満足度★★★★
父親の悲哀
設定とほぼ同じ家族構成の「母親」として、興味深く観ました。
日常の「あるある」が満載でしたね。夫や子供の成功を通してしか自己実現できない母の愚かさ、悲しさが分かりやすく、やや誇張気味に書かれていました。
以前観た舞台「ハーパーリーガン」の主婦ハーパーは、家を飛び出しますが、この母親は家族・家庭という全世界の中で、もがく姿が悲しい。
でも、今どきあそこまで家族に感情を吐き出せるお母さんはむしろ貴重かも。羨ましささえ感じました。
対比して描かれる父親が秀逸。妻に初めて本音を吐露した後に1本の煙草さえ許されずに味わう深い孤独。悟った表情の父親役の塚越さんが素晴らしく、胸に迫りました。
あそこは妻として黙って火をつけてやらにゃ!と思わず心の中での突っ込みに力が入ってしまいました(笑)
こちらの劇団は初見でしたが、脚本の谷さんがお若い男性なのでビックリ。ここまで母親の感情にリアルな脚本、実生活での関係が良くないと逆に書けないんじゃないかなあと余計なことを思っていたら、アフタートークを聞いて納得。谷さんのお母様、素敵な方ですね。
また機会があれば観たいと思う劇団でした。
満足度★★★★★
観る事ができた
予約するのを忘れていて、当日券を期待して行ったがどうにか観る事ができた。初見でしたけど、すばらしかったです。
いかにもありそうな家庭での出来事を猫の口を借りて、うまく話しをつないでいるところなどほくそ笑んでしまいました。
満足度★★★★★
嘘みたいに
行く途中小竹向原のまちを歩いていたら、
猫と遭遇しました(笑
青年猫(1歳にちょっと足りないくらい?)
で、目を見ただけで、素直そうな、
毛並みのきれいな・・(笑
感想はもう少しあとで書きます・・(汗
満足度★★★★★
くろねこちゃんとベージュねこちゃん
谷さんがファミリーものを書くなんて!笑
そしてそれがこんなにも秀逸だなんて!!!
お父さんの気持ちも、お母さんの気持ちも、猫の気持ちさえわかる様な気がして観劇いたしました。
本も演出も、何より役者陣が素晴らしい☆☆☆☆☆
「演じる」って何だろう?と考えながら帰路につきました。
リアルではない母のリアルさ。
人間なにゃんこちゃん達。
役者の素晴らしさがまた、本を高みに押し上げています。
小さな小屋でやってるのが勿体ない!
もっと多くの人に観て欲しい。
本当に素晴らしかった。
恥ずかしくてうまく喋れない位、良かったです☆
満足度★★★★★
素晴らしい!
戯曲◎。役者◎。演出◎。しかも演劇が知的で新しい。必見!
役者はほとんどみんな良いが、特に百花亜希が気に入った。
開演前のおもてなしも良い感じ。
満足度★★★★
観に行って良かった!
観に行った友達から『面白かった!』と聞いていたけど、期待以上に良い公演でした。何がよかったのか上手く言えないけど、なんか観てたら色々考えちゃう響く公演でした。アフタートークも面白くて、もっとたくさん聞きたかったなぁ~もう一回観たい公演!
満足度★★★
母親
母親と家族との関係を、ある時はポップに、ある時は悲痛に描き、感動させるかと思いきや、その裏に毒が潜んでいたりと、母親に対するアンビバレンツな感情が感じられる作品でした。
ストレートな会話劇だけに留まらない演出手法を適度に用いていて、新鮮な味わいがありました。
夫が亡くなり、葬儀のために母親の元に息子と娘が帰ってくる物語で、途中に母親と子供の確執が生じた時の回想シーンが挿入される構成でした。回想シーンは猫役の2人が母親の役を演じていて、良かれと思ってした行動が逆に相手を怒らせる様子が痛々しく描かれていました。終盤のちょっと意外な展開にも、母親に対する愛憎が感じられました。
母親役を女性でなく男性が演じることによって、ある特定の母親ではなく、普遍的な母親像が出ていたと思います。母親を演じた大原研二さんは最初はカツラを被っていますがすぐに外してしまい、見た目は男そのままなのに母親らしく見えて、良かったです。
猫の2人は家族とはテイストの異なる、コケティッシュでコミカルな演技で、母親の痛々しさが際立っていました。
陰影を強調したり、ライブハウスのようにカラフルだったりする照明が印象的でした。舞台上にある物の大半が猫絡みだったのも洒落ていて、面白かったです。
満足度★★
ん~!?
私自身、主人公の母と同じような年齢のまさに母親なのですが・・家族の描かれ方からセリフの端々までどこにも共感出来るところがなく、こちらでの高評価がちょっと・・ん~?? 黒と茶色の二人のねこちゃんはひたすらキュートでしたけどね。
満足度★★★★
さすがの出来
文句なく引き込まれて楽しんだ。
家族について考えさせられて、共感したり怖くなったり堪能した。
一つの芝居を作る過程を全て公開した試みに脱帽。続けて欲しい。
満足度★★★★★
皮肉にもポップである。
何故か最後は皮肉にもポップであった。ねこがいてよかったかもしれないが、ねこがいることで家族というか人間くささが浮き彫りになった。それが皮肉にもポップであった。そして役者さんあっての作品でもあると思う。それだけ役者さんの力も感じました。もう一回は観たいです!!
勉強になりました。ありがとうございます。
満足度★★★★
「名は体をあらわす」
DULL-COLORED POP という劇団名は、ちゃんとやっていることを伝えているなあ。人間の見たくないような醜い部分、それをあくまでPOPに描くって。
・・・正直、見たくないものを見た感じです。私が(娘として)自分の母に言ったこと、母から言われたこと。あるいは、私が(母親として)子供たちに言っていること。結構、出てきました。笑えるほど・・・。母親って、病の一種かもしれません。男性が母親役、また母親の回想シーンはネコが代弁することで、「生々しい痛み」は少し和らいでいる気がします。
「人生って甘いもんじゃないのよ、我慢よ。」なんて台詞、そういえば「ガラスの動物園」のアマンダの台詞でも同じようにあったかも。
満足度★★★★★
現実は小説よりも奇なり
ひとりの普通な専業主婦の約30数年間の人生のお話。
とりわけ波瀾万丈なこともなかったのに重みと深みを感じたのはなぜだろう。
最後の最後で、いい意味で期待を裏切ってくれたのはダルカラらしいのかなと思った。
おかあさんに幸せあれ
天使と悪魔というより2匹とも小悪魔的な猫ちゃん2匹。
自ら悪い方へと考えを勧めていくおかさんん。
大なり小なり、同じような事が主婦にはあるのかもしれません。
大仰に評価する事は出来ませんが、
男による母親の演技や猫の存在に柔らかく見れるお話しでした。
見る人によって痛みが強いかもしれないけど、
私にはファンタジーコメディに近い作品として見れたかもしれません。
TBの方には色々感想書いておりますが
疲れてて時折ボーッと2回ほどしたので、評価はナシとさせて下さい。
今後も楽しみでね。