最後に歩く道 公演情報 最後に歩く道」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
21-24件 / 24件中
  • 満足度★★★★

    辛い悲しい劇でした
    いい意味で疲れる劇でした。途中何度も、「ならお前はどうなんだ」と言われているようで、辛く、そして悲しい気持ちで見ていました。
    「愛護」とはなんなのか。人間の都合で飼われたり捨てられたり殺されたりすることが、どんな価値観でもって受け止めていったらいいのか、私自身、混乱します。脚本家の方の真摯な姿勢がうかがえ、ああこの劇団にはいつも「芯があるな」と思いながら足を運んでいます。
    見慣れてきたせいもあるのでしょうが、見るたびに役者さんの「個性」も大きく成長してきていると感じます。
    重いテーマではありますが、私の胸に押し込んで、考え考え生きていきたいと思えた劇でした。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★★

    生命とは【公開ゲネプロ】
    芝居の魅力とは何であろうか。波瀾万丈の物語か、虚実皮膜の世界であろうか。もちろんその要素は大切であるが、やはりその作品で何を訴えようとしているのか、その力強さではないか、そのことをこの公演から強く感じた。この公演は、直接的には動物(犬、猫)の「生」と「死」であり、人間のことではない。しかし、描かれる動物愛護センターでのことは、犬、猫という動物を対象にすることによって、その行為を行う「人間」そのものが描き出されているようだ。
    この公演は、しっかり取材(ネット情報はもちろん、実際熊本市動物愛護センターの実地見学)を行っており、その内容が台詞の一言一言に重みとなって伝わる。その言葉が共鳴し合い、公演全体を重厚感あるものにしている。そして単に芝居を観せるという域から記憶に残すというメッセージを感じる。

    ネタバレBOX

    生命という大きな命題を描くため、その「生」をイメージさせる人間のことば、動物の鳴き声が明確に伝わる演出である。一方、車の走騒音など無機質な音響を挿入することで、生を感じさせない。逆にその効果音が人間も動物も持っている思いのようなものを際立たせる。
    人間であれば、喜怒哀楽を「嬉しい」「憤り」等を言葉に当てはめて表現する。言葉は発した先からその感情はこぼれ落ちるかのようだ。言葉は手段であり、その奥には思いがある。相手(人間であれ動物)への膨大で深い思いが愛情や感謝であろう。その生きものがそこにいる、その存在が喜びであり驚きである。その肯定なくしてこの世でのあらゆる生きしものとの共存は難しいであろう。そんなことを改めて考えさせる素晴らしい公演であった。

    次回公演も楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    何故捨てられるのか
    殺処分をめぐる動物愛護センターで働く人の葛藤を描いた舞台でした。どうすれば良いのか分からない非常に難しい問題ですが、切実な脚本と役者さんの熱演で改めて考えさせられました。
    以下、公演中なのでネタバレで。

    ネタバレBOX

    以前より問題となっている殺処分問題。悪質なブリーダーや飼いきれなくなったペットを捨てる人等、完全な人のエゴによる問題である。舞台中で、ペットを買う人がいるから、この問題は起きるという台詞があったが確かにそれも要因の一つだと気付かされた。何気なくペットショップで見る生後間もない可愛い犬や猫も、売れ残ったり、生まれた時点で障害がある子の何割かは捨てられているのだと考えさせられた。
    最後の選択も悲しく、正しいとも間違っているとも言えない現実を突き付けられた。
  • 満足度★★★★

    公開ゲネ
    TOKYOハンバーグさん初でしたが内容に惹かれ観てきました☆
    動物愛護センターの話しで、犬猫を捨てる側と保護や殺処分の話し。
    命とは?ペットとは?人間とは?等色々と考えさせられました。
    ラスト、切なくて、悲しかった。。

このページのQRコードです。

拡大