妹の歌 公演情報 妹の歌」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-10件 / 10件中
  • ガレキの太鼓初観劇。。。
    回想シーンがメインに展開されて行く中盤あたりまでは、とても楽しめました。舞台の使い方もユニークで面白いし。

    ただ、ホワイトボードの件あたりからは、話の主題に関心が持てなくなって、集中力が途切れがちになってしまった。基本的に女性主体の物語なので、登場人物たちと自分との接点(共感出来る部分)があまりなかったせいなのかなぁ。。。

  • 満足度★★★

    人生が自分の思っていたとおりにコントロールではないのだから
    舞台も思いどおりにならないのかもしれない。
    「思いどおり」と言うのは、演じる側だけでなく、見る側にとってもなんだけど。
    だから、そのギャップが埋まらないと「もっと面白くなったと思う」と言ってしまう。
    泣きはしないけどね。

    ネタバレBOX

    高校生が、自分がかつて小学生だったときに仰ぎ見た、年上のお姉さんたちを題材にした小説を披露する。
    自分は、今、その「仰ぎ見ていたお姉さんたち」と同じ歳にいる。

    そういう視点が入るのかと思えば、そうでもなく、その小説から、作者である女子高生の「今」が浮かび上がるわけでもない。
    さらに、小説の中での女子高生の姿から、当時の、あるいは今の彼女たちの姿や、当人たちでは見ることのできなかった、人間関係などが見えてくるわけでもない。

    単に、当事者たちも忘れかけていた、「あの日の出来事」がふんわりと蘇るだけだ。あとは離婚への違和感と葛藤。
    もちろんそれも面白いアプローチだとは思うのだけど、長々と当時を題材とした小説を再現するのであれば、そうした視点が加わらないと、ただ、その小説を題材にしたリーディングの舞台を見ているようで、さらに深みが増していかない。

    後半の離婚についてのホワイトボードでのやり取りは、内容的には面白いのだが、小説や、彼女たちの過去の出来事との結び付きが見えてこない。

    それぞれの「今」について、これぐらいの掘り下げがあったとしたら、小説も、掘り下げ部分も活きてきたのではないだろうか。

    ホワイトボードを使うことの「意味」ももうひとつわからない。
    台詞のやり取りで見せたほうが、もっとスマートだったし、観客に届いたのではないだろうか。
    講義じゃないのだから。

    個人的に言えば、最後の暗転前にボードの上のほうに書いた赤い文字がよく読めなかった。
    斜めの角度から見ているのと、字が崩れすぎていたからだ。
    役者さんたちは、当然何が書いてあるのかを知っているとは思うが、読みににくい客席もある可能性があるのだから、翌日のシーンで読んでくれてもよかったのではないかと思う。
    (終演後、正面に行って見ようと思っていたが、結局忘れてしまい、わからずじまい・・・少しモヤモヤ・笑)

    今、30代になっている彼女たちが高校生になっているのを、本人だったり、別の役者だったりが演じる。
    それは演劇ではよくあることだが、その使い分けがうまくない。
    見ていて少し混乱してしまう。

    もっと意味を持たして使い分けてほしい。
    例えば、小説の中のフィクション部分とノンフィクション部分の使い分けなど、いくらでも方法はあっただろう。
    または、小学生のときの記憶を頼りに書いている小説なのだから、例えば、間宮についての記憶が香苗の出来事に混在していて、その混在ぶりを別の役者が演じるなど、いろいろ見せ方はあっただろうと思うのだ。

    今、高校生になっている道江は、かつて学校で何らかの問題を抱えていたらしい。
    だから、少し年上の彼女たちが、仲良く遊んでいる姿は、「年上のお姉さんたち」という以上に魅力的だったのだろう。
    その少し捻れた想いは、高校生になった今も、たぶん続いている。
    かつての大食いファイターズたちは、今は昔と違っている。
    それは当然だけど、それに戸惑う道江。

    特に何ごとも起こらず、台詞だけで楽しむ群像劇で、ストーリーの軸が道江の想い、あるいは感情であるのならば、もっと整理が必要だった気がする。
    そうした、台詞主体の作品として、ガレキの太鼓は面白いものを見せてくれるのだから、それぐらいの期待はしてしまう。

    小説のあたりはいい感じで、ここからぐっと何かが変化あるいは、持ち上がってくるのかと思っていたのに残念である。

    ラストに高校生の道江が、子どものように駄々をこねて(もうみんなに何も聞かないとか言って)、泣き出すのだが、あれば、幼すぎやしないだろうか。
    物語の終え方としてはわかるのだけど。

    されと小説を読むシーンで、ト書き的なものや、私(道江)の感じたことを、男性の役者が読むのだが、やはり、これは「私」、つまり道江が読んだほうがよかったのではないかと思う。
    他人に書いたものを読んでもらうという高いハードルを、さらに自分が読んでみせる、というぐらいに、彼女(道江)が大食いファイターズたちにどんなに強い気持ちがあったのかが、よりわかるように思えるのだ。
    自分の想いは、是非当人たちに聞いてほしいと思っているはずだから。
    (「声に出して読んでいいのよ」を繰り返すシーンには笑った)

    それの強い想いがあって、当人たち大食いファイターズが、いろいろな言葉や出来事をあまり覚えてなくて、さらに「今」があったりしたほうが、道江の中のギャップが高まったように思える。

    劇場は斜めに仕切ってあり、左右が長い舞台になっていた。
    しかし、その効果はあったのだろうか。
    前後に厚みがあったほうが、よかったように思える。
    特に、室内のシーンは、不自然に横に並んでいて、動きもほとんどなく、ホントにリーティング公演のようであった。
    ソファやイスを配置して、それぞれの席で小説を聞いていたり、お茶を飲んだり、といった動きもほしいところだ。
    下手から出て、あえて後ろを回る動線も、それほど活きてないように思ってしまった(同じ室内のはずなのに、出るときは下手から、戻ってくるときは上手から、という動きもあったりするし)。

    途中までは、くすくす笑ったりして、とても面白かったんだけどなあ。

    役者さんでは、万里紗さんの若さが強く出ているのと、工藤さやさんがなんかいい感じであった。前半は彼女が引っ張っていく感じがあったのだけど、後半はそうではないのが、すっきりしない。
  • 満足度★★★

    楽しい空間でした♪
    お話の設定、セットは凄く面白かったのですが、
    話が長く感じてしまいました。
    明らかにテンポが悪いところと同じようなシーンに思えるとこが多く、
    終わりが見えない感じがしました。

    あと最後何を言いたかったのかが
    伝わってこなかったのが惜しかったです。

    キャストの木山さんが出られているシーンが1番面白かったです!

  • 満足度★★★★★

    もうちょっと救いがあれば良いような・・
    でも、ちょっと重そうな主題?を軽く扱っているっぽいところは好感が持てたり。

    ネタバレBOX

    最後の夫婦の離婚問題に唐突に突入するところが面白い。

    それまでなんとなく
    「この二人合わないんだろうな」
    と、感じさせるところが急に鮮やかに浮かび上がってくる。

    こういうのはガレキは本当に巧い。
    凄い。
    だから逆に切なくもある(苦笑

    二人とも一生懸命なんだろうけど、
    どうしようもない二人の溝が、はた目から見ると哀しい位に明らか。

    最後の奥さんの晴れやかな表情に一瞬救いを感じるが、
    妹の眼からすると、
    もう取り返しのつかない道を選んで戻れないことが見て取れる。

    それはもう高校生には引き返せないことを暗示している。

    「ダメ男」
    という誰にでも読み解きやすいキーワードが
    なんか上手く使われていないっぽい(女性にはこれだけで十分なんだろうが
    感じがちょっと残念かなぁ。

    男性はこういうの見ても割とピンと来ないかも。

    優秀ではあるが夕日に共感できない(たとえだけど
    夫のような観客が多そうな印象だからだろうか、男性には。
  • 満足度★★★★

    日常が冒険活劇
    目立つ職業、特別な才能が無ければなれないような職業が全てであると思ったら確かに屍を越えて行けです。そして自分も屍になる覚悟が必要です。

    ネタバレBOX

    大食いファイターズと呼ばれていた女子高生グループにくっついていた小学生の道江は今や高校生になり、小説家志望の彼女は当時のことを冒険小説風にまとめました。グループの中でも特にカッコいいお姉さんと慕っていた香苗の住むカリフォルニアにメンバーたちが夏休みの休暇をとって集合するのを聞き、便乗させてもらいました。小説を披露して好評価を受けたものの、メンバーたちの日常が冒険に溢れ、夢に向かって生きる姿が眩しく映っていた過去と異なり、そこそこの現実を生きていることを知り、幻滅したり、自分は夢を叶えようと決意したりする話。

    冒頭、たいこ役の舘そらみさんは下手側で下手側の方を向いて座り、客席にきちんと顔を向けないまま進行し、他の大食いファイターズのメンバーも顔と名前が一致しない段階で、途中から若手女優が高校時代の彼女らを演じ始めました。

    最初間宮は高校時代を演じていたのに、間宮も含めて唐突にです。しかも若手女優は複数の役を演じるために、拉致されたメンバーを助けに行くのに拉致されたメンバーが九州に向かうように見える状況にはとてつもなく困惑しました。この段階では現在の姿を見せていたのは冒頭シーンに登場した間宮とたいこだけに過ぎなかったのです、今思えば。

    確かに、子供の頃は年上の人は凄い大人に見えたものです。当の大人はいつまで経っても大した大人になれません。道江役の万里紗さんのはにかんだ様子や希望を熱く語る様子は素敵でした。

    そして、大食いファイターズの今は、モデルになりたいと言っていた香苗は結婚して今まさに離婚しようとするところ、当時夢を持っていなかったという茜はキャリアウーマン、間宮はカメラマンの助手でまだ夢を追いかけているところ、たいこは映画監督になっていました。
  • 満足度★★★★

    妹の歌
    うっかり歌歌うのかと思ってたら全然違ったけど、忘れてしまっていた昔の日常はこそばゆくぐっときた

  • 満足度★★★

    うーん、そうなっちゃいますよね。。
    演劇祭で毎週王子に通っています。
    王子小劇場の使い方がまた違っていて、なんというか斜め。
    この劇場の表情の違いだけで嬉しくなりますね。


    観せようとしたモノ自体は良いな、と思った。
    ただ、このトーンの芝居では単純に2時間10分は長いと思えてしまったのが残念。
    時間短いだとか長いとかは言いやすく、分かりやすい部分なのであまり言いたくはないのですけれどね。


    場内案内、人が来るのも緩やかだったと思うので、余裕ありそうでしたが、立っているならば「チラシの置いてある席に座って欲しい」とか声を出す方が良いです。
    もう少し何かしらは出来ると思います。
    おばあちゃんのグループが入って来てるのとか気にして欲しいな。

    また、開演は多分5分くらい遅れていて、その事に全く触れないのはやはりマイナス。
    どうやら電車遅れてたみたいですけどね。
    これは本当、よく言われる事です。

    特に長い時間の芝居ならば確実に遅れた分、客の集中力は早く途切れるものだと思ったほうがいいと思う。

    ちなみに「これこれこういう理由で○分だけ待ってください」とか言えれば、客の集中力の消費、一旦、ある程度はリセット出来ると思うのです。


    あ、もう一つ、遅れて入ったお客の案内も先導した割りに、肝心のお客に伝わらなくて混乱が見て取れた(案内しようとした席より先にお客が進んでしまった)
    例えば今日の場合ならば場内入る前に「最前の席に案内します」と伝えるだけで済んだ気がする。


    うーん。
    こちらが特にと言うわけではないけど、仕方ないのだろうけど、当日、ただ手伝ってるだけのスタッフは見てて分かってしまう。
    もっと芝居の熱量を共有出来ないといけないんじゃないかなーと自分は感じる。
    特に余裕がある時に目立っちゃうのですよね。

    ネタバレBOX

    大人が観て、自分が何者になれているかで感じ方が変わるのだと思う。
    多分、自嘲を感じる人が多いのでしょう。
    あの頃目指していたモノになれていないのはなんで?
    ってのは痛いよね。

    また離婚の部分の話は、実は背景の部分全く説明無くだったので、必要無いと思って外していたのかもしれないが、自分はあって欲しかった。
    これも2時間以上の時間があったら盛り込めないはずがないと思えてしまうのです。

    あと、同一人物を二人の役者がやるにしてはちょっと分かりにくかった。
    自分の覚えが悪いのもあるけれど、役者を知ってないとこんなもんだと思うなー。
  • 満足度★★★

    のぞき見!
    のぞき見公演以来久し振りの観劇。「男女同窓会物語編」的な感じに思えた。回想シーンなどバカバカしくも愛しい感じの作品。

    ネタバレBOX

    特典映像⑤の田中さんはヤバイ!通報されますよ(笑) 
  • 満足度★★★

    小さな恋の歌
    面白い。130分。

    ネタバレBOX

    一回り上のお姉ちゃんらと一緒に遊んでた、小説家志望の女子高生・道江(万里紗)。憧れの香苗(森岡望)の住むアメリカに、香苗の友人らと遊びにいく。お姉ちゃんらの話を元に書いた小説を披露する緊張した面持ちの道江だったが、香苗は夫・雅俊(酒巻誉洋)と離婚を決めていた…。

    序盤の人間関係的な部分、シチュエーション的な部分が飲み込めずってトコにつまずいた。年齢的な差もわかりにくく間宮(工藤さや)と道江は単純に友人かなと。
    道江の小説部分はけっこう楽しめた。雅俊の読み上げの抑揚も良かったし。
    道江に離婚を言うかどうかを考えるシーンの香苗と雅俊のやりとり自体悪くはないが、長い気がする。内向きなシーンで訴求力に欠けるというか。

    年上への憧れ心とそれを受け止める側の心のふにゃっとしたぶつかり合いという感覚。へんにリアリティがある分、舞台的な味付けがもうちょい欲しかった。
  • 満足度★★★

    感情移入の・・・
    好きか嫌いかと言われれば、嫌いじゃないです。序盤、面白くてグイグイ引き込まれたのに、中盤で失速したのか、急に手を離れた感があります。誰に感情移入するかで、見方が変わるんだろうと思いますが…。ちなみに私は道江に感情移入して見てました。高校生の香苗役の人、なんか好きです。

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