満足度★★★★★
当然ですが…
もちろん今回も3時間超(休憩込みの3時間20分)。
劇団員を得意なポジションに配した磐石な布陣。
それだけに前半は置きにいった印象だったが、後半はしっかり攻めてきた。
やはり本公演のクオリティは高い。
客演はそれなり(マギーと緒川たまきはもはや客演ではないので除外)。
決して悪くないが、どうしても埋もれてしまう。
帰路、小出恵介の出番が少ないとのたまう女子供を横目に、
ナイロン一軍メンバーが揃う事はこの先もう無いのではと一抹の不安を覚える。
あっ、廣川さん出てなかった!
満足度★★★★★
センス抜群
個人的にとても面白かったです。オープニングの照明演出の素晴らしさに圧倒されました。笑うシーンを沢山入れても、締める所はちゃんと締めるので、作品が全体を通して、品がありカッコいい。 ケラリーノ・サンドロヴィッチさんが作り出す独特の台詞は、とても心地がよく、それを支える役者陣の演技も素晴らしかった。緒川たまきさんの声質、台詞の発し方、佇まいは、作品の世界観にピッタリとはまっていて好演でした。
満足度★★★★★
おもしろかったです!
このお芝居の感想を、絵と文にしましたので、よろしかったら覗いてみてください。→http://blue.ap.teacup.com/chigusa/
満足度★★★★★
ケラ流チェーホフ風味劇、最高でした
ここでの評判があまり芳しくないので、心配しつつ観に行ったところ、何と、私には、過去観劇ナイロン中、最高の作品に感じられました。
とにかく、この劇団、役者力がスゴイ!!
客演の小出さん、谷村さんも、映像畑の役者さんとは思えない程、他の出演者に引けを取らない芝居をされていましたし、脚本と役者さんの息の合い方が絶妙で、3時間半、ただの一度も退屈に感じる部分がありませんでした。
擽るような台詞の中に、人間の本質やその性格を見事に表出して行くケラさんの脚本が秀逸で、心で、何度も唸り声を上げてしまいました。
キャストは、全員、本当に素晴らしく、こんなに、出演者全員に賛辞を送りたくなる芝居は久しぶりな気がしました。
だけど、個人的に残念だったのは、お隣が、何故か1幕と別のカップルになってからの、2幕目。お二人が、どうでもいいような箇所でも、あまりにも大笑いし続けるので、それまでの自分ペースでの観劇が阻害され、そちらに気が取られてしまったこと。でも、これは、自分の運の悪さなので、致し方ありませんが…。
満足度★★★★★
長さを感じさせない
3時間半近くある作品ですが、あっという間に終わった感じでした。
笑いのシーンがとても多いのですが、ちょっとシニカルで考えさせられれたりと、コミカルな部分とシリアスな部分のバランスが絶妙です。
ナイロンメンバーや常連の客演はさすがの安定感で、演技を堪能しました。特に犬山さん&松永さんの陽気な双子姉妹や、緒川たまきさんの裏に狂気を秘めた善人っぷりが良かったです。
毎度のことですが、セットやオープニングの映像が素晴らしいです。
満足度★★★★
面白いけど
なんか物足りなさがあるような、客席がファンで満ち過ぎているような、多分この回のお客さんだけなのかもしれないですが、不思議な雰囲気でした。
内容自体は「わかる」「わかりやすい」お話でした。
満足度★★★★
「解明されることを目的としていない」数々の謎。ケラさんと劇団の挑戦は続く。
何らかの災害のために、荒れた町を救おうと北の町から来た人々。
国の復旧作業の順番は、現時点から「2番目、或いは3番目」だという。
古典劇のような衣装と舞台に繰り広げられる、少しシュールで
可笑しくて、残酷な物語。
「解明されることを目的としていない」数々の謎が印象的です。
謎は、ただそれぞれのシチュエーションを作りだすためにだけ
存在しているように感じます。
特に「あの生き物」とか!!
舞台出演は2回目の谷村美月さんの参加に、新しい空気を感じます。
満足度★★★★
どこまでも続く 生きている間
上演時間は長いですが、ナイロンメンバーの密な掛け合いに引っ張られてあっという間でした。
悲劇と喜劇の中間ではなく、繰り返し。
そのバランスが絶妙。
満足度★★★★
長いけど長くない
ナイロンでは退屈感とともに寝てしまうことも少なくないのだけど、今回は、時間を長く感じなかった。お尻も痛くない。
はじまりからして不毛な感じ。ケラさんが何を言いたいのか、わたしには分からないけど、直感的にこの作品はおもしろいです。笑いという意味でも。いつものことながら、大倉さんが可笑しいです。
満足度★★★
まだいけるじゃないですか
いけるいける。一時期どうしたのかと心配になりましたが、これは良作。でも、やはり俳優にかなり助けられてるのは否めません。
満足度★★★
時代にスコン!とまっちした脚本
毎回思うのだけど、やっぱりケラさんの作品は、
言葉のセンスがすばらしい。今回もやっぱりそこがツボ。
しかも脚本がとても今の時代にマッチしていて、
ドキドキしっぱなしでした。
満足度★★★
どうなんですかね
この劇団は熱狂的なファンが多いようですね。せりふのたびの黄色い笑い声(歓声)が上がっていました。役者さんはそれぞれご自身のカラーをだしていてしっかりと演じられていました。ただ、この雰囲気にたいして自分は浮いているいるように感じてしまい疎外感を味わってしまいました。
満足度★★★
仮チラシコメントどおりの作品
前作「世田谷カフカ」はダンス、楽器演奏、映像と舞台のコラージュetcなんでもアリのベクトルが私好みでしたが、今回は至極古典的な演劇にかえってきていました。
おなじみの俳優さんが、それぞれの味を持ちよって登場し舞台を盛り上げます。特に、大倉さんの演じる老人はわかりやすくおいしい役で、何度も場内の喝采をさらっていました。
我が家にも、記憶が1秒しか保てない年寄りがいるので、セリフも間合いも本物みたいだ…と変な感心をしてしまいましたよ。
あと、傾いだ街のセットがとても私好みでした。
差別とエゴは、受け手のリアクションで無効化できるけれど、発している本人が変わらないと差別とエゴそのものは無くならないのでしょうね。そんなことを考えさせられる舞台でした。
テーマを遠巻きにするような運びかたが、好みではなかったせいか、3時間半弱は長く感じました。
満足度★★★
不条理なりの説得力というかパワーが欲しかった
今回、
「差別とエゴ」をテーマに書くということで爆発を期待してたんだけど
休憩込みで3時間20分と長いだけで結局なんだったんだろう?って感じ。
確かにやりとりは面白くて笑わせてもらったし
飽きはしないが
どうもストーリー自体にいまひとつ力がない。
「差別とエゴ」も盛り込まれてはいたけど
物語を引っ張っていくほどのインパクトはなし。
(単に自分が気付かなかっただけかも)
不条理ものだけど
不条理なりの説得力というかパワーが欲しかった。
そこまでつまらなくはなかったが、
期待していただけにガッカリ度は大きい。
あと、やはりナイロンメンバーは演技うまい。
満足度★★★
分からなくはないのだけれど
それになりには面白いです。
笑えますので。
ただ、「笑い」にすがりすぎのような印象がぬぐえません。
いや、それ以前に、結局この作品で
何を伝えたいのか、言いたいのか、が明確に仕切れなかったように感じます。
事前のふれこみでは、「差別」をテーマとしているということですが、
今回のを見た感じでは背景的、無意識的な箇所でのそれは
何とはなしに感じられるけれども、テーマとしては弱いのではないか。
踏み込みたかったが、踏み込め切れなかった、というところか?
何がテーマとしてマッチしているのかと考えると、
「家族」「仲間」が今回は相応しい気がする。
前半、取りとめが無いまま休憩に入ったが
後半もそのままズルズル進んでしまった感じ。
メリハリも弱かったかな。
ナイロンに対する期待はいつも大きいので
その反動も大きいというところでしょうか。