怖がってこのエリアには入ってこなかった。入った以上、とんでもなくぼったくられるか、命を含め、危険な目に遇わない保障が無かったからである。“いつ、どこで、どんなくたばり方をしようが関係ねいや”と居直ることのできる人間だけが入れた街だった。
     背景は記した。後は舞台を観て欲しい。
  • 満足度★★★★★

    おすすめです
    梶野春菜さんが出演という事で観てきました。
    出演の皆さん迫真の演技で、ストーリー的にも大変面白い作品でした。

    10席ほど 凄い観客席が用意されてました。
    ちょっと座る勇気はなかったですが^_^;

  • 満足度★★★★

    作品世界は新宿が舞台です・・・
    舞台上にエキサイティング席が用意されてて
    上手が6席 下手が4席左右にあったですよ!

    話は思いっきりノワールな話で
    なんとはなくセオリー通りというか
    予想に違わず予定調和的な感は否めなかったが
    昭和テイスト的には好みだったかなと思えた2時間

    ネタバレBOX

    客層年齢が結構高めでした
    アンケートとかは無かったです

    ヤクザ チャイニーズマフィア コリアン系・・と
    混沌の様相を構える新宿の路地街に
    轟亭という何処のカラーにも染まっていない店があり
    そこのマスター以下集まってるメンバーの繰り広げる
    ダークな世界感の話・・・

    普通に高倉健さんのヤクザもの映画みたいな展開です

    自分的には
    映画「フロムダスクティルドーン」みたいな展開を
    テイストを匂わせてくれたら・・とか勝手に思えたですね(^^;)
  • 満足度★★★★

    予想は裏切られるから面白い
    セットは猥雑で狭苦しい店をイメージしていたのですがステージショー感溢れる広々とした舞台。 
    ストレートプレイというよりミュージカルを観ている様な感覚でした。 
    ミュージカルほど頻繁に歌が展開されるわけではないのですが、私には台詞回しが翻訳されたものの様な独特な感じを受けました。 
    歌舞伎町というよりはダウンタウン。 
    カフェバーに集う男女は日本人の悪党というよりウエストサイド物語の不良達のイメージに近い印象。 
    何故だかシアタークリエでブロードウェイ日本人公演を観ている様な錯覚すら起こしそうでした。 
    ただ特徴的なのは、すごく臨場感溢れるシーンがいくつもあったこと。
    台詞での表現より、様々なパフォーマンス的アプローチがとても優れている演出だった様に思います。 
    ちょっと気になったのは舞台両端に設置された観客席。 
    せっかくの世界観が観客も視界に入ってくる事で興醒めしてしまいます。
    意識的に見ない様にしていましたが、デメリットの方が多い気がします。
    なんとその席で結構大きな声で喋り出すカップルのお客さんがいて、そばにいた役者さんが芝居の延長線上の上手い感じで睨みをきかし、黙らせてくれたのには、さすがっ!プロだねーと思いました。

    ネタバレBOX

    ラストにおける男達の命懸けの闘いは圧巻。 つわものどもが夢の跡、残された女たちに射す「志」という名の一筋の光。 ダイナミックな公演でした。
  • 満足度★★★★

    昭和の香りぷんぷん
    服装、男女の描き方、ヤクザ、半グレども…昭和の香りがぷんぷんする、ちょっとなつかしい系ハードボイルド。ヨッパライの爺さんがいい味出してました。

    ネタバレBOX

    ヨッパライの爺さん、上下の落差が激しい人生を送ったようで、この人がいたからこそ、ストーリーに深みが出ています。実はこの人こそ主人公だったんじゃないか。
  • 満足度★★★★

    新宿カンタータ
    友人に「両国なのに新宿?」と言われてしまいましたが、ゴールデン街劇場(行ったことないですが)あたりで演ったら臨場感あり過ぎかも。その店に集まる若者たちの個々の事情は描かれていませんでしたが、きっと誰もが重いものを抱えているのだろうと想像できます。そして、説明にあったよりも純で優しく見えました。そんな彼らだから彼と彼女のために命がけで戦うことができたのだろうと思います。いしださんのにわか雨に濡れるシーンの表現が特に印象に残りました。

  • 満足度★★★★

    正義とは何か?
    アウトロー達の
    ”正義”への共感か
    ”純”な想いに対する共鳴か

    アウトローという設定を使わなければ、最早正義も純な心も描けなくなっているのか…!!!
    そのことに唖然としながら帰途に就いた。

    長く叫ばれていることだが、資本主義は人間の心を間違いなく蝕み、我々の危機は本当にすぐそこまで迫っている。
    (もう蝕まれている人々であふれているが…)

    なんとも重い作品だ。




  • 満足度★★★★

    目が離せない2時間
    2時間楽しませていただきました。歌もダンスもありで目が離せない舞台でした
    いしだ壱成さんの演技はさすがでした。受け付けが不慣れなのかモタモタしてそれが残念でしたがいい時間を過ごせました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしいカンタータに感激しました。
    若者たちの心の声がカンタータ(聖歌)となって客席に響き渡りました。

    ネタバレBOX

    今回私が一番楽しみにしており、また観劇してみてその素晴らしさを再認識したのは、いしだ壱成さんです。
    新宿歌舞伎町の路地に巣食う若者の苦悩と葛藤、そして盲目の猫を愛する優しさを併せ持つ青年役です。
    喧嘩やセックスに明け暮れながらも、現代人が忘れている人を思う心を最後まで捨てずに生き、そして死んでいった役を見事に演じきった彼に“ジェームスディーン”が見えました。

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