満足度★★★★
心地よい緊張感
昨年末に『狼たちの午睡』(前日譚)を観て、今回の『眠る羊』だったのですが、見応えのある作品だったととても思います。
当日パンフレットには「国防部会」だの「防衛省」だのなんだか難しい漢字ばかりで、正直なところちゃんと理解できるか不安だったのですが、そこはいらぬ心配でした。
椅子や机などの最低限の小道具で、照明や音響には頼れない場所だからこそ、台詞一つ一つがしっかりと練られていたのではないでしょうか。ほんの少しですが笑える部分も散りばめられていたため、そこまで重くなりすぎずに観ることが出来ました。しかい、観終わった後にはいろいろ考えさせられる。
80分間が本当にあっという間でした。
満足度★★★★
卑近な悪と家族愛
印象に残るキラー台詞、というかパンチラインがあるものはそれだけで素晴らしい。 二男の世間に対する「ある台詞」がそれです。でも、舐めてた世間に強烈なカウンターパンチを喰らってしまっているのが因果応報。
満足度★★★★
演出の妙
相当狭いアクティングスペースに10人近い役者がぎっちり。対面座席でいろいろと観づらいこともあるはずなのだが、意外とそうでもない演出の妙。ワンシチュエーションできっちり観せきるシナリオ構成に、ところどころに差し込んでくる笑いが好きだった。
満足度★★★★
比良坂物語の一幕ってところでしょうか!?
今回もよく練られた脚本、次男のキャラが少し行き過ぎに感じなくもなかったですが、三兄弟のキャラ設定でシリアスになりすぎずに多少の笑いもあり、憲法九条の時事ネタもまじえながらも少し考えさせられるステージでした。
満足度★★★★
きっちりしたお芝居
憲法第9条の在り方など考えさせられました。早稲田のLIFTでしたので、目の前で役者さんの熱演を感じることができました。
最後まで引き付けられた映画のような印象に残るお芝居です(*^o^*)
お勧めです!
満足度★★★★
息をつかせぬ会話劇と、静けさと
公演期間の終盤、大阪から向かって当日券で観劇のため見切れ席でしたが、あの空気を味わえただけでも価値がありました。
強烈なプライドを隠さない長男次男と、それを見てきた故か強烈さは無い三男、そして政治家である次男の秘書たち、普段は関わりの無い長女、、
関係性を説明する時間は政治劇だと思って身構える観客をほぐすかのようなコメディタッチ。
三男の発言の、絶妙な間。観客に悟らせる技術。
長男の「ダメだこいつ」感、次男の「やればできるじゃないか」感。
そして、最後に次男が見せる決断と、それを受け淡々と仕事を始める秘書たち。
いろんな姿が終始色濃くえがかれていました。面白かったです。コメディ的な部分と、わかりやすい静謐のバランスでぐいぐい引き込まれるお話でした。
ただ、父親が結局どうしたかったのかを、わたしは一度の観劇では読み取ることができませんでした。そこをわかりやすくするか否かは作家さんの好みでやればいいことですしそこを考えるのが観劇後の楽しみであったりするので文句ではありませんけれど、自分の記録として記載しておきます。
もともと政治に無関心だったわけではない自分が、なんとなく啓蒙されてしまったのがちょっと癪です(笑)(褒めています)
満足度★★★
隠しテーマは笑い?
劇団名、なんで十七戦地なんだろうな。会場では、十七戦地の20センチ定規ってのが売ってて。
シュールだ。
今回の隠しテーマは笑いだったのかなあ。シュールなギャグがあちこちに。どう反応していいのかわからなくて。戸惑いました。
過去の公演、2回観たことがあるけど、ギャグはひとつも入ってなかったような。だから、こんなふうに笑いで攻撃してくるとは予想せず。
話題はとってもシリアスなんだけど、ギャグがぶちかまされる。その振幅が広すぎて。途中、集中を切らしてしまいました。ゴムみたいに引き伸ばされて、ぷちって切れたようなね。
いや、でも、こういう冒険もしないとね。
アフターイベントでのリーディング。こっちのほうがぐっと集中が高まって。ああ、いいものを観せてもらったなあという気持に。
頭、固いんですかね。