囁く夜と飴玉のいくつか 公演情報 囁く夜と飴玉のいくつか」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    会場との相乗効果
    メルヘンチックだったりミステリアスだったりな味わいが会場の落ち着いた雰囲気と相乗効果をあげて作品世界に没入する(ってか「いつしか引き込まれていた」的な)。
    短編オムニバスということでちょっと漱石の「夢十夜」を連想したりもして。
    ところで1編目の王女は死んでいるワケではないですよね?(←M0がアレなので、つい…)

  • 満足度★★★★

    あたたかく柔らかな幻想空間。
    細い路地に入って、黒い内装の、しかしどこかしら温かな雰囲気のギャラリー百想。そこにベッドが置かれ、白い寝具にカーテンに。衣装や小道具のブランケットも全部白。または生成り。部屋の灯りと曇り空の太陽光とが柔らかな陰影を作り出し、空間を、そして4つの物語を実に美しく幻想的に演出。シンプルな灯りと、ちょっと冷えた空気も手伝って、スミカらしい柔らかな清涼感に包まれたお芝居となっていました。昼ver.とのことでしたが、夜verも見たいなと思いました。どんなに幻想的で素敵な空間になるのかと思わず想像。

    ネタバレBOX

    2つ目と3つ目の演目が好きでした。

    2つ目「毛糸のある部屋」、園田裕樹さんの犬が可愛い。
    毛糸の玉を「羊」と言って集めて来ちゃったり(願掛けのために)
    飼い主に添い寝されてドキドキしちゃったり。 見ていて、ほんわか。
    恋人同士になることは出来ないけど、いつまでも幸せに暮らせたらいいねなんて思いました。

    3つ目「遠く春を待つ部屋」、最初に菅野さんがベッドで寝てるシーンからもう美しい。演出の原田優理子さんが「こんな菅野貴夫が見たかった」とツイートしてた意味が一発で分かりました。
    そして、その菅野さん演じるお父さんと産まれてこれなかった娘の長い長い抱擁のシーンが、正視すると赤面しそうなほど素敵。会場が結構寒くて、体調が悪いのでちょっと辛かったのですが、なんだかちょっと身体が温まりました(笑)
    帰りに「急な階段が危ないから」と前を歩いてくれた菅野さんがやたら頼もしく思えたのは内緒ですw
  • 満足度★★★★★

    愛おしいふたり芝居×4つ
    とても童話的。光に溶けていく白昼夢を見ているような、ふわぁ~とした幸せな気持ちになり、とてもやさしい時間を過ごすことができました。「百想での夜」を思い浮かべて作られた物語のようですが、昼公演だったので「・・・陽のあたる部屋で」バージョンとのこと。そうなると、夜も観たかったです。

  • 満足度★★★

    日曜の11時からでした
    この時間にはぴったり、外光が主たる照明で、曇天のため、室内の明るさと衣装白さがあってました。

  • 201203141930
    201203141930@百想(re:tail別館)

  • 満足度★★★★

    物語が場に息づく
    シンプルだけれど、
    とても豊かな演劇の空間だとおもう。

    4つの物語それぞれが
    役者達に誘い出されて
    場に息づくような感じ。

    物語にシリアスな重さは感じないのですが、
    時間がビビッドで
    光に晒されて見えるものだけではなく
    闇の狭間に浮かび上がる感覚があって
    浸潤されました。

    ネタバレBOX

    ひとつのベット、
    下手側に古びた小さな木の椅子、
    窓のそとからの街頭の光....

    役者達から紡がれるものを
    素のままで受け取ることが出来る舞台との距離。

    4つの物語それぞれが、
    ワンシーンでのシチュエーションのスケッチなのですが、
    役者の豊かなお芝居に導かれるように、
    滲み、あるいはあふれ出し、
    時には垣間見えるものがあって。
    そして夜の「百想」の空間には
    そのとりどりに置かれたもののありようをとどめる
    物語の居場所があるというか、、
    観る側が対峙し、
    受け取れる空気があるのです。

    壁際の客席に座っているだけで
    ひとつずつの作品からやってくる印象を
    肌触りとともに
    とても瑞々しく、と受け取ることができました。

    終演後に伺うと
    この場所、
    演劇公演を行うのはこれが最後になるかもしれないとのこと。
    最後のストーリーにに紡がれたものには
    この場所への
    つくり手の想いを感じることができて。

    急な階段を降りながら
    観る側にも、
    この場所への想いが広がったことでした。


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