15 Minutes Made Volume8 公演情報 15 Minutes Made Volume8」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-20件 / 35件中
  • 満足度★★★★★

    PLAT-formance を観た。
    とにかく頭脳派集団と感じる逸品だった。

    またそれだけでないが、
    大阪で言う 【ThE 2VS2】 に似た劇団さん。
    しかし映像を使ったりする分だけ、スタイリッシュにも感じる。

    幾重にも重なるキャラクターに、
    面白味も重なる。

  • 満足度★★★★

    15分で表現する世界!
    15分なのにどの劇団もがっつり魅せる!
    とても良い企画だと思った。
    観劇前は、15分なんてあっという間でどうかと思ったが、
    どの劇団も凄い工夫しており、世界感が確立していた。
    複数劇団を一度に観劇できるし、お得感も高い!
    今後も観劇したい公演である。

  • 満足度★★★★

    どの団体もなかなか面白かった。
    どの団体も面白かった。
    団体ごとの感想は、ネタバレへ。

    ネタバレBOX

    国道五十八号戦線「さっき終わったはずの世界」
    宇宙人から24時間後に全人類を地球もろとも滅ぼしますといわれ、そのタイムリミット直前と宇宙人のミッションが失敗してのカップルの本音を描いた物語、かな。

    設定がSFなのを除けは、ほんとこういう気持ちになるんじゃないかと思わせるお話でした。
    また、ごっぱちはまだ2回しか観たこと無いので、ごっぱちがこんなのだと決め付けれないですが、いつもとは毛色が違うように感じましたね。
    面白かったです。


    芋屋「てめぇは草食ってろ」
    会社のちょっと好意を寄せる同僚と飲んでて、遅くなったので友達の部屋に連れ込んだけど、手が出せない草食系男子のお話。(いないと思っていた友達がいたから出せないとも言えるがww)

    いやー面白かった。特に好意を寄せられる、酔っ払い同僚を演じた桑原礼佳さんの酔っ払い演技、酔っ払いながらも、時には強く、時にはか弱く、お見事でした。
    ただラスト、兄妹のアブノーマルのお話はいらなかったのでは?


    時間堂「池袋から日暮里まで」
    同じ電車?に乗り合わせた男女の会話劇かと思って見ていたら、ラスト近くになり、過去と現在の男女の話だと気付く。
    やられたーとなる。普通と思っていたが、気付いてからは、面白いと評価が変わる。
    ただ、もう少し前半部分に過去と現在とわかるよかったのでは?


    Mrs.fictions「Yankee Go Home(ヤンキー母星へ帰る)」
    前半部分は面白かった。ただ、後半部分は流れ(空気か)を変えたのか、どうも退屈になる。
    しかし、特攻服の左腕の刺繍には個人的にツボ(笑)


    PLAT-formance「R.F.D」
    2人しか出演者がいないのを、いろいろ工夫して見せてました。
    面白かったです。
    ただ、ラストが最初につながるような終わりになっていたが、これではつながらないのでは?と思う。


    TOKYO PLAYERS COLLECTION「TOKYOが始まる」
    競泳水着の上野さんが新しく作ったユニット。

    10年東京で過ごしたある男(上野さん自身か)の過去を振り返る物語かな。
    面白くは感じるものの、もう少しなにか欲しいと思うが、まあ、お披露目だからいいかなとも思う。
  • 満足度★★★

    失礼いたしました。。。
    1時間も遅刻してしまい、楽しみにしていた時間堂さんが観られず残念でした。短いようで結構長い15分、後半の3劇団の中では私は「TOKYOが始まる」が面白かったです。「R.F.D]はコントみたいですね。

  • 満足度★★★★

    芋屋
     どれもも面白かったけど、自分的は芋屋がめちゃくちゃ好みでした。
     劇場内に毛糸玉がぶら下がって、舞台は綺麗に糸編んでるようなセットで、運命の糸とかもつれた糸みたいなテーマがあったのかな?

  • 満足度★★★

    15分に凝縮された物語
    15分の短い間に凝縮された物語を楽しませてもらいました。
    キレイにまとまっているものもあれば、本公演の方が良かったと思うユニットもあり、
    出来不出来にはバラつきがあったと思います。

    トップバッターの「国道」がNo1でした。
    以前、ゴジゲンに出ていた田中さん(?)、今回もパワフルでした。
    相変わらず、声がでかくて素敵です。

    時間堂は、期待していただけに残念です。
    セリさんのキャラが強すぎて、あの人物には相性悪いかな。

  • 満足度★★★★

    久々に・・・
    知り合いの劇団が出ていたVol.2以来、見たいと思いながら、久々の観劇。
    以前見たときよりも断然、舞台空間として成立していて驚いた。


    限られた時間、舞台の中で複数の団体が芝居をするというのは、
    脚本の完成度、役者の力量なども
    もちろん注目すべき点だが、お客様の「記憶」に残る芝居を作っているか
    ということも、非常に重要なのだと思った。

    その劇団が持っている世界観、温度、をいかに個別化し、
    どれだけ魅せて、引き込むことが15分間でできるのか。

    なんとなく、ちょっとしたバトルを見ているようでもあって、わくわくした。

    その点から考えると、すごく個人的に、やはり時間堂さんと
    PLAT-formance さんは突出していたように思う。
    一気に空気を変える術、そしてお客様に伝える術が
    長けていたのではないかなあ。

    いやはや、小劇場界は広い、そして狭い。
    そして15分は長い、そして短い。
    表現には無限の可能性があるんだよなあ、と。
    大げさだけどしみじみ思ったのでした。

    次も見に行きまーす!!

  • 時間堂がスバラシカッタ
    ああいうちょっと切なくて甘酸っぱい、ありそうでなさそうなリアルな話は大好物。自然と感情移入してた。山手線って着眼点も好き。衣装や映像等のセンスも素敵。大人の方のカップルの出す空気感が最高にいい。次回公演見にいきます。他の劇団は本当どーでもいい感じでした。もちろん国道は楽しかったよ!!ショーケース的なイベントならもう少しチケ代を下げて欲しいな。

  • 満足度★★★★

    「15 Minutes Made Volume8」
    vol.2以来の久しぶりの観劇でしたが、ずいぶんと洗練された催し物になりましたね。各作品を包み込む大枠としての美術・映像・音楽がとても心地よいものでした。とくに、途中休憩が終わる前に入った音楽(1ベルの代わり?)と黄色がかった映像が印象的でした。

    ネタバレBOX


    ■国道五十八号戦線「さっき終わったはずの世界」

    起承転結の転のあたりで、照明が消えて真っ暗の中芝居が続く。
    明かりが点いたときに、とんでもない光景になるのかと思い見ていると、
    真っ暗のなか、客席からペンライトを灯して「すみませーん」と言いながら男が舞台へと向かう。
    男は、主催者の今村氏。なんと、照明トラブルとのことで、復旧まで10分程度中断するとのこと。
    客席は「これも演出なのでは?」とざわめくが、特別な体験が出来て儲かったと思うお客さんが多いのか、あたたかくトラブルを受け入れ休憩タイムに移行。

    真っ暗になる少し前のシーンから再開。
    二度演じていることをネタにしたり、ちょっとセリフを足すことで客席をどっと盛り上げて、観客を劇中に見事に引きもどした。
    トラブルで真っ暗の中、芝居を続けていた役者さんたちの心中は計り知れないが、中断・再開でよくぞやりきった。

    さて、中断劇により「笑い」が大きくなった気がするが、
    笑いでつつみながらも、人の欲のえげつないところをいやらしく見せられた気がする。たしかに「人類が滅ぶに1票」だな。

    ■芋屋「てめぇは草食ってろ」
    磯矢拓麻の表情のキレの良さが心に残る。

    ■時間堂「池袋から日暮里まで」
    事前にシナリオを読んでからの観劇。
    自分の頭の中で作られた映画とは、異なるキャスト、異なる美術のなかで同じ話が進んでいくことに不思議な感覚を覚えた。

    ■Mrs.fictions「Yankee Go Home」
    こういう宇宙人もいるだろうし、宇宙人とのこういう関係もあるんだろうね。

    ■PLAT-formance「R.F.D」
    複数の登場人物を二人で演じ分けるようにきっちりと構成されていて美しい。
    コントユニットだそうですが、本公演では、どの程度キャラクターを描くのかが気になる。

    ■TOKYO PLAYERS COLLECTION「TOKYOが始まる」
    すれ違いにぶつかった人から東京を擬人化し、最後にまた人に戻す構成にはまった。奇跡を信じたくなる作品。

  • 割と一定の温度の
    作品が並べられた印象ですが、その中でPLAT-formanceはがらりとテンションを変えてくれた。全体を通して今回はゆったり最後まで楽しむことができてデート向きであったかもしれない。結局関係者が一番多い企画にならないように自分も女子に声かけるけど、今回の内容だったらもっと誘っても良かったなと。スタッフさんも非常に丁寧だし初めてでも安心企画でした。
    リクエスト欄があったなら団体でないけど桑原祐子さんと櫻井智也さんの二人芝居が観てみたいですが。

  • 満足度★★★

    観た
    まあ半分面白し。

  • 満足度★★★

    初日に見て来ました。
    忙しくて今頃書かせて頂きます。
    6劇団とも、それぞれに楽しめる内容で良かったです。
    好きな俳優さんも出演していたし、4劇団がコメディ色だったので
    1本位、まぁモエプロじゃなくてグサリと来るような作品とか
    あればもっと良かったかな、優等生が6人って感じの今回
    突出して印象に残る作品が無かったので、次回は期待したいです。
    ファンの他薦で出演劇団とか選べないですかねぇ
    (出演してくれる、くれないは別だけど、フライヤーで気になる劇団って
    なかなか出だすのが怖いので)

  • 粒揃い
    ますます企画としてのまとまりや充実度が増した印象ですが(驚くほど美術・照明・音響に統一感があったし)、
    反面、完成度の差はあっても、どこも突出を感じられなかったのは残念かも。
    なんだろう、たとえば胡椒は、ミルではなく石臼で挽いたほうが粒が粗く不揃いになって、香りがより立つ、みたいな感じ?
    もちろん、90分での満足度は重要ですが、
    自分の場合、こういう企画では15分でいい、いや1分でもいいから、
    初体験な驚きを求めていたりするんですよね。
    まあ、ここが入口じゃない人間の意見なんで、まったく参考にする必要ないですけど(笑)。

  • 満足度★★★★

    観てきた
    あれこれ楽しめた贅沢なお祭り。
    できれば「舞台を初めて観る方にお薦め!」をつけたい。

  • 満足度★★★

    企画はステキっ
    決して一概に面白いとは言えないです。
    15分という短さだからこそその団体であり演出であり作家であり役者の実力が問われるんですかね?
    団体によってはおしりの痛さがひたすら苦痛に。まぁ好みの問題もあるんでしょうけど…

    ネタバレBOX

    初めて観たPLAT-formance、今回の団体では一番の好感触??上質な役者2人によるコント。だけどもっともっと上のレベルに行ける気がするのが残念?ではなく期待。して行きます、王子っ!!
  • 満足度★★★

    企画として成熟してきた模様。
    この企画は出来る限りずっと続けてほしい。今後も小劇場界で有名な劇団から、そうでない劇団まで幅広く取り上げていってもらいたい。
    今回観るのは初めてだったが、中々にシャレていて全体的には楽しめた。
    人はやはりオシャレじゃないものにはなびかないもの。とかく野暮ったいイメージをもたれがちの演劇界に置いて貴重な企画でもあると感じた。
    ただ、何とも言えない消化不良感が漂ったのも事実。

    ネタバレBOX

    全体演出としては、休憩は必要か?と感じた。実際あるとありがたいのだが、休憩があるせいで少し消化不良が起きているようにも思うのだが、みなさんはどうなのだろう?私は無くてよいと感じた。テンポが悪くなる。同様に、毎度1団体終わるたびに挨拶をするため、テンポは悪い。しかし、なくなると企画の意図と変わってくるかもしれないため、仕方なしか。好感がもてるというのもあるから、よしなのかもしれない。
    映像はカッコいいのだが、劇団名とタイトルを出すタイミングをもう少し精査する必要があるだろう。転換がダラダラするため、映像でリズムをつければよいものを、なし崩し的にしてしまっているため、テンポが作れずに消化不良感を増す。特に、前説の時に1組目の団体名を出していたが(ミスなのか?)あれはひど過ぎる。各団体の後説(転換)を含め音楽と映像をうまく使用することで公演としてもっと良くなるはずだ。今のままだと各団体が可愛そうに思う。
    1話づつを大切にするのも当然大切だが、個人的には全体で1つに感じさせて欲しかった。

    各団体の内容としては、イイものあり、そうでもないものあり。当然の話だが。

    主催団体の内容は、各公演によって反応が違ったのではないか。私の見た回は非常にはまっており、楽しく見れたが、ヒカル君の一言目で空気感をうまくつくれなければグズグズで終わってしまうのではと感じた。色ものと見る向きもあるだろうが、けしてそうではないと私は思う。ただ、ヒカル君のしゃべっている内容が周りの人間は理解できていないというロジックはもっと明確に提示する必要があったのではないか。そうすることで、会話だけの面白さではなく構成的な面白味がもっと伝わったのではないだろうか。


    時間堂は、構成的な視点が他の団体より優れているように感じた。しかし、本の中身はもう少し作り込めたのではないだろうか?同一場所で時間軸が異なる人間の対話劇なのだが、会話にイマイチ面白味がない。ただ、同じ人間の未来と過去というトリックのみに頼ってしまた感がいなめない。私がそのトリックに気づいたのは、巣鴨あたりだったが、分かろうが分かるまいが楽しめる演出にしてほしい。対話のリンクの仕方がもっと複雑になり、人間のしぐさだったり、癖だったりともっとリンクできた部分はあったはず、それをわからないよう散りばめ、分かッ田人間にはニヤリとさせ、分からない人間には不思議な気持ちにさせる。もっと捻れたはずだ。今でも十分には楽しめたが、演出の人間が演出に専念していればもっと良くなった類のジャンルだと思う。

    PLAT-formanceも楽しかった。言ってしまえばコント的笑いだが、この企画のにピタリとはまっていた。オシャレな感覚。少し、笑いに走りすぎてしまう時間もあったが、落ち着きを与える吉田さんと芸達者で器用な安藤さんのコンビはまた観たいと思わせるコンビだった。ただ、こちらも回によって違った印象を与えたのではないかと思う。


    国道五十八号戦線・芋屋の2組は15分という短い時間のため多少雑になった部分があったように思う。

    TOKYO PLAYERS COLLECTIONはもっと映像を多用しても良かったのでは。演出的にスタイリッシュさとスピード感がもっと必要な気がした。

  • 満足度★★

    企画自体には今回も敬服
    前回から観始めた、15Minutes 、興味ある劇団を一挙に知ることのできる良い機会です。今回は、いつも見逃してばかりいる国道五十八号線に興味があって、行きました。
    ところが、残念ながら、そちらにはあまり好感が持てず、逆に、あまり興味なかった劇団を追いかけたくなりました。
    時間堂の演目は、ある仕掛けが施されていたらしいのですが、出演者から、そのネタバレを聞かされた息子から話を聞くまでは、私には全く気付けなかった仕掛けでした。何故気付けなかったかは、ネタバレにて。

    たとえ15分でも、その劇団の色やエキスは伝わるので、この企画、本当にありがたく思います。
    できる限り、続けて頂きたいと思いました。

    ネタバレBOX

    国道五十八号線…脚本も特に目新しさはなく、役者力は不足していて、一番楽しみにしていただけに、かなり肩透かしを食いました。本公演に行ってみたい意欲がかなり削がれてしまいました。

    芋屋…こういうテイスト、大好きです。役者さんも、総じて皆いい!!特に、美香役の桑原さんの酔っ払い振りと、気の小さい草食系男子、斉藤役の磯矢さんの人の良さそうな雰囲気が、申し分ない役作りで、感心。コント的雰囲気作りに一役買う京ちゃん役の鈴木さんの軽妙な演技も魅力でした。是非、本公演にも行ってみたいと思います。

    時間堂…「月並みなはなし」の時にも、違和感を覚えましたが、今回はもっと受付ませんでした。脚本も、演出も、役者も、何をどう見せたいのかが、私には不明。ただただダラダラ続く会話にイライラするばかり。そんな中、競泳水着の大川さんだけは素敵な雰囲気のある女優さんで、彼女が出演して下さったことが、最後まで、目を背けずに観られた要因だった気がします。
    後で、聞いたところでは、登場する二組のカップルは、同一カップルの過去と現在の姿だったとか!!私には、全く気付けない仕掛けでした。男性二人はルームシェアしている同士だとばかり思っていました。
    そう言われてみれば、確かに、女性は、お菓子作りの話をしていたし、2人の男性は、女性に聞いたおまじないの言葉「マカロン…」を口にしていました。でも、それでも尚、この二組を同一人物なんて思いようがありませんでした。
    何故なら、二組のキャストがあまりにも似ても似つかないから…。そういうことを客に気付かせるには、仕草を同じにするとか、雰囲気だけでも似たキャステイングにするとか、もう少し工夫が必要な気がします。その上、この日は、そのネタバレになる台詞を黒澤世莉さんがお忘れになったらしく、残念ながら、作者の趣向には気付けずじまいでした。それに気付けたら、もう少しだけ、好印象だったのかもしれません。

    Mrs.fictions…こんな素敵な企画を実行に移して下さる、ありがたい劇団なので、正直な感想を書き辛いものの、ここの芝居は、評価対象外でした。前回も、よくわからなかったけれど、今回はそれ以上。Dさんが、なかなか味のある演技をされる方だということだけは、わかりました。

    PLAT-formance…名前も知らなかったこの劇団、個人的には、一番注目したい団体でした。芝居ではなく、コントの部類だけれど、脚本も演者も、もっと成長する可能性をたくさん持っている感じがして、今はまだ未完成だけれど、磨けば光る原石のような、楽しみを感じました。安藤さんと吉田さん、瞬時に何役も変わるけれど、登場人物の数だけ、役者さんがいるかのように、見事に錯覚をさせて下さいました。お2人とも、役者さんとしての華もあるし、本公演を観てみたくなりました。

    TOKYO PLAYERS COLLECTION…ここも知りませんでしたが、競泳水着の上野さんが始められた新ユニットなんですね。可もなく不可もなくの印象。中西役の富永さんの演技が秀逸で、彼女ばかり目で追いかけてしまいました。劇作家としての上野さんの着眼点には、今回も敬服。楽しみな作家さんであることは確かです。
  • 満足度★★★★

    15分劇6本立て興行
     1本15分間の舞台を、連続して6団体が6本の公演を行う企画。第8回目ということだ。これだけ継続しているのだから、それだけ世間的には受け入れられているのだろう。今年8月には、第9回目、12月には、第10回目の予定がある。申込出演希望団体もコンスタントにいるに違いない。また、観客数がそれなりに見込めるのだろう。営業的には、相変わらず持ち出しでやっているのだろうか。そうなると、どこかで息切れしてしまう。
     ここが、小劇場の一番の問題点。これを打破すべく意気込みなのかもしれない。それを裏づける言葉をビラの「ご挨拶」にMrs.fictons主宰、今村圭佑氏は、次のように述べている。「小劇場演劇は素晴らしい才能を持った方がひしめき合っていて、素敵な作品は発表され続けている。しかし、どうもうだつが上がらない世界であって、今もってパッとしないジャンルに数えられるとも感じます。」本企画が、この環境を打ち破るのに少しでも役立つ手立てになっていたか。今後、観客数を増やし、リピーターを増やし、似た企画がいろんな所でさまざま実施されるかどうかで決まる。小粒でも、ピリッと辛い山椒的なおもしろい舞台を繰り広げてもらいたい。

    ネタバレBOX

     「小粒でも、ピリッと辛い山椒的なおもしろい舞台」を、それぞれの劇団によって展開されていた。
     15分間の中で、凝縮したスピーディーな工夫があった。時間の制約の中で、精一杯の表現ができている。
     「国道五十八号戦線」は、キャスティングのギャップと、2回のどんでん返しが冴えていた。
     「芋屋」は、お猿キャラが男女関係をかき回し、混乱させるのがいい。ただ、最後に現れる「でかい男」の意味がわかりづらい。
     「時間堂」は、過去と現在の男女が山手線で出会い、そして互いの今の状況を明らかにしようとする設定。それを同時進行で表現。ユニークな表現方法を試みている。でも、最後まで私にはわからなかった。解説されてようやく理解できた。わかりやすさが課題。
     「Mrs.fictions」はなんとも奇抜。特攻服を着た主人公が、宇宙にもどるといった竹取物語みたいな話。シュールさが売り物か。じわっとしたおかしみを味わわせてくれる。
     「PLAT-formance」は、素直に「おもしろかった」と言える作品。人質を取った犯人と、警察とのかけあいを、二人のコント仕立てにした。犯人側、警察側と、場面展開が「訳分からなく」進行する。そうしたごちゃごちゃ感がいい。
     「TOKYO PLAYERS COLLETION」は、大都会における人間関係の希薄さを、おしゃれに描写。互いに求め合っても、すれ違ってしまう大都会という不思議さが伝わってくる。大都会の複雑さを描こうとするユニークな作品。錯綜する現代社会の人間関係の問題点をスマートに描いている。
     以上、次の8月の第9回目にも期待。
     
  • 満足度★★★★

    最高の企画!
    15分の中でどんな物語が出来上がるのか、
    むしろ15分では足りないんじゃないかと思っていたのですが、
    そんなことは全くなく、むしろ色とりどりの世界観に興味を惹かれっぱなしでした。

    最高の企画でした!

  • 満足度★★★

    味のある空間
    それぞれの劇団の個性が出ていて面白い。舞台美術も、糸の演出がなかなか風情があって入った瞬間から楽しげ。

    プログラム順も、なかなか凝っていて面白かった。特に、出だしに「さっき終わったはずの世界」を最初に持ってくるところと、「池袋から日暮里まで」のところで、乗客に、さっきまで別の演目で出てきた人がちょいと出てくるところが心憎い。

    個人的には 『R. F. D』 のPLAT-formance と『TOKYO が始まる』の TOKYO PLAYERS COLLECTION が特に好き。15分という時間であることをうまく生かしていた気がする。

    単に6本並べただけという以上の、ひとつの企画としての完成度が高かったと思う。

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