空気正常 公演情報 空気正常」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    だいぶ改定してる??
    初演時は問題作だったとの事であるが、再演にあたりだいぶ改訂してるのか、それほどの問題作とは感じなかったな。
    確かにウラン的なものを想像すると言えば想像したが。面白かったです。しか死体、暗めの上テカってるから、こえーぞ(笑)

  • 満足度★★★★

    初演との違いは?
    フライヤーに、初演の不評が書かれてあり、コリッチをみたら、なるほど不評が多

    く、打って変わって今回は皆さん絶賛されてるので、はたしてかなり改訂されたのかどうかが、気になります。アフタートークの日に拝見できたらよかったのだけれど。

    殿様ランチらしい会話の面白さがあり、配役もよく、不思議な世界が描かれ、なかなか個性的な作品で楽しめました。


    ネタバレBOX

    板垣さんの笑いは、「間」が板垣さんの「間」になっているのが特徴的。自然に吹き出してしまう。

    二人の「犬少女」は、村の独特な雰囲気を表現するものかもしれないが、主軸の
    話とは別のストーリーで、主要人物ともあまり絡まないのが物足りなかった。

    細かいところでは、水蒸気の防護服を着て入るのに、素足にサンダル履きというのは首をかしげる。

    小笠原佳秀さんが最初、気付かないほど、扮装もしゃべりかたもいつもとまったく違う雰囲気だった。

    どこか原発作業員を連想してしまうのは時節柄だろうか。








  • 残された、二つ。
    詳しくは、ネタバレへ。(ほとんどバレてません)

    ネタバレBOX



    鉱山採掘場は、原子力発電所に似ている。
    そこで働く者と地域の者が肉体、精神を犠牲にする代わりに経済的な富を得る。

    誰しも、現実から逃げ出したいが、イカダを造り、大海原へ航海することはしない。

    後方には、人々と都市の消費者とを分け隔てる城壁の役割を果たす、森が拡がっている。

    『空気正常』、その舞台となる地は、日本なのか。それとも、遠い外国の話しなのか。
    怪しいスーツに身をこなした男女が地元の管理者なる人物に名乗った、保健省なる役所は  この国には存在しない。
    つまり、外国の話だということだろう。

    その地では、青年が採掘場で身を滅ぼしながら削った石を、土産品として販売するらしい。夜になると、輝く。緑色を放つ  それは、まるで蛍のコピーである。

    蛍は、緑色の光を尻から放ってしばらくし、役目を終える。悲しい賛歌といってよい。
    都市の消費者に売られる土産品も、結局は、青年の血と汗の結晶である。悲しい賛歌とはいかないが、恋人のため、コレクションのため、手を伸ばす までに至る過程は、悲しい。

    数年前、野良犬を母に持つ2人の少女が発見された。
    吠える、生肉を喰いちぎる、噛み付く。

    しかし、年齢が上の少女は人間として大人になった後、故郷の森へ帰ってしまう。地球の反対側の故郷を訪ねるより、長い距離に感じる。

    彼女は、大海原へ泳ごうとはせず、母の待つ森に帰った。正確には、試みた。

    炭鉱で犠牲を強いられ、都市との経済的なネットワークで生活する  かの地。
    森へ帰る 、彼女の その行為は、今、
    炭鉱を埋めてしまい、都市との経済的な繋がりなど破壊すべきだというメッセージなのか。

    ひるがえって考える。
    原発事故で、この国の歴史上、初めて 大規模な人の空白地帯が生まれた。
    拡がる大海原には汚染水を流した。
    車で、徒歩で、逃れた住民に残されているのは、支配者としての都市か、野良犬に育てられた少女か、いずれか一つしかない。後者は、言うまでもなく森である。


    ちなみに舞台では、保健省を名乗っていた、怪しげな男女の思惑通りことが運ぶ。
    次は、また別の青年が現れるということか。
    ただし、血と汗の量は格段に減少しそうではあるが。











  • イイ味わいっ(*^_^*)☆★★★★
    板垣さんの創り出す笑いに今回も楽しませてもらったよ☆彡真面目に面白い?サラッと面白い?感じ?o(^o^)oプッププ…☆好きだなぁ~☆ヾ(*´∀`*)ノ

  • 満足度★★★★

    いい作品です
    多少説明不足を感じるけど、なんとも得体の知れない不安定な世界はハマっちゃいますね。

  • 満足度★★★★

    バランス良い
    面白さと馬鹿らしさと少しのリアル。バランスが良く面白かったです
    ただ、いろんな要素を詰め込みすぎな気も。
    もう少し、要素を少なくしても十分楽しめそうです。
    もっと大きな劇場で観てみたいです

  • 満足度★★★★

    空気は変わらない
    程よい笑いが程よく入り、でもよく見てみると深みものがあったり。セットの精巧さは今回も魅入ります。以下

    ネタバレBOX

    舞台セットに始まり、ヘリとか細かい造り込みが多いのが見ていて入り込みやすいです。世界観も何となくでも掴める。最初と最後のエア携帯、エアオセロは笑えた。先生は山崎邦正さんとザビエルが混ざったような異様な存在感。最初のシャンプーハットのままで居て欲しかったかな。面白くない人が面白いというのは面白いか不明。確信を得ています。つまり僕なんかがこの舞台面白いと言っても、本当に面白いかは解らない訳ですよね。でも面白いと思った。面白いネタが程よい感覚で入ってくるのがこちらの劇団の特徴なのか、正常かはともかくこの空気は好きです。死体のシーンは、何かくるだろうと予測は充分に解りつつ、死体の人形がセットより作り雑に感じた。井戸も灯りやこだまと拘りがあるので、14m?に合うロープの長さ、芝居があればもっと素敵でした。
    話は、他人へ義務のなすり付け、孤児院の寄付や井戸採掘の権利買収の腹黒さを見せつつ、自分達( 終わり )が良ければ良しという狂気じみた人間の邪悪さが漂わせていました。それでも空気はいつも通り正常でたると自分では解釈。笑いを取り入れつつ深みのある作品でしたが、色々オオカミ少女とかあり過ぎて本筋がよくわからなく思えたのがあります。兄役の竹岡さんでしょうか。
    前回のMIYAZAWAでの猟師よりずっと良かったです。カナリアの扱いが雑過ぎるように見えました。楽しませて頂きました。
  • 満足度★★★★

    寄せ鍋
    いくつかのSF的素材を一つの鍋にぶち込んだといった感じでした。

    ネタバレBOX

    危険な環境下で不思議な石を採掘する世襲制の作業員、染色体の紐が切れなくなったかのような歳を取らないお婆さん、石の採掘権を確保しようと目論むお役人、狼ならぬ野犬に育てられた少女などが登場する石油が枯渇した後の混沌とした近未来の話。

    初演は観ていませんが、青く光る石は震災前と震災後で異なっているのでしょうか。作業員を体良く追い出すなど役人が動き出したのはエネルギー政策によるものか、歳を取らないのも放射能の影響か、震災前にも青い光を見た人はいたわけで、恐らく石は初演も今回も放射性物質ではないかと思いましたが、作業員は放射能の影響を特に受けているわけでもなさそうでした。

    そこに野犬少女が入ってきたりで何でもぶち込んだ寄せ鍋風、それぞれのエキスがじわりと滲み出てきたところまでのストーリーでした。みんなの想像にお任せでもあり、中途半端でもありましたが、ああかと思えばこうであったりと、不思議な世界観を楽しむことができました。

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