終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。 公演情報 終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 29件中
  • 満足度★★★★★

    楽しかった!!
    こういう参加型のお芝居をみたのはハジメテ!
    どこまで乗っていいのか迷い、控えめを心がけたものの、
    我慢できずにちょっと主張させてもらったりして・・・もっとこの空間にいたいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    参加型って…
    チラシを見て行こうかどうか迷っていたのですが、行って良かった!

    懐かしい時代に戻れたみたいで、新しい体験ができた気がします。

    ネタバレBOX

    特に最後、バーっと名前が出てくるあたりで
    終わっちゃうのかと、寂しくなりました。

    それくらい役者の人が引っ張ってくれて
    世界に入れて
    素晴らしい体験ができた気がします。
  • 満足度★★★★★

    これは…
    観劇じゃない!
    自分という存在が舞台の中に溶け込んでいくのがとてもよく実感できました。
    終始懐かしい感覚に包まれていてすごく楽しかったです。
    参加できて本当に良かった!

  • 満足度★★★★★

    さすがです!
    受付からビビッタ。でもすぐ理解できた。そういうことか。
    高校生なんて、20年以上昔のことだ。男子校だったおいらは前の席の女の子の透き通った瞳にドキドキした。みんな稽古大変だったろうなぁ。
    演出もすごかったです。
    そらみさんって凄いと思う。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★★

    内容と形式
    会場を高校の教室に見立てて、役者も客も入り混ざって着席する形で、「舞台と客席」という一般的な上演形態とは全く異なる作品でした。
    色々な場所に座っている役者がすぐ近くで(場合によっては自分の席からは見えない場所で)喋ったり、客にもこっそり指示が来て演技をさせられたりと、一体感のある場が作られていて楽しかったです。

    話自体は普通の形式で上演すると陳腐な感じになるであろう学園生活モノでしたが、今回は敢えてそういうベタな内容にすることで、特殊な上演形式の効果を際立たせていたと思います。映像の使い方もシンプルながら、とても効果的で良かったです。特に最後のシーンは洒落た趣向で素敵でした。

    今までも観客参加型の作品はいくつか観たことがありますが、ほとんどの人が共通に持っている体験を利用して一気にその雰囲気に持って行く本作が一番上手く行っていたと思います。
    自分も含め、高校生とはかけ離れた年齢の方もたくさん参加していたので、年齢や「観客参加型」に躊躇せずに体験することをお勧めします。

  • 満足度★★★★★

    やっぱ共学っていいなぁ。。。
    感想や内容については、他の方の「観てきた!」と同じです。

    「観てきた!」の数にも表れているように・・・「参加してホント良かった!」。


    ネタバレBOX

    この参加型の芝居・・・

    「いったい、誰が役者なんだ?」という疑心暗鬼的な気持ちを味わえるのも実にイイのであります。。。

    なんとなく「高校生ぽい仕草」をしちゃってる自分に気づいて、「役者さん達は、ボクを見て”コイツ下手な演技してんな”と感じているのでは?」なんて勝手に思っちゃって、顔を赤らめてしまう・・・そんな自意識過剰な自分を味わえるのも実にイイのであります。。。

    構成も演技も雰囲気も、どれもこれも最高なのですが・・・

    ボクが一番「最高!」だったのは・・・

    2010年に観た芝居で、一番「この役者さん、綺麗!」と感じた役者さんが、客として来てたんだけど、この方が「出席をとる」役を振られたんだよね。。。

    で・・・

    その役者さんが、ボクの名前を読み上げた時(いや、読み上げる前からだったなぁ)・・・高校時代の甘酸っぱい記憶がよみがえり(男子校だったくせに)・・・柄になく照れくさくなり・・・「あ~一緒のクラスでよかった!」なんて思っちまって・・・まぁ、いわゆる「至福のとき」を過ごしちまったのでありました。。。

    って、こんなキモい高校生はいね~わな!

    やっぱ、オイラはおっさんだわ!笑


  • 満足度★★★★★

    あ~楽しかった!
    個人差あるとは、思いますが、心配するより、体験の価値ありで、お薦めします。役者さん達が、引っ張ってくれるので、すぐ馴染めて、おしゃべりしたり、一緒にムカついたり、笑ったり、怒ったり、ウルウルしたりと、とても楽しめました。

    ネタバレBOX

    高校2年3組の教室の中で、役者さんと観客が同級生として、ある日の出来事を、共有する感じでした。

    ちょっとだけ、意見を言わなくちゃいけない人も、いましたが、どちらかというと私は、挙手のみの傍観者の立場だったので、勇気も覚悟も必要無かったです。
    というか、私は、ずうずうしい性質なので、隣の役者さんにも、前の席のお客さんにも、話しかけちゃたりと、勝手ながら、友達気分を楽しんじゃいました。
    聞かれてもいないのに、先生の言葉に頷いたり、心配したりと、いい意味で、物語に巻き込まれていきました。
    ちょっとした事件で、席の離れた友達と、目配りで語れちゃうような、空気や面白さを、役者さん達が作ってくれるので、それに乗っちゃったもん勝ちかな~?
    はい!しっかり、乗り込んじゃいました。
    四方八方で、事が起きるので、あっちこっちと、キョロキョロしながら、コソコソ話しちゃたりと、普通の観劇では有り得ない、貴重な経験させていただけ、ありがとうございました。

    映像も、とても効果的でした。特に、ラストの映像は、卒業アルバムの様に、皆の映像と名前がでる、とても素敵なラストでした。

    この程度の参加型だったら、又、参加したいです。同窓会編とか?

    それにしても、舘そらみ様って、素晴らしい!
    私は<吐くほどに 眠る>から、拝見して2作目ですが、全然違う魅力が光り、目が離せない存在!
  • 満足度★★★★★

    青春、再来っっ
    いやー度肝抜かれる。観劇じゃないね、緊張だね、体験だね、出演だね、そして青春だね。僕は高校は男子校だったんで、満喫したなぁ。覚悟さえすれば、すごい楽しい。是非、前情報一切なしで楽しんで欲しいです。

    ネタバレBOX

    受付済ますと、目の前には本物の教室っっ。観客は全員2年3組の生徒なのだ。いやー、開演まで緊張した。役者さんもスタッフも2年3組の生徒だから、普通に話しかけてくるもんね。でも緊張も開演までで、始まったらあっという間だったけど。座ったのは、折原の前の席。すぐ後ろで伊藤とガチャガチャやってるから見てて飽きない。てか、舞台の上で舞台を見るってすごい新鮮。
    『いやーサキちゃんのことも、エビネのこともびっくりしたけど、卒業したらみ
    んなバラバラなのかと思うとしんみりする。』とか、すっかり入り込んで物語終
    盤には泣きそうになったよ。卒業したくねーよー、とか言っちゃって。楽しかったです。
  • 満足度★★★★★

    参加しないと、もったいない!
    多くは語りづらいですが、一人でも多くの人に“参加”して欲しい作品!舘そらみはやっぱり凄い!何度でも劇場に足を運びたくなる作品です。“参加”にビビって行くのをためらってる方、もしいらっしゃったとしたらハッキリ言って勿体ない!変な無茶ブリされたりとか、そんなチンケな芝居じゃないですよ!充実した時間を過ごせました、ありがとう!

  • 満足度★★★★★

    覚悟をしてから行った
    覚悟して、観てきました。すごい緊張したし戸惑ったけど、行って良かったと思う。私はガレキの太鼓の自称応援団だから作風の違いにびっくりしたけど、でもあの一員になれたこと良かったと思った。ここで「引いた」とか言ってる人は、じゃあ覚悟無かったんですか?って言いたい。チラシにもちゃんと書いてるのだから、そういう点で合わなかったとか言って評価してる人は的がはずれてると思う。普通の作品を見る姿勢を変えようともしないで「合わなかった」とか言うのは自己中だと思う。不快な言い方でごめんなさい。

    ネタバレBOX

    終演後舘さんに、「ガレキも今後は観客参加型やるんですか?」って聞いたら、「そんなことは無いけど、参加型も大事にしていきたい。演劇の可能性を探りたいんだ」っておっしゃってました(略してますが)。普通のスタイルも素晴らしい作品を作れるのに、わざとこういう作品を作ってることを、もっと私たちは評価すべきだし感謝すべきだと思う。だってこのスタイルを選ぶって、誰でもない私たち観客のためだと思う。そのときの舘さんの悲しそうな笑顔が忘れられなくて思わずこんなこと書いてしまいました。評価を受けた『吐くほどに眠る』のあとにこういう作品を作るの、本当にすごいことだと思うのです。
    緊張しちゃって私もきっと全て楽しめたわけじゃないけど、こうやって演劇の可能性って広がっていくんだろうなって、大事な現場に居合わせた気がしました。
  • 満足度★★★★★

    参加しましたー!
    稽古に3回とプレビュー公演に参加しましたが、やはり本番は別物ですね。緊張しました(笑)でもそれはとても心地よい緊張感であって、終演後にはある種の達成感があり、美味しいお酒が飲めました。行くかどうか迷われている方は、是非行って参加されるのがよろしいかと思います。一回参加すると、もう一回参加したくなる魅力がこの公演にはあります。個人的にはある程度年配の方にオススメしたいですね。学生時代の甘酸っぱい記憶がよみがえりますから。

  • 満足度★★★★★

    あの「場所」を去りがたい気持ちが強く残った
    観客参加型ということで、やはりドキドキしていた。
    春風舎の入口から学生服の案内係の人が立っていて「おはよう」と声を掛けてくる。受付でも、まるで同級生のような口調で「おはよう」と。
    なんとなく、「いらっしゃいませ、ご主人様」的なお出迎えのような印象を持ってしまった。いや、まあ、実年齢と制服の微妙な調和が(笑)。

    極々個人的なことながら、いつもより、ちょっと後を引く観劇後。

    ネタバレBOX

    客席に入るとそこは見事に教室であった。
    なるほど、サイズ的にも教室なのだ。

    そして、クラスメイトらしき人々が、やはり気軽に「おはよう」と声を掛けてくれる。

    そこで、はたと困った。つまり、この「芝居」にどこまで乗っていくべきなのだろうか、ということだ。
    「観劇をしに来た」のだから。もちろん観客参加型なのだから、「観劇を体験しに来た」ということなのだが、「芝居をしに来た」わけではないのだ。「学生を演じている役者さん」たちのことは、「学生である」と認識することはたやすいのだが、自分は学生にはなれない。演じなければなれないからだ。

    「演じる」ということは、「観る人」を意識しなくてはいけないということで、それは「他の観客」と「役者」と「自分」になってしまうのだ。

    そのあたりのジレンマが、最後まで解消されずに、もぞもぞしてしまった。

    さて、ストーリーは、いろんな出来事が起こるある日の1時限目。そこで高校生たちがわさわさするというものだ。
    そのわさわさに自分も入っている。

    質問を振られたり、巧みに台詞を言わされたりするのだが、それはやはり緊張感がある。でも、楽しい。実際に振られて発言したり、台詞を言う機会もあった。ウケを狙いすぎて(と言うより、もう振られないだろうとタカをくくっていたら、不意に振られて、あらぬことを口走ってしまった)、先生役の方を少し固まらせてしまったりした。冷や汗だった。

    とにかく、とても楽しい時間だったのだ。

    で、実は観劇の間の楽しさはもちろんあるのだが、その後、春風舎を出てからの、無言で帰る道筋がまさに「家に帰るまでが学校」だったわけなのだ。
    まずは、その場を去りがたい気持ちが強く、後ろ髪を引かれる思いで、会場を後にしたのだ。

    (ここからは、さらに個人的すぎる感想)
    そして、自分の高校生活を思い出すのだ。
    充実していたと感じていた高校生活は、実は楽しくなかったのではないか、と年を経るごとに気がついている自分がそこにいる。
    今、舞台で観た、定番のようなアノ感じ。こんな役割の生徒がいて、こんな役割の生徒もいる、というような雰囲気。そういう定番も悪くないなと思ってくるのだ。
    当時は、すべてにしらけていた。熱さはカッコ悪さだった。
    そう思うと、実は何も楽しんでいなかったのではないか、と思ってしまうわけだ。

    考えてみると公演なのだから、もう一度体験することは可能である。そうすればもっと本気に芝居に入り、もっと面白いことを言ったり、もっといいタイミングと口調で台詞を言えたりする可能性が高まる。
    これって、人生をもう一度やれることなんじゃないかと思ったりする。どう話が進むか知っているところにもう一度入って、あのときできなかったことをうまく立ち回るということができるということ。

    禁断のリピート(笑)。眠れない夜に布団の中でうじうじ考えていたような、「あのときこうしていれば」が解消されるように、人生がもう一度体験できるじゃないか(笑)。

    エンディングのタイトルロールのアイデアはグッド!
  • 満足度★★★★★

    演劇としての秀逸と、ここだから伝わってくる感覚
    「参加型」としての楽しさや
    面白さにどっぷり浸ってしまったのですが、
    振り返ってみると
    それだけにとどまらない演劇的な力が
    この舞台(?)には内包されておりました。

    ネタバレBOX

    プレビューやその前の稽古公開にも参加させていただいていたのですが、
    映像や照明が入った本番では
    さらに入り込むことができる仕組みが作られていて。

    入場時からスイッチがちょっとずつ切り替わる。
    開演前の「教室」の雰囲気に観に来たという感覚が崩されて。
    なにかタメ口で話しかけられているうちに
    少しずつ自分のロールが定まって、
    さらには冒頭の映像が
    ガイダンスの役目を果たして、
    周りと一緒に机を叩いているうちに
    その机がちゃんと自分の居場所になっておりました。

    授業が始まるとクラスがひとつになったり
    先生がいなくなると教室の雰囲気がバラけたり・・・。
    気が付けば、そのなかで、出来事を共有し
    その時間を共有している。

    考えてみれば学校のクラスって不思議なもので
    同じクラスということだけで
    なにか繋がる気持ちがあった気がするのです。
    ただ友人だったとか
    仲がよいとか悪いとかではなく
    それとは違う帰属意識のようなものがあって、
    そのなかでのいろんな感情や想いの中で過ごしていた。
    毎日同じ時間だったかというとそんなことはなくて
    実はそれなりに変化に富んでいたように思う。
    この教室には
    「学生のころ」というひとくくりがはずれて
    毎日の感覚にすっと戻されるひと時があって。

    もちろん、客席と舞台という枠組みのなかで
    舞台側にその感覚をかもし出すことも
    出来るとは思うのです。
    でも、受け取る側にとっては
    伝わってくるものの質や量が圧倒的に違う。
    教室の中に居場所があると
    舞台上に現れたものを取り込むという演劇的な作業をパスして
    感じられることがいっぱいあって。
    自らのなかで意味を翻訳されて受け取るのではなく
    ダイレクトに感じられるものを空気のように吸い込んでいる感じ。
    常日頃お芝居を観るときに無意識にしてしまっている
    理屈を組み立ててとか経験に照らし合わせてとか
    そういうものを蹴飛ばしてやってくる感覚が
    とても楽しい。

    作り手に表現したいものがあって
    それが台本で組み上げられ
    役者達によって形になり、
    さらに空間に醸成されて
    伝えられる。
    よしんば参加型ということで
    劇場でのものとは形が違っていても、
    ここにあるのはまごうことなき演劇で・・。
    でも、その演劇は
    常なるもののように舞台に置かれ、
    観客に解釈されて取り込まれるのではなく、
    物理的にフィルターを外されたままの状態で
    そのまま観客に伝わってくるのです。

    この形式でなければ受け取れない感覚が
    間違いなくある・・。

    作り手の伝えようとするあくなき志、
    形にするための
    既存の演劇の枠から溢れだすような創意と力量、
    具現化する役者たちやスタッフ達の秀逸さ・・・。
    後付けで瞠目することは山ほどあるのです。
    でも、稽古参加やプレビューにも参加させていただき
    何回か体験しても
    教室で自分の居場所に落ち着くと
    そんなことはどこかへ吹き飛んでしまって。

    受け取った感覚を
    すっと観る側の記憶に束ねていくような
    終盤の映像もとても効果的。
    終わって、なんとなく「教室」を立ち去りがたかった。
    常なる世界の常ならぬ感覚にすっかり浸されておりました。
  • 満足度★★★★

    「観客巻き込み型」演劇
    カフェ公演などその場をそのまま使う「覗き見型」どころではなく「観客巻き込み型」演劇。普通の芝居よりもずっと登場人物の気持ちを考え…と言うより自分も「当事者」として考えさせられてしまうのが独特で積極的に「参加」した身として大いに楽しむ。

  • 満足度★★★★

    恥ずかしかったです(苦笑)。
    ホントに観客が出演者になっちゃっいます。自分は出席簿の読み上げとか廊下ののぞき見とかやらされました。しょうもなかったですが、シロウトなのでご容赦のほどを。そう思うと、やっぱり役者さん達はすごいなー。ストーリーの方は中学生日記ならぬ高校生日記のようなもので、かなりベタです(でないとシロウトはついていけません)。テーマパークの観客参加型のアトラクションに入っている感じですね。恥ずかしかったけど、いい経験になりました。

  • 満足度★★★★

    楽しかったです。
    友人に勧められて見に行ったのですが、面白かったです。

    進んでいくうちに見ている感覚はまったくなくなって非日常で一緒に生活している気持ちになりました。

    観劇というよりは・・・

    ネタバレBOX

    アトラクションのような感じ。

    最後のエンドロールが少し寂しかったけれど幸せな気持ちで帰りました。

    とっても楽しかったです!
  • 満足度★★★★

    参加してきました
    これは観劇ではなく、参加することに意義があるようです。
    高校時代にタイムスリップしたようで、懐かしさがこみ上げてきました。

    ラフな服装のなかで、スーツ姿の私は浮いてしまうかと最初は緊張しましたが、ぜんぜんそんなことはありませんでした。

    あと、高校の教科書や宿題などがありましたが、中身を見てもさっぱりわかりませんでした...

  • 満足度★★★★

    先生!
    がんばれよ!俺もがんばる!

    ネタバレBOX

    数学の授業は台無しになってしまいましたが、アレはアレでいい授業でした。
  • 満足度★★★★

    まんま、生徒
    劇場に入った途端、制服姿の女子からタメ口で話される。
    ここで、「あん?!敬語と丁寧語をこれでもかってくらい使いまくりなさいよ!」なんつって抗議はできない。だって歳はくってても同級生だからだ。
    しかし、観客の殆どは既に立派な社会人になっちゃってるから、タメ口を叩かれてもタメ口で返す観客は皆無だ。ようするに大人は社会人としてのポジションをわきまえて頑なに守りきってるから、いくら演技とはいえ常識が邪魔をして他人にタメ口を吐けないのだった。笑

    ネタバレBOX

    客席はない。劇場に入るとそこは、まんま教室。つまり全員が同級生だ。観客はみんな静かに観る体制なのだが、そうは問屋がおろさない。無理にでも一員にさせられるのだ。嫌だなんては言えない。

    しかし、ワタクシはこういった参加型の芝居はすこぶる好きだ。しかも高校生になれるなんてチャンスはもう、二度とない。制服だって着たいくらいだ。白いソックスを三つ折にして短いスカートを穿いてポニテで登校したいくらいだ。

    だから嬉しくて仕方がなかった。仕方がなかったから目の前の教師がシリアスな演技をしようが、同級生が九州に転校しようが、前田先生の弟が死のうがそんなことはどうでもよかった。どうでも良かったから始終、笑みがコボレテ教室はシリアス満点なのに、こっちの気持ちは笑いが止まらないのだった。

    つまりはものすっごく楽しめた。観客にもうちょっと自由な発言機会を与えてもいいような気はしたが、まとまりがつかなくなるのだろうか?

    海老根が転校するシーンで顔をくしゃくしゃにさせながら涙する役者魂が凄い!と感じた舞台だった。よくもまあ、あんな状況で泣けるもんだ。

    青いかぜにふ~かれて~~♪

    音楽導入も最高!
    終盤、出演者の名前と序盤に撮った写真が映像で流されるがこのアイデアも凄くいい。
    もしかしたら、もういっかい参加するかも。笑
  • 満足度★★★★

    やられた・・・。
    いや、あれなんですよ。
    なんだか参加型っぽい感じにビビっていたらですね。こちらの『観てきた』コメントに、ビビる必要ないよ的な、大丈夫だよ的な、そんなコメントが書かれていたものですからね、じゃあ大丈夫かなと、そうやって安心して行ったら・・・

    やっぱり自分にはちょっと大丈夫じゃなかったです。

    けど、良い試みだと思いました。

    ネタバレBOX

    劇場に着いたらその入口、学生服を着た、けれど、学生服を着ることにかなり無理のある年配の男性から『おはよう!ここだよ』といきなりのフレンドリーな言葉に戸惑いながらとりあえず階段を降りると、そこでも制服を着た女子達から『おはよう!』『おはよう!』と連続のフレンドリー攻撃・・・。

    なんだここは・・・と異空間に戸惑いながら受付に行くと、ここでも『じゃあ、名前教えてくれる?』とやっぱりフレンドリー。さらには奥から『こっちでこの紙に名前を書いてね』と、もう当然のようにフレンドリーに声を書けてくる。

    いやまぁいいんだけど・・・。

    ここまで来ると、ああ、なるほどそういうことか・・・となんとなく状況がわかってくる。要は、客は彼等のクラスメートという役割を与えられたらしい。

    ふむ。
    なるほど。

    そうして劇場内に入ると、そこは学校の教室そのまま。机が40程並べられていて、客は好きな席につく。

    ところどころに役者達が座り、ちょいちょい話しかけてくる。たまにフレンドリー過ぎて、要はタメ口過ぎてイラっとくるが、そこは我慢。

    ふと奥を見ると50過ぎと思われる男性客が『あれ?髪切った?』と、役者の女性に上から聞かれてる場面を目撃してなんだか苦笑。というか、なんだかいかがわしい風俗のように思えてくるから不思議だ。

    そうやって物語が始まるわけだが、客に交じって座っている役者達が物語を進めて行くものだから、客は客でなく、なんだか舞台の中のエキストラのようで、なんならたまにセリフなんぞを言わされるちょい役で、もっと言ったら前に出されて出席を取らされる脇役で・・・

    なんだ結局完全に参加型じゃん、と、で、こういうのすごく苦手なんだけど、と吐きそうなくらいの緊張感を味わっていた。

    はぁ、
    役者って大変だな。

    さて、教室ではクラスメートが引っ越すだの、担任が事故を起こして学校に来ないだの、ちょこちょことイベントを起こるわけだが、そうこうしてるうちになんとも甘酸っぱい過去の記憶が呼び戻されたりするわけだが、終わった時には緊張のせいでぐったりと疲れてしまっていた。

    と、
    そんな自分だったが、まぁこういうの好きな人は好きなのかもしれないし、なんならメイドカフェとか好きな人ならノリノリで楽しめるのかもしれない。

    それにしても、実際の学生時代はいつも自分がクラスの中心だっただけに脇役ってのはちょっと・・・。

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