満足度★★★★★
スマートな迷宮
ひたすら実存的な言葉(しかも現実虚構の実存入り乱れた言葉)で会話がなされるので、頭を全力で開いていないと置いてかれる。コメントを参考にずいぶんと気合を入れて臨んだのだが、一瞬気がそれたらだいぶ置いてかれかけた。
けれど内容はといえば、虚構と現実についての考察と実践という点からみて、その入り混じり具合も台本上での言葉と演劇の仕組みと組み合わせバランスも非常に上手いことやっており、似た試みをしてきたあまたの作品の中でもかなり成功してると言えるもの。虚構と現実らしきものの境目にあるラビリンス。少なくとも自分はワクワクしっぱなしで2時間みれた。
小説に書かれた言葉は必ず物語とかかわりがある、みたいな言葉(詳細不確か)をどっかで聞いたことがあるが、みていてその言葉を強く想起させられた。物語、特に文字で書かれた物語というものは常に恣意的。それをひっくり返して考えた所にこの舞台の始点があるように思う。
満足度★★★★★
おもしろかった。
虚構、過去、未来、現実が入り混じって物語が進行していく。
それを前提に観た方がわかりやすいし楽しめると思う。
観客も物語の主人公達と一緒に物語の中に入ってこの状況はどういうことなんだろうと考えられる作品。
観ていてわくわくする作品だった。
ミステリーを体感しているみたい。
今回プレビュー公演だったのでこれからどうなっていくのか楽しみ♪
満足度★★★★★
物語に飼いならされた…
演劇を、ストーリーを物語る「手段」としか考えない人は、本作を、わけわからないもの、おもしろくないもの、意味ないもの、残念なもの、期待はずれとしてとらえる。しかし、そういう評価を下すものがいるならば、それはいみじくも、評者自身が、「物語に飼いならされている」ことを表明していると感じる。
理解できないことを楽しむ度量があれば、もっと大きな喜びや楽しみや感動が得られる。
未来の日本演劇界のために、本作品における長塚圭史氏のチャレンジを受け止めてあげたい。受け止めてほしいという思いが止められません。
満足度★★★★
「リアル」とは何か?
生の舞台で初めて観た阿佐スパ。
とても刺激的!
観ている側の想像力を最大限に広げていく展開は、多くの「誤読」を生んでしまいそうなのだけれども、その危うさがまたいい感じ。
ただ、この面白さは、“岩波文庫的”な面がかなりあるので、友人みんなに薦められるかどうは自信なし。
それにしても、本多劇場で補助席の当日券が5,800円・・・というのは強気だなぁ。
満足度★★★★
演技は満足でも考えた・・・
プレビュー公演を観劇しました。未来・過去・虚構・現実が、入り混じっていて、油断すると・・・ あれ?どうなってんの??? って・・・ ん??? 考えることが多かった・・・逆に病みつきになりそうな感じさえあるかなぁ?
役者さんの演技はやっぱり素晴らしかったなぁ~
満足度★★★★
果てなき挑戦に拍手!
人気絶頂の阿佐ヶ谷スパイダーズ代表の長塚圭史が、文化庁の芸術家留学制度で1年間の海外留学をし、その成果を見せつけようと、満を持して行った公演が今回の『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』。期待に胸を膨らませて観に行ったが、その期待はうれしくも(?)裏切られた。
長塚圭史は過去の栄光や功績にとどまることなく、あえて今回冒険とも思える公演を打った。さまざまな人の感想を聞くと賛否両論である。あまりに難解であまりに理解することを拒絶したような作り。舞台装置もほとんどなく、音響や照明に凝ることもなく、ストレートプレイでありながら、ストーリーはわかりづらく、笑うシーンなど全くない。
終わった瞬間もここで終わったのかと観客はとまどい拍手をする手もためらいがちだった。海外留学からの凱旋公演。本来なら溢れる拍手でカーテンコールを繰り返し、長塚圭史をひきづり出したいところだが、そんな雰囲気ではなかった。
しかし、長塚圭史はその光景にしてやったりと思っているのではないだろうか。(以下ネタバレで)
満足度★★★
レビュー書きにくっ!
悩める作家が迷い込む、時間軸や構造原理さえも曖昧な精神世界。不条理で難解なものは個人的には苦手だが、奇妙な登場人物(特に村岡さん)と台詞に惹きこまれた。主人公と長塚氏がオーバーラップしてしまい、だから、その、ここにレビュー書きにくっ!。
満足度★★★
未来・過去・虚構・現実
感想が上手く纏められないよう~未来・過去・虚構・現実が、入り混じっていて、油断すると・・・ あれ?どうなってんの??? って・・・ ん??? 考えることが多かった・・・でも、そのモヤモヤした感じが逆に病みつきになりそうな感じさえあるかなぁ?うまく纏められない? だけど、この消化不良な感じがする感覚が、嫌いじゃない!
満足度★★★
ちょっと疲れました。
うーん、ちょっと疲れました。
緻密な構成力、巧みな展開力、大胆な飛躍、どれもすごかったんですが、綿密な作品であるがゆえに、観客側にも綱渡りしながら針の穴に糸を通すような集中力が要求され、見終わった後に「疲れた」という第一声をつぶやいてしまいました。
阿佐ヶ谷スパイダース作品は映像を含め、2,3回観ていますが、以前の作品のほうが、シンプルで迫力のある芝居だったように思います。
満足度★★★
なるほど
なかなか難しいお芝居でした。が、この先に何か待っているものがあるのかもしれないな・・・早くそこまで行ってほしいとエールを送りつつ帰宅。
満足度★★★
個性的な出演者。それほど難解ではなく時間と空間が錯綜した世界。
作家の苦悩から生み出された自作の小説の世界。
時間と空間が錯綜し、自我を持った登場人物たちが入り乱れる。
最初、なんとか展開を理解しようと考えて難解にも感じ、
提示されたものを観る人なりに楽しめばいいや、
とも割り切れず、考えながら探りながらの観劇です。
それでも、池田鉄洋さん、光石 研さん、山内圭哉さん
ほか、個性的な俳優さんたちと、
小島 聖さん、馬渕英俚可さん、村岡希美さんと
好きな女優さんが3人も出てて、
それぞれの演技を楽しみました。
満足度★★★
寝ちゃった…
最初は頑張ってついていけたけど、中間部で脱落…
エンディングが意識不明でした。。。
しかし、話の展開に仕方にはかなり工夫があり、
やはり演出の上手さは感じた。
俳優陣もとても上手いのだが、演出と合った演技なのか、
今一つ腑に落ちず。
事前期待の大きさからすると、可もなく不可もなく。
満足度★★★
意外によい評価もあるんだ
概ね、白昼夢のような捕らえどころのないストーリーも平気ですが
別段、ぼく的には心地よい空気でもなく、「いつ終わるのかなあ」って
途中から思って観てました。
綿密に緻密そうにみせて、気持ちにすとんと落ちてこないのは
作家の苦悩が理解できていないからか、緻密じゃないからか。
しかしきっと次回作も観に行きますよ。
満足度★★★
長塚さんの夢って
嫌な部類の夢からインスピレーション受けたのかな?
「失われた時~」の評判に、桜姫に触発されたのか墓守みたいな
男と女も自分の中から飛び出して、夢うつつな不確定な自分を生きる
そんな主人公と、見守る奥さんの物語だったりして。
中山さん山内さんコンビは好きですが、後半絡みがなくて残念
初めて生で光石さんの演技が見れて少し満足。
なんとなく好きな思いつきを舞台に上げてくる長塚さんは今後も
目が離せません!でも少し離そうかなと思います。
評判はきにせず色んな挑戦して頑張って下さい。(ケラさん長塚さん)
ちょい笑えてニヤニヤしながらこんなの来たかぁ~と楽しめた舞台でした。
満足度★★
長いなぁ・・・
実際の上演時間は2時間くらいだけど、えらく長く感じてしまった。
物語がないならそれでいいんだけど、興味をひきつけるだけのものがないと集中できなくて厳しいです。
役者さんの演技はどれも素晴らしいのだけど、それだけを見に劇場まで足を運んでいるわけではないので残念な印象でした。
満足度★★
???
着いていくのが精一杯、しかもどれぐらい理解できたのか疑問。
帰国後1発目。
観劇後はお芝居の内容よりも、
留学中に長塚さんが何を学び、何を見てきた、のかに興味がわきました。
それにしても役者さん豪華ですね。