巣穴で祈る遭難者 公演情報 巣穴で祈る遭難者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/04/02 (土)

    白ver.前作ほどキレキレの脚本ではなかったが、その分会話の質は濃厚に。序盤の掛け合いで設定を上手く客席に浸透させていくのが良かった。白ver.は2人のキャラに沿っている印象。

    黒ver.個人的な好みは黒。白は役柄と俳優のイメージがオーバーラップして少しオーバーアクトな気がした。逆に黒は二人とも制御が効いていてバランスが良い印象。前作は一色洋平だったけど、今作は小沢道成に合った戯曲かな。白黒それぞれに彼の良さが出てた。

  • 満足度★★★★

    あぁ 未来が楽しみだ
    面白かったです。

    二人の役者が役を入れ替えた2パターンの公演を行うというのも、面白い試みだと思います。しかし、個人的にはそれがこの作品を楽しむ上での良い効果とはなりませんでした。

    白、黒の順に1回ずつ観たのですが、先に観た白がとても印象深かったので、黒を観た時には「ええと、今度はこっちが医者で…」と、少々迷いました。役を固定して、同じ役をより深めていっても良かったかなと思います。

    ただ、それが自分が2公演分のチケットを予約する切っ掛けにもなりましたし、結果的には2公演観て良かったです。

    エントランスのドアを開けて地下の劇場へと階段を降りていく、その過程までもが既に作品の一部のようでした。舞台美術だけでなく、客席中に施された装飾は、よりいっそうこの舞台世界を完全なものにしていました。

    ネタバレBOX

    意思を持った者だけが、自分の望む明日を手に入れる事が出来る。

    スロープの少女を救う為、地上に出た二人はいずれ革命を起こすのでしょうか? 目盛さんの命は救えたのでしょうか? 二人のその後がとても気になります。
  • 満足度★★★★★

    観てきた!!!!!
    大満足!超好みの作品でした。
    舞台美術、演出、演技、シナリオ、音響、全てが素晴らしく、
    非常に完成度が高い作品だと思います。

    私が一番いいなと思ったのは、作品の世界観。
    ユニークなのだけど、破綻も無く齟齬も見当たらないのでリアリティ、説得力がありました。
    丁寧に構築されたSFチックな世界観に上演中ワクワクが止まりませんでした。

    時にコミカルに、時にシリアスな2人の掛け合いも楽しかった。
    一方のバージョンしか観られなかったことが残念でなりません。

    舞台上に驚きのギミックが溢れていたり、
    半券がipod(イポッド)になっていたり、
    劇場全体が作品の世界と繋がっていたり、
    至る所にこだわりやお遊びが隠れていて、本当に楽しい!と思える作品でした。

    客席案内、トイレ誘導、遅れてきた人への対応など
    スタッフさんの対応も大変素晴らしかったです。

    ネタバレBOX


    [memo]
    新しいモノを生み出すことが禁止されている世界。
    新しいモノを求め続けると争いにつながるため。
     → 発掘監督庁?が監視している
    物語や音楽も既存のものを組み合わせるだけ。
     → 作家ではなく構成作家

    1周目の世界は細菌?をばらまいて、地球を捨て火星へ。
    追ってこれないように技術を残さなかった。
  • 満足度★★★★

    黒バージョン
    人間は愚かだ。

    何度も、争いを繰り返した歴史を学習できない。

    幾度と、ハコを開け続ければ良いのかな。
    私は「ミライ」には希望を持ちたい。
    みんな、そう、思ってるはずだと思う。

    ここはある未来の話。
    コミカルな台詞回しも、面白い。
    二人の俳優の力も観ていてとても、伝わってくる。
    今回「黒」ver。一色洋平さんが、良かった。

    いい意味で「一色節」が無く、物凄く「役」として、観ていて良かった
    公演中なのであまり、詳細は触れないでおくが、
    個人的にもう少し違う終わり方の選択もあるのかなと感じた。

    トドケラレタモノ。なんとなく、そう感じた。

    須貝さんのホンには、様々なチップがあってそのチップを何枚も、
    得た時に、「ふふふ」と一人微笑んでしまう不思議なホン。

    噂の劇場への階段は、タイムトンネルのよう。徐々に、時を進める。

    進んでいるのか?むしろ、戻っているのか?

    「白」verも楽しみ。

    色んな事を思いつく事はみんな出来る。でも、具現化する事はみんなではない。それをきちんとしているお二人だと感じた。

    ネタバレBOX


    百年戦争
    アメリカ独立戦争
    第一次世界大戦
    第二次世界大戦

    ロッカーの暗号は上記の争いが集結した数字。

    争う事は
    「悪」だと人間はいつ、気がつくのだろうか?
    進化をする事が
    人間なら
    何故、争うのか?
    人間だから、争うのか?
    深い、深い、穴に落ちていってしまうように。
    悲しい
    コミカルな会話の奥には
    色んなことが散りばめてある。

    過去からの贈り物の歌。
    あそこが、個人的には
    ストレート過ぎて、逆に
    あれじゃないんだよって。
    一気に、わくわくしていた
    気持ちが、しゅんと萎えた。
    勿体ない。
    もっと、違うものがあるんじゃないかな。
    あんな、ストレートなものでなく。
  • 満足度★★★★

    黒のみ拝見
    面白かったです〜。カーテンコール込みで約85分。劇場エントランスから作品世界へと誘導する装飾が施されていて、装置も凝っていて、娯楽としての観劇体験ができました。俳優主導の公演で演出も俳優が担当。脚本(作・須貝英)も演技も心がこもっていて良かったです。

    ネタバレBOX

    自分も信じることが大事だ、と信じているタイプなので、励まされました。
  • 満足度★★★★★

    ◇バージョン見てきました
    二人の掛け合いが良かったです。大道具のいろんな仕掛けとか、コントのような展開とか、笑えるところもたくさんありました。自分の気持ちが沈んでいたところで、帰るときには少し明るい気持ちになりました。ありがたい。行ってよかったです。

  • 満足度★★★★

    黒Ver、初回観劇
    日によって配役を入れ替わり上演する、一色が医師・小沢が作家の白Verと一色が作家・小沢が医師の黒Ver。2日目で黒Ver初回版を観劇。
    地下の劇場に到着するまで薄暗い鍾乳洞のような穴倉を彷彿とさせる。一歩足を踏み入れた瞬間から、その世界観に入り込ませ、サイドから後方座席の至る所まで細かい小道具が置いてあるなど、雰囲気作りが徹底していた。舞台上の仕掛けも見所。

    自由席のため、上演開始間際の客は通路席に折りたたみ椅子を設置誘導され着席されていたが、結果的にそこはベストポジションのような気がして羨ましくもあり。

    役柄は作家と医師なのだが、見た目の若すぎるハンデもあるからか、あまりそれらしくは見えなかったが、想像を掻き立てる閉塞空間内で人の希望が見えたディストピア舞台。
    前半、定位置からの会話が続くため、動きも少なく座席によっては多少見切れる部分があったり。
    久しぶりにSF作品を見たなーという楽しい印象を覚えた。2人とも声がいい。白Verも見たくなった。約80分。

    ネタバレBOX

    22世紀になってもペーパーレスでないのはご愛嬌。
    医者なのに結構、粗忽な行動があったのは意外性があって違和感もあったけど、そこはそんなに深く考えちゃダメなんだろうな(苦笑)

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