くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 くろねこちゃんとベージュねこちゃん【ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
21-40件 / 49件中
  • 満足度★★★★★

    くろねこちゃんとベージュねこちゃん
    谷さんがファミリーものを書くなんて!笑
    そしてそれがこんなにも秀逸だなんて!!!

    お父さんの気持ちも、お母さんの気持ちも、猫の気持ちさえわかる様な気がして観劇いたしました。
    本も演出も、何より役者陣が素晴らしい☆☆☆☆☆
    「演じる」って何だろう?と考えながら帰路につきました。
    リアルではない母のリアルさ。
    人間なにゃんこちゃん達。
    役者の素晴らしさがまた、本を高みに押し上げています。

    小さな小屋でやってるのが勿体ない!
    もっと多くの人に観て欲しい。
    本当に素晴らしかった。
    恥ずかしくてうまく喋れない位、良かったです☆

  • 満足度★★★★★

    POPでおしゃれなふりをして・・・
    作品としては、最近のダルカラの公演の中ではちょっと毛色の違うテイスト。開演前に舞台上で観客に紅茶をサービスしたり、かわいいネコが出てきたり、いかにも今回はPOPでおしゃれな作品に挑戦!かと思えた。

    しかし、後半になると、さすがの谷賢一作品、どこにでもある家族の問題を独特の目線で、しっかりと奥深く描いている。ネコがあまりにかわいいので、コメディタッチの作品かと誤解してしまうが、実は本格派の作品。最後にはぐさっと心をえぐられた。

    主役である母親役をダルカラの演技派俳優大原研二に演じさせている。ここら辺も谷演出はさすがである。

  • 満足度★★★★

    観に行って良かった!
    観に行った友達から『面白かった!』と聞いていたけど、期待以上に良い公演でした。何がよかったのか上手く言えないけど、なんか観てたら色々考えちゃう響く公演でした。アフタートークも面白くて、もっとたくさん聞きたかったなぁ~もう一回観たい公演!

  • 満足度★★★★

    言葉の不思議
    嘘の言葉が人の心を天国に連れて行き。そして本当の本音の言葉が人を(自分も)深く傷つける。 観終わった後に感じた事の一番は言葉って魔術のようなもの。
    家族の関係は綺麗事だけではない嫌味な部分を見せつけられ、ちょっとうんざりもしましたが、お母さん役の人とネコが巧みに入れ替わりながら進行していく劇はオシャレで新鮮でまさにポップな感じ。今までに観た事のないスタイルで新鮮でした。役者さんの演技も熱かった!!

  • 満足度★★★★

    谷賢一 外見に?騙されるな!
    唐突に存在する2匹の猫がストーリーを動かしたり,時間を上手く使ったり。女優が演りそうな役をあえて男性が担当したりと,ダルくなるかもしれない家庭の話を新しい感性で脚色してた気がします。やはり,谷感性から目が離せない。クロムを『押し出しが強い役者が揃っている』と書いた気がしますが,ダルカラは『sensitive な役者が揃ってる』と書ける気がしました。 なお,私の中の谷さんのpublic image は修正致しました!

  • 満足度★★★★

    初見
    初見の私には、『猛毒』とさえ感じたが、重くはなく、ポップに仕上っている作品は、不思議な魅力でした。

    ネタバレBOX

    入場すると、メチャ可愛い猫ちゃん(百花亜希さん、なかむら凛さん)が、お茶会に、誘ってくれる。無料のお茶と、ハッピーターンまで頂き、ほんわかな気分で、開演を待ちました。

    ある家族の父が亡くなり、見えてくる、家族の関係。
    母(大原研二さん)は、どう見たって男性なのに、『母』にしか見えない不思議さ、良かったです。過去の母の言動をキュートな猫ちゃん達が、再現したり、本音を代弁したり。故に、母の嫌な部分が中和されて、効果的でした。

    誰しも秘めている『毒』をもつ登場人物それぞれに、痛みがあったせいか、理解もできた。
    ラストの嫁(掘奈津美さん)それまでの控えめな感じから一転、悪魔の微笑みに変わる姿、良かったです。
    その一撃は、後味悪くなりそうで、重くはならない、不思議な魅力があったので違う作品も、観たいと思いました。
  • 満足度★★★★

    家族モノど真ん中
    ある意味で家族モノど真ん中。
    終盤で「イイ話」に向かい、谷さんってば結婚して作風が変わったか?(爆)と思いきや、最終的な落とし所はやはりダルカラ風でまんまと騙される(笑)。
    また、ある場面では母に対して自分も(意味として)同じことをしていたことに気付いてハッとさせられる。
    こうして俯瞰して、あるいは他人事として見るとワカるけれど、自分でやっている時は気付かないんだよなぁ。
    それにしてもこれといい、ラフメーカーといい、遺書がポイントとなる作品を中2日で観るとは…

  • 満足度★★★★

    母親という人生
    お母さんの闇サイドの描写はリアル。家族としてひとつ屋根の下に暮らしていても感じる孤独。失われる自分。広がらない世界。どこにでもあるような珍しくない人生。
    醜悪なまでの家族の心のぶつかり合いを描いていながらも、嫌悪感やエグさは感じませんでした。抱きしめてあげたいくらい。私が女性だからかもしれません。
    開演前の猫カフェ、キュートな猫ちゃんたちにおもてなしされたかったけど、ちょっと勇気が足りませんでした(笑)

  • 満足度★★★★

    うわぁ~
    何これ、気持ち悪っ!!
    と、ずっと思いながら観てました。ものすごく、良い意味で。

  • 満足度★★★★

    みた
    みた。いろいろ考えてみた。

    ネタバレBOX

    ともかく照明が印象的だった。ライブハウスで音楽を聴くなら、色とりどり多少目まぐるしくてもいいけれど、会話劇でそういうのやってみせて、それが単に実験的なところで終わってなくて、ポップで不穏。
    それから佐野功という役者の持つ中性的な雰囲気をうまく裏切ってみせたあたり、素晴らしかった。
    妹役の方は、初めて見たけれど、自分なりの型みたいのを確立しているみたいで、役者だなあと感じた。
    ひとつ残念だったのは、最後の、息子の嫁の算段に関するくだり。あそこだけがどうしても、嫁の見せ場を作るためにとって付けたような印象だった。


    作品への感想とは別に感じたこと。
    たとえばあの母親を、お笑い番組の中で松本人志がやって見せたら(実際、おかんとマーくんに見えたところもあった)、同じ台詞に同じ演出であったとしても、ほとんどの言動を笑わせ目的として受け取られてしまう気がする。入口をどこに置くかで、人は、笑っていいものか笑うべきでないかとか、自分自身を縛ってしまうんだろう。
  • 満足度★★★★

    父親の悲哀
    設定とほぼ同じ家族構成の「母親」として、興味深く観ました。
    日常の「あるある」が満載でしたね。夫や子供の成功を通してしか自己実現できない母の愚かさ、悲しさが分かりやすく、やや誇張気味に書かれていました。
    以前観た舞台「ハーパーリーガン」の主婦ハーパーは、家を飛び出しますが、この母親は家族・家庭という全世界の中で、もがく姿が悲しい。
    でも、今どきあそこまで家族に感情を吐き出せるお母さんはむしろ貴重かも。羨ましささえ感じました。
    対比して描かれる父親が秀逸。妻に初めて本音を吐露した後に1本の煙草さえ許されずに味わう深い孤独。悟った表情の父親役の塚越さんが素晴らしく、胸に迫りました。
    あそこは妻として黙って火をつけてやらにゃ!と思わず心の中での突っ込みに力が入ってしまいました(笑)
    こちらの劇団は初見でしたが、脚本の谷さんがお若い男性なのでビックリ。ここまで母親の感情にリアルな脚本、実生活での関係が良くないと逆に書けないんじゃないかなあと余計なことを思っていたら、アフタートークを聞いて納得。谷さんのお母様、素敵な方ですね。
    また機会があれば観たいと思う劇団でした。

  • 満足度★★★★

    「名は体をあらわす」
    DULL-COLORED POP という劇団名は、ちゃんとやっていることを伝えているなあ。人間の見たくないような醜い部分、それをあくまでPOPに描くって。
    ・・・正直、見たくないものを見た感じです。私が(娘として)自分の母に言ったこと、母から言われたこと。あるいは、私が(母親として)子供たちに言っていること。結構、出てきました。笑えるほど・・・。母親って、病の一種かもしれません。男性が母親役、また母親の回想シーンはネコが代弁することで、「生々しい痛み」は少し和らいでいる気がします。

    「人生って甘いもんじゃないのよ、我慢よ。」なんて台詞、そういえば「ガラスの動物園」のアマンダの台詞でも同じようにあったかも。

  • 満足度★★★★

    さすがの出来
    文句なく引き込まれて楽しんだ。
    家族について考えさせられて、共感したり怖くなったり堪能した。
    一つの芝居を作る過程を全て公開した試みに脱帽。続けて欲しい。

  • 満足度★★★★

    「お母さん」という生き物
    「お母さん」という生き物は、家族の中でも人一倍「よかれ」と思って行動する人なのではないでしょうか。その頑張りには当然、勘違いもあれば、間違いもある。この作品はそんな「お母さんの頑張り」の苦さ、痛さを克明に描き出しながら、「家族の絆」のあり方を鋭く問うものでした。

    ネタバレBOX

    夫をなくし、情緒不安定になった母のもとに集った兄妹。それをきっかけに、この家族と母の「これまで」が紐解かれます。

    夫の仕事を自慢にし、その悩みや痛みを受け入れなかったこと。子供たちの進学や就職をめぐる無理解、無神経。そのくせ何かにつけ「○○してあげる」とのたまう独善的な態度……。そりゃあこのお母さん、子供とうまく行かないはずです。なかでも受験勉強に勤しむ妹に向かって「そんなに頑張らなくていいのよ(女の子だし)」と持論を展開する場面の会話のリアリティは、演技も含め、絶品。ホントに苛々しちゃいました。

    ただ、このリアリティの精度が上がれば上がるほど、「どうしてここまで憎悪を鮮やかに描くのか」という疑問も湧きました。ここに描かれた「お母さんの勘違い」の一つひとつは、そうそう珍しいものではありませんから……芝居の効果を狙うにしても、キャラクターの臭みが強すぎるような気がしました。もうちょっとでも共感できる、人としてのブレがあっても(父の死による動揺がソレでもあるのですが)、物語は十分面白く、さらに豊かになったのではないかと思います。

    終幕、脚本家の長男は、父の遺した本物の遺書を隠し、母の気に入るようなストーリーを盛り込んだ偽の遺書を読んで聞かせます。その「優しさ」が家族の最後の絆なのか……ちょっとホッとしつつも、複雑な気もする、考えさせられるラストでした。

    アフタートークでは「あのお母さん、マジで嫌いな人は?」「いや、分かるという人は?」と客席への逆質問があったのですが、私はどちらにも手を挙げられませんでした。帰り道にも「うーん、どっちなのかなぁ…」と考えていたのですが、もしかしてこの「うーん…」自体が、この芝居の狙ったところ、「思うツボ」だったのかもしれませんね。
  • 満足度★★★★

    ねこ
    やっぱり「母」とはよくわからないものらしい。

    ネタバレBOX

    父(塚越健一)が死んだ後の母(大原研二)の話。息子(東谷英人)の嫁(堀奈津美)に、「内助の功」とか「仕事やめて」とか言っちゃうデフォルメされた「母」。ベージュねこ(なかむら凛)とくろねこ(百花亜希)の幻想を通して過去を想い、誰も分かってくれない、と精神不安定になる。父の遺言の言葉に母は救われるもそれは脚本家の息子の創作だった…。

    2匹のねこが回想の中の母を演じているのを、外から眺める母。1つは息子が演劇の道を進む時。1つは、娘(若林えり)の受験勉強の時。どちらも母の想いは家族に届かず、母の孤独は深まり続ける。ねこ達との独白でも、お買い物メモに「辛い」とかいてしまうくらい、寂しさの中に生きる母。息子も娘も距離ができて、父を亡くした母。寂しさのどん底で2匹のねこを創り出す…。
    子としては、そんな母の寂しさなんて知りたくもないとうか見たくもないというのが率直なところ。親が泣くところも見たくないし。ただ目が離せなかった。

    2匹のねこは下手に媚びてないとこと猫っぽくしないところが良かった。でも、OPの堀奈津美の乳揉みは意味わからんかった。サービス?
  • 満足度★★★★

    嘘かよ!
    っと最後に突っ込まずにはいられない。谷節健在。
    以前から大原さんのコミカルな演技を観たいと思っていたので存分に楽しませて貰った。ネコちゃん二人(匹?)も大変キュートで可愛いかった。

  • 満足度★★★★

    再始動後の初見
    「心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~」以来のDULL-COLORED POP。いよいよ再始動。っていうか再始動2作目か。谷賢一さんの作品は「ヌード・マウス」以来なのでつい最近だ。

    面白かったですな。圧倒的なエグさ。人の弱さを観せ過ぎている。擬人化されたネコたちの、時たま空気を読まない存在。それでいて全てを一番近くで見ているのは彼ら(彼女ら)なので、逆に人間の悲壮感とイタさを掘り下げる起爆剤になっていた。

    A cat has nine lives. しぶといというか、母親の執念=ネコっていうところに、谷賢一さん作品の真骨頂を観た気がする。母親が真実を知った場合どうなっていたのか・・・も観てみたい気がした。堀奈津美さん演じる息子の妻も、実はネコでした。

    百花亜希さん、かわい過ぎるだろう。

  • 満足度★★★

    面白かったです
    開演前から猫ちゃんたちのお茶会があって、まったりした雰囲気から始まるのは面白かったです。始まるときは観客も緊張するものですが、そういうのがなくてすんなり芝居の世界に入ることができました。その後は徐々に盛り上がっていき、素直に物語の世界に入ることができました。
    猫たちの演技も面白く見ることができましたが、ぼくがいちばん面白く感じ役者は息子役の方でした。素直な感じで舞台に立つことができているのだと思いました。立っているだけでも魅力を感じることができました。お母さん役の方は、狙いをよく考えて作りこんでいるのでしょうが、グロテスクすぎて好きになれませんでした。(そういう役なのかもしれません)
    機会があったらまた見たいです。
    台本を買いたかったのですが、なんとなく買いそびれてしまいました。

  • 満足度★★★

    グロポップ?
    初見の劇団でした。おもったよりグロくもなく、ポップでもなく(照明がポップ?)とてもストレートな演劇という印象を受けました。普通に楽しめました。次回も観てみたいと思います。

  • 満足度★★★

    演劇の特性を活かすアグレッシブな演出
     開演前の数十分は2人の女優さんが猫耳や尻尾をつけた可愛らしい衣裳でお茶をふるまい、舞台上でお客様との触れ合いタイムが繰り広げられました。最前列に座っていたのですが、私はちょっと入って行きづらかったです。開演時刻になると会場案内をしていた劇団員の方々も舞台上に出てきて、日常から地続きにお芝居が始まる演出になっていました。会場の空気を和ませ、観客が舞台を身近に感じてきたところで、さらにグっと惹きつける巧みなオープニングだったと思います。

     父、母、息子、娘の4人家族のお話でした。父が突然事故で亡くなり、一人になった母は家政夫に家事をまかせ、2匹の猫と会話をしています。母役を男性が演じるので、さっきまでお茶を淹れていた女優さんが猫役を演じても、無理なくファンタジーとして受け入れることができました。
     葬儀のために帰ってきた息子と娘には猫の姿は見えません。幻想の猫と堂々と話をして、家政夫に対する態度がコロコロと豹変する母は精神を病んでいるようにも見えるのですが、猫たちが元気に軽快なムードを作るので過度な深刻さは生まれません。娯楽性を重視する演出が成功していたと思います。
     亡くなった父も登場する回想シーンでは、猫たちが当時の母を演じ、その回想を母が外から見守る構造でした。ひねりが入った劇中劇で虚構性が増し、家庭内の確執を暴く痛々しい場面でも、冷静に観察できたのが良かったです。

     以上のような工夫をこらした演出は刺激的でしたが、谷さんの作品をほぼ10年観てきた者としては、戯曲に物足りなさを感じました。いわばステレオタイプな家族の物語で、私の想像力の及ばない境地へと連れて行ってくれなかったのが残念です。役者さんの演技がおぼつかなくて、私にとっては正視に堪えない場面もありました。私が谷さんの実績と比較してしまうせいなのでしょうが、1人を除き出演者を劇団員だけにしたことで、演技力の未熟さが表面化したようにも思います。

     カラフルな照明で空間を派手に、賑やかにしていたのが良かったです。ただ、ある部分だけを照らして空間を分けるような効果も、もっとあっても良かったのではないかと思いました。日本語の歌詞の曲が流れていましたが、邪魔にならずポップなムードになっていたのが個性的で楽しめました。でも音楽が特に印象に残ったこと自体は、作品全体として良かったのかどうか悩むところです。

    ネタバレBOX

     多地域ツアー用と思われる身軽そうな舞台美術でしたが、貧相すぎないのが良かったです。折り畳み式ダイニングセットの周囲に、雑誌の紙を撒き散らして演技スペースをつくる演出もいいですね。開演前にタイトルの『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』の文字が天井から吊り下がっていたのは、長塚圭史さん演出のミュージカル『十一ぴきのネコ』へのオマージュかしら。可愛らしかったです。

     父は税理士でしたが本当は税理士の仕事が嫌いでした。引退したいと言い出した父を母は拒絶。“税理士の妻”という地位に、母はまだまだしがみついていたかったのです。母は息子が演劇を続けることに反対で、一方的に「税理士になれ、父の事務所を継げ」とうるさく言い続けていました。対して受験生の娘には「女なんだから大学に受からなくてもいい。自分のような専業主婦の人生でも幸せなのだ」と、勉強の邪魔をします。言い争いの末には「(あなたは)自分のことばっかり考えて!(ひどい)」と、自分を棚に上げて怒ってしまう、わがままで高圧的な母親でした。見てて本当にイライラしますね(笑)。

     遺言書が見つかり、父は伴侶であったはずの母に遺産を残さないほど恨みを持っていたことがわかります。きれいごとで済ませない展開がいいですね。現実はこんなものだと思いますし、家族の話にはこれぐらいの毒があって欲しいです。
     でも、この4人家族が“普通の生活”を送ることができていたのは、家事全般を当然のごとく引き受けてきた母のおかげです。大学を中退し結婚後も演劇を続けている息子は、父の遺言書をねつ造して、まるで歌舞伎の「勧進帳」のように、母が悲しまない内容に新創作して読みあげました。真実がいつも正しいわけではないと判断し、嘘(フィクション)の力で人間を救う名場面でした。息子が芸術を志す者として立派な態度を示したことを嬉しく思いました。

     父を演じた塚越健一さんの演技が良かったです。長年ギュっと本音を押し込めてきた寡黙なたたずまいに説得力がありました。

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