フリル 公演情報 フリル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.6
21-31件 / 31件中
  • 満足度★★★★★

    理屈ではなく感覚的に腑に落ちた
    いくつかの事前情報から「考えるのではない、感じるんだ」タイプかと思って臨んだのがプラスに作用したか、理屈ではなく感覚的に「腑に落ちた」。作品の凹凸と心の襞(フリルだけに?)がピタリと一致したと言おうか。
    また、台詞の持つ響き・感触はまごうことなき広田節(笑)だし動きにも片鱗はあるし。
    なお、前半に(大好きな)「夢十夜」に通ずるものも感じた。

    ただ、以上は個人の感想であり「やっぱりワカらん」な向きもあるかと思い、初めて演劇を観る方には「どちらともいえない」か。

  • 満足度★★★★

    初!
    ひょっとこ乱舞のときは、一度も観れなくて。
    アマヤドリになって、やっと観れました。
    イメージ的に群舞のイメージだったんですが、今回のこの作品は、どちらかというと動的というよりは、静な感じがしました。

    王子小劇場の天井がこんなに高かったのか。とか
    幅がこんなに広かったのか。とか。
    そんなことを思わせるセット。
    照明も静かな感じです。けっこう暗いです。
    そんな部分も重ねて、なにか静な感じを受けました。

    物語も断片的。
    すべてを理解できたかというとモヤ~っとしてますが。
    私は、モヤ~~っとが好きで、いろいろ想像できるので楽しい。

    静といってもセリフ量はハンパなく。
    虫の人(ネタバレなしなので、こんな表現)の語りは、相当すごかった。
    かなりの集中を強いられましたw

    セリフや語りや動きで、いろんなことを断片的に表し、なんとなくの全体像が見えるという感じでしょうか?
    あ~ 表現力が足りないので、こんな感じ。

    自分的には、興味深く、次回もまた観に行きたいなぁと思いました。
    ひょっとこ乱舞時代を観てなくて、ちょっと残念。
    どんな違いがあるのか観たかった。

  • 満足度★★★

    何が足りなかったのかな・・
    と、考えてみる。

    印象に残る台詞はあったし、
    世界観みたいなものも魅力的な部類だったように思う。

    だからこそ余計に惜しいのかな、と、思ってしまう。

    ネタバレBOX

    魅力的な台詞の大半は後半に集中しているように思う。

    前半は、それぞれの物語がどう絡むか分からない
    4つほどの登場人物群の会話が交互に進行する。

    全体像がまったく見えてこないまま前半が過ぎる。

    これは辛いと思う。

    逆に、後半は、うっすらとだけれど、
    それぞれの人たちのかかわりが見えてくるようで、
    実はそれらの会話の大半が、
    蝉たちの見る白昼夢なのかもしれないとさえ
    ふと思えるような、
    フェリーニの8 1/2のような苦悩と幻想が、
    砂漠の幻想譚か何かのように強烈な夏の日差しに時に照らされながら、
    初演のヒラカタ・ノートのように
    物語同士が交互に入り組みつつ進んでいくようでもある
    (初演のヒラカタ・ノートほどは入り組んでないのかもしれないけど

    そういう意味で、後半は非常に魅力的だった。

    ただ、そこに辿り着くまでの前半が非常に苦しかった(汗

    そういう意味では、当日パンフに書いてあった、
    説明をしないことを目指して作られたハズの物語の、
    骨格を形成すると思われる部分が
    非常に退屈になってしまい、
    逆に想像力の翼を広げたと思われる
    幻想的な後半部に面白さが凝縮されてしまったとも言えるかもしれない。

    この舞台は、
    退屈ではあるが、分析には有益と思われる前半部によって、
    全体として
    幻想と現実とのバランスがうまく取れ
    (最終的には幻想に大きく傾くようではあっても
    ひょっとしたら解析好きの批評家には受けが良いかもしれない。

    ただ、盛り上がりに欠けた前半部は、
    仕事帰りに疲れきって観劇に来た多くの人にとってはどうなんだろうか?
    と、思ったりする(もちろん自分もそうです(苦笑

    正直、物語は後半だけで良かったように思う。

    もしすべてを詰め込むつもりなら、
    時系列に従って退屈になることを避けるため、
    順序を逆転するなど、
    色々と方法はあったように思う
    (ようは面白いところを先にしたり、退屈な部分の前後に面白い会話をサンドイッチ的に挟み込んだり・・ふつうに行われていることで

    また、登場人物がこれだけ必要だったのか?
    という疑問も残る。
    印象に残らないキャラクターが多すぎる
    (これは多くの劇団に言えることだけれど、物語に流れが無いと余計に感じてしまう

    今回が第0回公演で、
    次回に登場する人物たちの紹介と言う意味での
    配置なのだとしたら、
    今回の演劇祭をピークに持ってきた
    他のいくつかの劇団と比べてどうなのか、
    という気もする。

    世界観は魅力的で技巧的だが、
    力強く物語ってはいない、
    というのは、ライトノベルに良く見られる傾向のように思う。

    ただ、ライトノベルの魅力的な部分を演劇に
    置き換える過程で、
    語りの弱さまで写し取る必要はないと思う(そういうところを目指しているように自分には感じられる

    世界観さえ魅力的であれば
    語りの弱さに堪え切れるのは、
    物語に出てくるような
    「いわゆるオタク」な男性だけだと思う。

    ・・自分としては、砂漠の曠野の焚火に照らされた影の中で踊るような、
    生命力にあふれた語り口こそ、演劇には
    もっとも相応しいように思うのだけれど・・。
  • 満足度★★★★

    「第0回公演」に納得
    もっとずっと目の前のこの世界を観察していたい、そう思える100分。

    観終わって、まだいろいろ消化しきれてないけども、ひょっとこ爆破→幸せはいつも以下略→今回の第0回公演と来て、この劇団のこの先がなんとも楽しみになる、そんな不思議なおもしろさがある作品だったなあ、と。
    乱舞はなくとも、ストーリーはなくとも、ちゃんと脚本と役者と演出でグッと惹きこんでくれるのはさすが。
    (ただ広田さんが「飽きた」と言っていた、「ひょっとこ乱舞」の洗練された「物語」や「ケレン」が、もう見られないっていうのはちょっとさびしいかもしれない・・・^^;)

    アフタートークでも話題になっていたように、照明と美術の素敵さは印象的。

    スケジュールが合えば、リピートしたいところ。

  • 満足度★★★

    白砂
    初日。15分前にいったら満員で、最前列中央あたりで観覧。

    確かに後ろ側からのほうが全体像が見えるかもしれない。
    でも、なんだか、近くてかえって印象が強くなった。

    全体的に白砂が流れていくような印象だった。
    照明や舞台装置含め、わざと色を消しているようにも思えたが、
    どっかでアクセントがあったらよかったかな。

    ただ、観てから2日たったが、あとあと印象がよみがえってくるような。
    ちょっと不思議な気持ち。

    あと、いくつか刺さってlくるセリフはありました。

    ネタバレBOX

    すーっと話が流れていく。

    いくつかの話が流れていくが、大きな重なりは見えずらい。
    白砂が落ちていく感じ。落ちたあとは、まっ平ら。
    お話が積み上がっていく感じがしない。
    それが変な余韻になって残っていく。不思議だ。

    最初の場面が長いかな。あと「所有する意欲がない」というのも出てくるのがあとすぎかな。
    これだけ、設定を出してくれているのでもっとはやめにネタを出して言ってもいいと思った。

    2.5次元の表現はなかなか。

    あと「セップク」リピートは一番激しいシーンでいい。



  • 満足度★★★

    感じるより考えてしまう
    チケプレで。
    男性陣の会話がおもしろく、クスっと笑えてよかったです。

    けれど劇全体では、残念なことに、私はこの芝居にとっては理想的な観客ではなかったように思えます。
    わかるか、わからないかというより、心で感じるより先に頭で考えさせられてしまう。考えさせる力が、役者さんと脚本にあるという言い方もできますが、意味や理屈を求めるより先に、心でストンと感じ取るには至らなかったという言い方もできてしまうので。

    好きな人はきっととても好きなのではないでしょうか。

    男性たちの会話パートのみで構成されていたら私はすごく好きだったんだろうなあ……。

    ネタバレBOX

    死なない蝉は、蝉じゃないような気がします。死なない人間が化け物とされるのと同じで。
    綺麗な手で生死を取り扱い、こねくりまわしているような雰囲気がお好きな方もいらっしゃるでしょうが、この軽やかさは私にはピンとこなかったなあというのが感想です。
  • 無題463(12-206)
    19:00の回(晴)。18:00受付(整理番号券あり)、18:30開場。入ってみると会場を横に使った舞台、案内の方が最後列(一番高い位置)がお勧めですと説明。やや斜めに白のストリングカーテンが垂れ、手前、上手に3脚の椅子、奥、カーテン越し下手にも椅子がみえ、上に上る梯子。18:55前説、19:01開演~20:45終演。カーテンの手前と奥でのお芝居、横からの照明、役者さんが位置を変えるごとに陰影も鮮やかに変化、雰囲気抜群のBGM、絵的には白と黒の印象的な舞台(☆5)。役者さんの動きは緩やか、キャットウォークも使った演出、最後列でなくとも大丈夫、ですが、左右の幅があるのでどちらかが視界に入らないシーンあり。榊菜津美さんだけが靴を履いていたように思うがどんな意味があったのか...ほかにもよくわからないシーンが重なり、お話的にはほとんどわからず。終演後「ロクな死にかた」のDVDを購入。

    ネタバレBOX

    役者さん、ひとりひとりは魅力的。お話は、セミの一生なのか、カルテに記入しているようでもあり、「ふたり」の間の終わり、のようでもあり...ただ全体がどうなっているのか...がわからなかった。海をわたってどこに行く、ベンチでの会話はなんだったのか....などなど。

    「ご挨拶」と書かれたものが1枚…大きな文字で「で、なにがいいたいの?」…説明をしないことを心がけた…とあります。ダンスの場合、セリフがなくても困らないけどダンサーが表現しようとするもの、はあるんだと思う。この作品はどうだろう、終始無言だったら…、言葉は思考であり、伝達する手段だろうし。

    バインダー女史は何を観察していたのだろう、男と女と海を渡りたいセミ、結婚、出産、離婚。風船病院。虫の声、セミの鳴き声、長生きするセミ、トライアングル、歯が抜ける夢、ガスで浮く死体、フィギュア、切腹、バドミントンの合宿、セミクジラ、2番目に好きな作家の本…クレープ…もう少しのような気がする。
  • 満足度★★★★

    席は最上段
    とにかく広角ワイドで観る舞台なので座席は最上段が良いのかも。

    いくつかのシーンや人物がなんとなく繋がっているようで、
    それがハッキリせずモヤモヤするんだけど、
    それを気にさせない濃密な会話劇。

    確かにひょっとこの時の動きはあまりなく“静”といった感じですが、
    個人的には嫌ではないです。

    もう1回くらい観ると評価上がりそう◎

  • 満足度★★


    日常的に進めて面白い作品をあえてあのような演出がついたのだと思います。
    私の好みだとセリフ達がとても好きだった分、わかりやすくしてもらえたほうが好きです。
    いや、わかりにくいというわけではないんですけどね。

    ネタバレBOX

    挑戦と書いてあったので挑戦なのでしょうが、もぅ少し体を使って始まったオープニングや人がころころ変わるという面白要素が見れれば良かったです。
    その表現をする関係性がいまいち掴めなかった。
    本当にいたのか、本当にそんな話が繰り広げられたのか。
    なかったのかもしれない、あったのかもしれない。
    見てきたものなんて、本当に100%真実ではない…かもしれない。
    静かすぎな気がしました。
  • 満足度★★

    ちょっと期待外れ…
    淡々と進む物語。どこに軸を置いて観たらよいのかわからずに終わってしまった。役者さんの表情を見ながらお芝居を楽しみたかったが、照明が暗すぎてわからなかったのは残念。でも、一緒に行った友達は満足していたので、私のテイストに合わなかっただけなんだと思う。

  • 満足度★★

    改名の意味
    「ひょっとこ乱舞」から「アマヤドリ」へ・・・なんか妙に納得。

    ネタバレBOX

    群舞がなくなって、シットリした感じが前面に。でも個人的には大好きな乱舞のシーンがなくてとても残念。説明を読んで行ったから良かったけど、そうじゃなかったら判らない人もいるかも。クスッと笑える部分も少しあったけど、全体的には抑揚が少なめで睡魔に襲われている観客もちらほら・・・。そういう意味で改名したのだとしたら、前の名前の方が良かったなぁ。

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