満足度★★★★
リアル
いつものラビット番長とは違うテイストの作品。飛び散る鮮血や熊に襲われて障子から飛び出す人間の部位などなかなかリアル。その障子が貼り直される手際も見事。
満足度★★★★★
素晴しい! (Bキャスト拝見)
本当に素晴しい公演...というのが第一印象である。その理由は大きく3点。
第一、脚本と演出が見事にかみ合って、話のモチーフ等が鮮明であった。
第二、キャストのキャラクターや役割が明確で違和感がなかった。
第三、良い意味で過去のハートフル公演を裏切り、骨太・重厚な芝居に仕上げた。
そして、チラシ説明に”刺激的な芝居”である旨を記されており、制作サイドのPRが功を奏した。観客に観てもらう、という工夫と努力する姿勢がまた良い。
自分のなかで、ますます目が離せない劇団になった。
満足度★★★★★
障子の向こう
いかにも重く暗いイメージが嫌というほど匂って来る。こういう救いのない話は好きではない。しかし、観終わってみれば、体に力が入ってしまっている自分がいた。この作品、まったく話がどう流れていくのか?“熊”が怖いという感覚が遠いものだから、最初はぴんと来ずいた。が、次第にじわじわと押しせてくる恐怖感。熊が人を食らう擬音がどんどん生々しく感じられた。なんとも嫌な苦味と血生臭い話、それなのにどっぷり使ってしまった。
始めの若者達と老人の会話の際の照明がかなり印象的だった。あの微妙な薄暗さは絶妙!またセットの使い方もシンプルな作りなのに、左右・全面と次々使い分けられる。そして障子、開けられるのが怖い・・・なのにその向こうが知りたいという気持ちを引き寄せる使い方。温かい家族のいる家の雰囲気から悲劇を描く血のキャンパスまで、開け閉めしているだけのものにいろいろな感情が移っていたように感じた。いつものラビット番長とは違う。しかし、次回もこういう“イイ裏切り方”をして欲しいと期待する。
満足度★★★★★
リアルホラー回?
もう陳腐な表現しか出来なくて申し訳ないのですが、ああ、重い作品だった。
自分の家族とか、置き換えて想像出来てしまう程ヤバイのではないだろうか。
気のせいでなければ役者さんもきっとかなりキツかっただろうなぁ。
普段の作品と違う、との事だけど、だから期待外れだった、とかいう人はそうそういないと思う。
やはり、他の作品も気になります。
満足度★★★★
なかなかでした。
どれほどの描写かと思って観ましたが、
なかなかのものでした。
あそこまで注意書きするほどのものかなあ、
と感じたのは自分の許容範囲だったからでしょうか。
苦手な人は苦手ですもんね。
舞台ならではの見せ方で、見応えある襲撃シーンでした。
舞台セットは障子の開け閉めを上手く使っててよかったですねー。
ストーリーなど、
いくつか「ん?」となる点はありましたが、力作だったと思います。
満足度★★★★★
最後まで釘づけ!
小劇場ならでの臨場感、舞台セット、衣装、小道具なども含め、効果音など演出が繊細かつ、大胆。映像とは違ったリアル感がいい。
事件に当時の問題を絡ませた脚本も興味深い。
ラビット番長のまた新たな一面を観ることができ、幅の広さを感じた。
満足度★★★★★
素晴らしい
「天召し」「ギンノキヲクfinal」と安定感を見せる劇団だが今回の「白魔来る」はタッチが違えど抜群の出来。
もちろん好みで分かれるだろうが私は今回の作品が一番。
凄惨な描写が苦手な方もおられるだろうが、それよりも根本に流れる残酷なテーマが心打つ。
もう一度見たい。
満足度★★★★★
秀逸です。(観ないと損します。)
ただ、恐ろしいだけではない芝居でした。メッセージ性もあり、演出、俳優陣も素晴らしい。濃密な100分でした。(個人的には今年のベストになるでしょう。)
満足度★★★★★
アンリ バビュルスの地獄(Aキャストを拝見)
雪の降る時、惨劇が起こる。開演前、舞台はかなり昏めだが、天井からは植物の枝葉が垂れ下がり、への字のように作られた縁側、障子の辺りの枝葉は下手から青のライトで照らされ、オープニングでは、不気味な風の唸り、津軽三味線の太棹の音。明転すると若者達が、漸うの体で転がり込んで来た所である。彼らの背後には、三味の音の後、影が、音も無くこちらへ回り込んでくる。若者達は、怖気をふるうが、この古びた家の者であった。