クリスマス・キャロル  公演情報 クリスマス・キャロル 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-12件 / 12件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    去年観て随分考えさせられたので今年も観た。
    主演の宮本充氏は三國連太郎、夏八木勲、堀田眞三ライク。
    死を前にした現実主義者の『パウロの回心』が描かれる。
    ①何故、自分はこんな人間になったのか?
    ②今、まだ自分にやれることはあるのだろうか?
    ③もう時間はない。

    使いっ走りの少年や妹役等の上林未菜美さんが良かった。何か中野亜美っぽさがある。
    市川奈央子さんは善良なモブをこなしつつ、スラム街の魔窟での盗品売買では邪悪な掃除婦を怪演。人間の邪悪さ醜悪さをこれでもかと見せ付ける。更にカーテン・コールでの『きよしこの夜』の合唱では美声が唸った。
    小道具の七面鳥が良い出来。

    第二の聖霊が自分の上着の下に隠れている二人の汚れた子供を紹介する。「男の子が“無知”で、女の子は“貧困”。男の子の額には“破滅”と記されてある。さあこれを否定してみろ!」

    スクルージの悲痛な叫び。
    「未来は変えられないのか?せめてティムだけでも!」
    来年もきっと観に行くだろう。

    ネタバレBOX

    勘違いかも知れないが何か描き込みが薄くなって第一幕が軽くなった気がした。スクルージの少年時代、父親から寄宿舎に捨てられた孤独な生活。読書好きでイマジナリーフレンド達と一人遊びに耽る少年。優しい妹、ファンだけがいつでも唯一の味方だった。だが病弱な妹は若くして死んでしまう。彼女の残した息子がフレッド、その甥っ子にさえ冷たくあたることに。丁稚奉公先の優しい経営者、フェジウィッグ。優しさ故か経営に失敗して店は潰れてしまった。金を稼ぐことに冷徹になっていくスクルージ、恋人のベルは幻滅して別れを告げる。ただ与えられた人生に懸命に立ち向かっただけなのに、誰からも忌み嫌われる守銭奴爺扱い。別にそれでも良かった。だが逆に言うとそうでなくても良かった。

    第一幕での描き込みが重要。ここを流すとよくある安っぽいドラマにされてしまう。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    作りこまれたセット、台詞の多さ、綺麗な歌声どれをとっても一流という舞台。
    ストーリーは本や映画で見て知っているのにぐっと引き込まれてしまった。
    一足早いクリスマスプレゼントに大満足です。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    とても良かったです。感動でした!
    ストーリーの良さは勿論、役者さん達の演技力の高さが際立っていました。
    宮本充さん演じる、主人公スクルージ、本当に素晴らしかったです。
    クリスマスを祝う意味を考えさせられ、自分自身について反省もしました。
    素敵な時間を過ごす事が出来ました。大満足でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    素晴らしかったです。お世辞抜きに圧巻でした。すべての点において他の劇団との格違いを感じました。最高のクリスマスプレゼントをありがとうございます!ほんと、心に残る舞台をありがとうございましたm(_ _)m

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/12/07 (木) 14:00

    古典中の古典、やっと見ることができました。素敵な歌も披露してくれるラブリーなステージでした。個人的には、私によく似たルックスの人がケチな頑固ジジイ、スクルージを演じてたのがツボでした。私も学び、改心する必要があります。

    ネタバレBOX

    気になった点:
    halfpennyの発音は「ヘイプニー」。
    「石油をかけないで」みたいな台詞がありましたが、当時は鯨油じゃないかなあと思います。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    感激した!じわっと涙腺ゆるゆる
    悲しとか辛いとかそんな感情ではなく心が揺れた
    見事なステージでした
    改めて感謝することについて考えた
    人って人の悪いところばかりに目が行き、人が集まると悪口に花が咲く…
    物語の中で嫌な主人公に対してでも感謝する心が主人公の感情を動かしたんだろうと思う
    もし,悪口だけを聴いていたら…
    メリークリスマスは感謝…
    とても気持ちの良い時間を過ごすことが出来た

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    2年ぶりの観劇。
    前回より格段に面白く良いできになっている気がします。
    特にスクルージを演じた宮本さんが役にフィットしていました。板につくというのはこういうことか?
    それと歌が良かったですよお。
    音響に関して。
    演者の声が主にスピーカー方向から聞こえてきたこと。
    狂言回し兼ナレーター役の3人の声だけちょっと不自然だったことが気になりました。ちょっとだけですが。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白い、お薦め。
    小説を読み映画も鑑賞しているが、舞台は初めて観た。劇団昴のクリスマス・キャロルが今後 この演目の基準になるが、極めて高い水準になるだろう。

    物語は、クリスマス・イヴの夜、守銭奴の老人スクルージは死んだ同僚の幽霊と過去・現在・未来のクリスマスの精霊に導かれて、時空を超えて不思議な体験をするといった よく知られた内容。公演の見どころは 勿論スクルージの不思議な時間を過ごす、すなわち心の彷徨を経て心温まるラストへ…。
    その展開を支えている舞台美術が素晴らしい。劇場に入った瞬間、その不思議な世界に誘われる。そして歌・ダンスといった観せる魅力、ファンタジーといった雰囲気を漂わせる照明など、舞台技術を駆使した演出も効果的だった。何より宮本充さんの頑固・偏屈な老人エベニーザ・スクルージ役がピタッとはまり、その熱演に観入ってしまう。

    内容には教訓的と思われるところも散見されるが、それを上回るエンターテイメント性によって 人の優しさ温かさ、よく耳にする「人は一人では生きていけない」といった普遍的な思いが伝わる。上演時間2時間10分(途中休憩15分)だが、感覚的には あっという間。けっして重く暗くならず、逆に生きる希望と勇気がもらえるような好公演。 12.8追記

    ネタバレBOX

    舞台美術は、ほぼ中央にレンガ作りの門(出ハケ口)、その上部にスクルージの部屋(ベットや机)があり、左右非対称に階段が設えてある。上手下手に石垣風の門があり、雪が積もっている。天井には3つの針のない丸時計(内にはランプ)が吊るされている。

    冒頭、過去・現在・未来のクリスマスの精霊が 予めこれから始まる物語は現実ではない旨説明する。スクルージの今の暮らしを描き、そこに散りばめられたエピソードが過去・現在・未来に少しづつ絡んでいく。勿論 物語の展開にしたがって情景が変わるため小道具・小物、そして登場人物や衣裳が変わる。描かれる世界観は分かり易く、あれこれ考えることなく、素直な気持で観ていられる。その意味では老若男女といった幅広い人々に受け入れられるのではないか。

    毎夜午前1時に目が覚める、そして現れる精霊たち。出で立ちは異なり、その姿かたちはスクルージの過去・現在・未来に重なる。精霊は自分自身であり己との対話(悔悟・改心・希望)のよう。それぞれの世界観へ誘われる時の照明が印象的だ。そもそも舞台美術が外国の街ーレトロ感(1843年クリスマス イヴ)に溢れ、その中で色鮮やかな回転照明で幻想光景へ。

    先にも記したが、スクルージ役の宮本充さんの演技が見事。そして彼の周りにいる人々を一人何役も担いながら物語を立ち上げているが違和感はない。スクルージの貧しい生い立ちが彼の生き方を決定付けたようだが、強欲を否定しきれないのが現実。今 コロナ禍によって、不寛容で閉鎖的な世になったような気がする。そんな暗い世相を吹き飛ばすような<人間愛>に満ちた公演。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    歌もあり、クリスマスのエンターテイメントとして、最適な舞台でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    クリスマスを実感出来る舞台です!メリークリスマス🎄

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    良い物語でした。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    主演の俳優さんの演技がさすがという感じでした。最後まで重くなり過ぎず、心地よい観劇体験だったと思います。

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