Project BUNGAKU 太宰治 公演情報 Project BUNGAKU 太宰治」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 38件中
  • 満足度★★★★★

    この企画こそ初心者に勧めたい
    実力のある演出家が揃うってこういうことなんだなと。個々の作品からアフタートークまでみっちりと身の詰まった充実内容、お値段も手頃で大変申し分無し。このぐらいの密度の公演がもっとポンポンやっていたら、安心して普段小劇場に行かない人にも演劇を勧められるのに。
    『HUMAN LOST』は元々が特殊な作品だったので、他の作品と同じ土俵に並べての順位付けには一考が必要だと思うが、罰ゲームは面白い(笑

  • 満足度★★★★

    面白かった
    なかなか面白い企画で、元の作品が難解なのもあり難しい部分もありましたが、面白かったです。
    個人的には、照明がちょっと暗いかなと思いましたが、まあこれは作品的に致し方ない部分もあるんでしょうね。

  • 満足度★★★★

    好企画!
    まず、この企画に万歳三唱。

    最初に仮チラシで、参加団体とテーマを見て、「これは行きたい!」と思わず叫んでしまうほどのインパクト。
    そして、実際に目にして、耳にして、「行ってよかった」と心から思える公演だった。

    アフタートークを入れて2時間という時間配分も、気が利いている。

    ネタバレBOX

    ■広田淳一『HUMANLOST』
    ひょっとこ乱舞でいつも見せているような言葉や動きのアンサンブルが美しい。しかし、いつもの「ひっとこ乱舞フォーメーション」と思わず呼んでしまうようなほどのスタイリッシュさまでには昇華しきれてない恨みが残る。
    つまり、いつものように、ダンスや言葉の重なり合い(音楽のようなリズム感)を、グルーヴにしてこちら側に届けてほしかった。

    題材自体が、淡々とした日記形式ということと、広田さんが一から書き上げたものではないので、世界の広がり方が足りなかったのかもしれない。
    それは、狂人たちの「脳内」へ広がりを見せるような方向へ、広田さんが持つであろう、理系のチカラで、原作を再構築(破壊した上で)してほしかったということでもある。

    金魚鉢に石を放り込み、突き抜けるような声で日付を刻むスタイルは秀逸だった。



    ■吉田小夏『燈籠』
    独自の手法による、時間と空間の構築と交錯が見事で、それが美しいと感じるまでに仕上がっていた。それはいつもの小夏ワールドと言っていいだろう。
    そして、短編とは思えない濃厚な世界が広がっていた。

    太宰の作品なのに、女性ならではの視点が効いていて、強い意志と根底に流れる情念を見事に表現していた。
    着物での所作もきちんと計算されていたし、文楽を彷彿させるような動きや、シーンごとのキメ(見栄)も美しい。

    福寿奈央さんの一気呵成の台詞には「凄い」の一言。感情の高め方というよりも、内側への籠もらせ方が見事。

    しかし、前後に流れたエゴ・ラッピンだけはしっりこなかった。彼らの曲は主張が強すぎて、せっかくの余韻をわざわざ消してしまったようにしか思えない。


    ■松枝佳紀『ヴィヨンの妻』
    先の2本に比べると、ごく「普通」に、ストーリーを見せてくれた印象。

    猥雑の裏側にある、「聖」なるものが、ときおり顔を出す演出がうまい。

    ただし、『燈籠』の後だったせいもあるのだが、動きなど、全体的に雑さがつきまとっていたのが残念。
    また、衣装は、ヤフオクで「本物」を落札して使ったとのことだが、本物使うのならば考証も「本物」にすべきではないだろうか。本物を使えば本物になるわけではないのだ。


    ■谷賢一『人間失格』
    構造がうまい。
    現代に物語を寄せつつ、いつの時代にでもある、普遍性を露わにしていた。

    主人公の陰にいる男の設定が効いていた。照明などが効果的で、登場人物たちの動きにより、舞台に広がりが見えていた。

    主人公を女性が演じるという設定は面白いと思ったが、彼の時間(年齢)の経過が(表現・演出として)イマイチ伝わらなかったのが惜しい。



    4つの演目を観て感じたのは、やはり、ひょっとこ乱舞と青☆組の舞台が自分には合っているということだ。それを強く再確認したと言ってもいい。

    今回の企画の目玉の1つでもある「順位付ける」については、順番ではなく、持ち点10点を配分するほうが、好きだったものとそうでなかったものとにはっきり差が出たし、どっちもよかったものに対しては、同点を付けたりできたので、もっと気持ちを反映できたように思えた。

    とは言え、4者4様で、その要素を凝縮した舞台が観られたのはよかった。ぜひこの企画を続けてほしいと思う。
    Project BUNGAKU というタイトルではあるが、そのときには、文字だけで作者のイメージを広げやすいBUNGAKUではなく、マンガなどをテーマにしてはどうだろうか。とても困難なものになりそうなだけに、観る側の期待も高まるのではないだろうか。手塚治虫とか藤子不二雄とか梅図かずおとか岡崎京子とか、水木しげるとか(笑)。
  • 津島家。
    太宰のつもりで玄関よりただいま。10メートル以上ありそうな土間を歩いて板の間を通り左折、右手の窓硝子から見るは雪が盛られた庭。黒光りした廊下を進んで仏間の前で足を止める。光り過ぎて観音様だかなんだかわからない物体を前に私はなんと滑稽な!と思いました。太宰が貧しい同級生の家に寄った帰り、自分の家と友人宅を比べて優越感だけに浸っていたとは考えにくく。太宰の内に美しさをみません。原作に登場する可憐に映る風景や描写も当たり前に目の前を通過するモノたちを明記していく作業にも思え、心の底から美しいと思うことなどもうやめてしまっていたように感じます。その太宰が塚越さん演じる太宰ではないかと思いました。ということで面白いと思ったのは、『人間失格』と『HUMAN LOST』です。
    コロさん×塚越さんの太宰。周囲の期待に応えて死んでみせてくれたサービス精神旺盛な太宰そのもので、期待して観に行くということを普段しないのですが今回ばかりはこのお二人がどうするのか知りたかったし、満足であります。
    そしてひょっとこ広田さんの太宰に対する想い、をなんだか強く感じました。原作ではピンとこなかったけど領土は広くともさほど自由ではない太宰がいたように思います。
    企画として、新しく劇場にきてくれる人が増えて良かったと思います。職場で女が行って楽しめるのかと問われることの虚しさったらありません。
    Twitterで興味を持って観にきた新しいお客さんが、今後手帳に芝居の予定を書き込んでくださるといいなぁ。

  • 色気のある作品群
    楽しかった!
    どの短編も非常に色気があって好き。
    太宰の日本語の艶めきが立ち上る。
    すごくいい企画。羨ましい。

  • 満足度★★★★★

    この偶然に感謝
    古典文学が現代の演出家たちにかかると
    かくも斬新な作品ができあがるのかと。
    4本ともすばらしくて、甲乙つけるなんて。。。
    といいながら、やはりコロさんの「人間失格」に1票。
    トークがまたおもしろかった。ゲストは日替わりのようだけど、
    選出がいいんですね~~

  • 『HUMAN LOST』を1位に
    『HUMAN LOST』と『人間失格』は客席に居るということの幸福感(なんたること!)を味わいました。

    『人間失格』主演のコロさんの笑顔が、『時計仕掛けのオレンジ』のアレックスの(後半の非暴力主義者に改造されてからの)笑顔に酷似していて凄い!

  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    漆のような黒塗りの舞台で繰り広げられる4つの短編。
    それぞれに趣きがあってどれも楽しめる、豪華な内容。
    私的にはひょっとこ乱舞さんの「HUMAN LOST」が一番好きでした。

  • 満足度★★★★

    演劇企画として十分楽しめた。
    予習せずとも、20分程度×4作品の短編芝居の競演は違う趣同士が太宰のダメ人間さを浮かび上がらせる。アフタートーク込み130分。

    ネタバレBOX

    短い時間で原作本を演劇化するのは難しいと思うが、言葉を伝えるべくちゃんと発声できる役者をどれだけ抱えてるかで作品の善し悪しがきまってたように思えた。

    そういう意味では『燈籠』が一番小説的な文章も台詞もしっかり届き、演劇として昇華していたように感じた。

    逆に『HUMAN LOST』は絵面はキレイだし、女性だけで太宰を表現する趣向は面白いものの、肝心の言葉が聞き取れなかったりすることが多く、作品として伝わるものが少なかったように思う。

    『ヴィヨンの妻』は女優の見栄えに対して男優陣が演技も含めて劣っていたのが悲しい。

    今回一番評価の高い『人間失格』は描く時代も変え、演劇的手法をふんだんに使っただけあってかなり目先も変わっているが、上演時間がずば抜けて長いのでその点ではちょっとズルかったかなぁ。

    また、10月5日のアフタートークゲストは映画監督の奥秀太郎氏だったのだが、表現者のわりには感想をなかなか言葉に出来ない方で、話や表現とは関係ない女優の容姿や格好、効果にしか触れないから話全然膨らまないのがかなり残念だった。
  • 満足度★★★★

    緊張感があって濃密で
    競演、競技でもあるため、緊張感のある濃密な20分×4本+トークの20分でした。

    ネタバレBOX

    20分という制約の中で太宰を語ろうとすると、太宰を象徴する行為を表現するので少し重なったところはありますが、ここ1、2年の太宰をモチーフにした舞台に描かれていたことも思い出したりして、あまり太宰を読まない私にも、太宰が薬物に溺れていたこと、精神病院に入ったこと、盗作騒動を起こしたこと、心中未遂をしたこと、人間皆そうですが内面に明るい面、暗い面を持っていたことなどを知ることができました。

    金魚鉢からビニール袋という狭い精神病院に入れられて、またそこから金魚鉢に戻されても、金魚鉢という世間自体が舞台全体からみると何て狭い空間なんでしょう。女性が演じていましたが、金魚鉢の中でひょうきんな男や慎重な男たちが、太宰の心の中でああでもないこうでもないとガラスにぶつかっていたんですね。

    総天然色的オールスター総動員、少し緊張していましたか。小説にはモデルがあるのは当然ですが、人の振り見て書けってんですよね。人の日記は文章表現ですから、許可も取らずにそれをまとめるってのは、そりゃあ誰もが素晴らしい作品に仕上げる能力があるとは言いませんけど、やはり太宰の行為はルール違反って言われても仕方ないですね。福寿奈央さんのキリッとした演技が光っていました。

    金にルーズで家に帰らず女と遊び呆ける夫、子供に八つ当たりしそうだった妻でしたが、ひょんなことから小料理屋で働き始めるようになって明るくなって、なんかこちらも楽しくなりましたが、元々夫と知り合う前から明るかったのでしょうね。自分を大切にしたいものです。

    田舎から出てきた金持ちのぼんぼんが、利用されて、薬物やって、心中未遂して、悪びれて、そして冷静に見ているもう一人の自分がいて、薬物は止められないものなんですねというのは、この間、田代まさしさんのトークショーに行ったばかりだったのに、その後逮捕されちゃったりして、私は煙草を4年前に止めましたけど、煙草を止められないような人が薬物を止めろなんて言っているのが可笑しくて、言うなら煙草を止めてからにしろって、それくらい止めるのは大変なんだから、人間失格にならないためにも薬物には手を出すなってことで、時代は変わって煙草もかっこいいものじゃないから吸ってない人は今更手を出す必要はないですよと。

    トークショーの小夏さん、茶系素敵、ブーツ素敵でした。原きよさんの朗読は空気を一変させましたね。江戸弁っぽい迫力がありました。原さんから原きよ賞を言い渡されたときの、谷賢一さんの予想外で驚いた顔が印象的でした。
  • 満足度★★★★

    豪華なお弁当を食べているような。
    そんな気分になる舞台でした。現在を未読の自分にはしっくりこなかった作品もあったけど、しっかり太宰色を残しつつ演劇という手法で物語をここまで立ち上がらせられるのはスゴい。

    ネタバレBOX

    谷演出がべらぼうに良かった。25分間、口がずっと開きっぱなしだった。のめり込むってこういうことなんだな。
  • 満足度★★★★★

    是非シリーズ化を!!
    豪華 でした。

    こういういっぺんに色々なものに触れられる企画は本当に素敵。
    15mmにも感動したけれど、こっちは普段まったく舞台を観ないひとが劇場に足を運ぶキッカケになる要素が多かった。

    太宰をキッカケに演劇に触れる。演劇をキッカケに太宰に触れる。アフタートークゲストに惹かれて演劇を観る・太宰を読む。

    観劇人口を増やすような企画があまりにも少ないと感じていたので、とても感動しました。もちろん芝居も面白かったです。

    個人的ベストは『HUMAN LOST』

  • 満足度★★★★

    好企画!
    これだけの若手の優秀な演出家を4名も揃えて太宰に挑む。手法も解釈も様々。
    これだけの演出家、役者を一気にみれるだけでも贅沢な空間でした。

    ネタバレBOX

    谷賢一氏の「人間失格」が全体から2歩も3歩も抜け出していた印象でした。
    正直なところあるひとつのテーマに絞っての短編の競演は、演出家が趣向をこらして様々な演出を試してみてもある統一された色があるので、ちょっと見ていてダレてしまいます。

    これはルデコで先日行われた「視点」を見て感じた事。
    で、それなら 15 minutes made のように完全に自由に創作した方が見ていてダレることが無くて良いなと思ってました。

    でもそれはやはり作品に力があれば別で、谷賢一氏の演出と主演コロさんの魅力で、「人間失格」だけはこの舞台が別空間と感じるほど劇場全体を支配していました。
    他の作品も良かったのだけど、「人間失格」だけは別格でした。

    評価は企画全体に。
  • 満足度★★★★★

    各編とも存分に楽しむ
    入院日誌の舞台化である「HUMAN LOST」、短い原典に他作品も交えリミックスした「燈籠」、正攻法の「ヴィヨンの妻」、現代に翻案した「人間失格」、とタイプが異なり、かつ各演出家の個性が色濃く出た4編、前夜から当日午前にかけての直前予習も功を奏してそれぞれ存分に楽しむ。
    ゆえに順位は直感…どころか「えいやっ!」でしか付ける術なし。

  • 満足度★★★★

    いいですよ、ゼヒ見に行ましょう。
    4者4様それぞれ個性のある作品で、
    順位を付けはしましたが底辺は高いです。
    三田佳子さんと主催さんのトークはとても楽しかった!
    三田さんの回でも半分程度の入りなのが残念、
    悩んでる方はぜひ平日昼公演がオススメですよ!
    これから見る方の順位に影響はないかと思いますが、
    感想ブログは週末UPする予定です。
    原作を知ってるのと、知らないので別の楽しみ方になりそう。
    理想は知らずに見て、原作読んで、また見る。なんてね。

    10・10ブログUPしました(リンク済み)
    ここまでの投票を見てヒューマンロストの評価が
    毎回4位なんでなんか寂しいですね。

  • 満足度★★★★

    文学を描く秀逸さに留まらず・・・
    他の方も書かれているように
    本当に秀逸な企画だと思います。

    単に太宰文学を描く力にとどまらず
    さらに広がり出るような
    作り手の創意や表現の豊かさを感じることが出来て。

    本当に良いものを拝見させていただきました。

    ネタバレBOX

    ・Human Lost
     客入れの段階から役者の方が居続け・・・。
     場内が観客で満ちるにつれて次第に舞台の空気も密度を持ち始める。

     絵面がきれいな舞台でした。
     下手で物語を書き綴る体にしても
     登場するキャラクターたちの所作にしても・・・。
     原作の淡々とした語り口が生かされて
     そこに狂気の側から見た己のまっとうさと
     外側への違和感が
     ある種の美的なセンスをもって
     違和感なく伝わってきます。
     光と影の使い方もうまいと思った。
     
     そのしなやかな語り口に
     すっくりと閉じ込められてしまいました。

    ・燈籠
     登場人物たちがどこかポップで、
     時代の風景に足をつけながらも
     塗り込められていないのがとてもよくて。
     
     人物それぞれの描写にメリハリがあって
     しかもばらつかずに彼らの個性にしっくりと納まっている。
     役者にここ一番での見栄を切るがごとき強さを感じる。
     
     なんだろ、家の雰囲気とか
     家族たちの世間との関わり方とかに
     不思議なヴィヴィドさがあって。
     そこにある空気が、
     主人公のモノローグも、どこか啖呵に近い語り口も
     すっと物語のうちに馴染ませる。
     
     原作の風情をそのままに感じつつ
     原作とは異なるウィットの色合いに
     作り手のもつセンスの秀逸を感じたことでした。

    ・ヴィヨンの妻
     繊細で実直な物語の組み上げが
     太宰の描く世界をしなやかに構築していきます。

     他の作品に比べて
     作品の部品をそのままに積み上げていく感じ。
     その分劇場全体を広く使って
     世界観の広さを作り上げていく。

     物語に対する外連は4作のなかで一番少なかったように思います。
     但し、同時に、作り手の感性が深い部分に縫いこまれていて。
     短編とはいえ物語の展開がはっきりしていて
     滲み出てくる色がある。
     
     観終えてその色にしっかりと浸されておりました。

    ・人間失格
     一つずつのシーンに
     現れるイメージがくっきりとありました。
     始まってからしばらくは
     物語の流れは刹那散漫な感じすらするのですが
     それが次第に観る側を埋めていくのです。
     個々のシーンに宿る色にぞくっとするほど
     取り込まれる。
     ラフなようで緻密な舞台上の世界観に
     観る側が豊かに引き込まれ縛られていく。

     ジェンダーの異なる役者によって醸し出される雰囲気、
     背景はあいまいで、
     でも具体的なニュアンスをしっかりと持った
     役者たちの醸し出すキャラクターの色。
     濃密だったりどこか突き放したりの
     したたかな空気の醸成の仕方と
     絶妙なばらつき。
     そのままに注ぎ込まれると
     太宰を読んだ時に感じたものと
     不思議に重なる。
     
     太宰の小説が、その語り口で観る者を惹きこむように、
     ちょっと魔法のようなリズム感が舞台にあって
     気がつけば太宰の色に
     強く縛られておりました。
     
     **** ****

    それにしても、秀逸な企画だと思います。

    なんだろ、
    単に太宰ワールドを舞台上に具象化するだけでない、
    さまざまな創意とそのベクトルの豊かさが
    一つの舞台から醸成されていることに
    すごく満たされた気がして。

    個々の役者がとても眼福だったし
    演出家の手腕もひしひしと伝わってきて
    観終わってがっつりの充実感はもちろんのこと、
    単なる作品にとどまらない+αというか
    4つの作品の重なりから訪れる
    太宰文学を超えて溢れだすものの瑞々しさに
    圧倒されたことでした

    そうそう、私の回は永井愛氏のPPTがありましたが、
    こちらも、聴きごたえがあって
    べたな言い方だけれど面白かったです。
     
    この企画、太宰にとどまることなく
    いろんな作家を素材にして観たいと思う・・・。
    個人的には、偏っていますが、
    尾崎翠や梶井基次郎あたりが
    希望。 
     
  • 満足度★★★★

    ずば抜けて「人間失格」
    4作品とも大変おもしろかった。どの団体も初見。
    一度にたくさんの演出家、俳優、作品が観れて楽しい。

    中でもずば抜けて、谷賢一氏が作り出す「人間失格」の
    世界感、翻訳、解釈、演出…強烈で斬新で印象に残った。
    なんて言ったらいいのだろう、テンポのいいデザインされた動き、
    台詞、なにしろ目が離せない。曲、照明、衣装、舞台美術もいい。
    そして美男子葉蔵を演じるコロさん(柿食う客)がステキすぎる!
    今年に入ってから「人間失格」を読んでいたので観やすかった。

    もうひとつ気になったのは広田淳一氏が作り出す『HUMANLOST』。
    演劇ならではのおもしろさをかんじた。色が美しい。
    おもしろい観せ方で印象に残った。
    行く前に作品を読んでよかった。読まなかったらつらかったかも。

    ネタバレBOX

    『燈籠』『ヴィヨンの妻』も、もちろんおもしろい。
    この2作は衣装が着物で時代背景も小説に近い。
  • 満足度★★★★

    楽しめました
    「ヴィヨンの妻」に主演の伊藤えみさんを観に行った。初舞台だが、迫真の演技でいろいろ変わる表情が良かった。初日も観たけど、着実にレベルアップしている。女性の芯の強さを見事に演じていた。
    他の3作品も個性的で、原作を知らなくても引き込まれる。特に「燈籠」の雰囲気が綺麗だった。
    1作品20分位なので演劇初心者の自分も肩肘張らず観られた。太宰の他の作品も読んだり観たくなった。
    千秋楽にまた行く予定。

  • やはり
    人間失格に
    がつんとくるし
    ああ

    おもう。

    それぞれの集団の
    特色と
    挑戦と
    味わい深く

  • 満足度★★★★

    楽しかった
    初見の劇団さんを一度に観れることもあり
    いろいろお得感があり
    また、演劇の本質が再確認できる企画だと思いました。
    金魚が綺麗だったり
    和装と日本語が美しかったり
    倉橋ヨエコ流れたり
    斬新であり濃厚。
    あ、大根が飛んできて面白かったです笑

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