満足度★★★★★
Cバージョンを観た!
ベースは愛だ!とにかく面白い。これだけ面白かったら他のバージョンはどうなんだろうと興味が沸いた。しかし、既に他の予定が入っており、もっと早く観ておけば・・・と悔やむ。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
気品と泥臭さの音楽
13日13時の回、Bバージョンをみました。
他のバージョンを見ていないので以下はそういう人間の感想です。
まず気品がある。絶対王様の名作『ゴージャスな雰囲気』にも、ハセガワアユムさんご本人の『めんどくさい人』も岸田國士の小品の雰囲気がある。
気品だけでなく泥臭い破壊力も感じた。
気品と泥臭さなんて矛盾と思うだろうが、絶妙なコントラストを描き一つの音楽を成している。
おそらく作品から匂い立つ「気品」は作家・演出家の人間に対する温かいまなざしから生まれ、まき散らされる「泥臭い破壊力」は、徹底的に人間を信じるという作劇方法から生まれたのではないか。
伏線を張る、伏線を回収するなどという知恵を捨てて、ひたすら人間を見つめ、人間を追う、そこにドラマが生まれようがどうしようが、人間を信じる。そういう脚本と演出が生み出した作品ではないかと推察する。
とくにガチホモバージョンの『めんどくさい人』は笑えるだけでなく、男性性の持つ純粋性が涙を誘う。わかりやすいストーリーであるのに、先が読めない。人間のどうしようもなく愚かでそして逃げようもない業、愛すべき姿がストレートに描かれたすがすがしい作品である。
もはや、明日一日しかないが、よかったら見に行ってほしい。他のバージョンを見たことないからあれだけど、Bバージョンはおすすめである。
満足度★★★★★
終わらなければいいと思った。
3バージョンコンプリート。Cバージョンは2回鑑賞。思い余ってレイトショーの「きみは死んでいる」「密会」まで観ました。最初から最後まで、楽しくて楽しくて。このままお芝居が終わらなければいい、MUの客席にずっといたいって心から思いました。
一番のお気に入りはCバージョン。マダム版の「めんどくさい人」では、厭世観に埋もれた退廃から徐々に引き戻される怖さとその甘い疼きに嫌というほど共感させられ、コメディで終わったのにカーテンコールと共に涙が溢れて止まりませんでした。
MUを観る度に感じる、過去の自分を引きずり出されるフラッシュバックのような痛みは今回も健在。鋭利なナイフのような切れ味の中から溢れるハセガワアユムさんの普遍のメッセージは、限りない人間への愛。観劇を重ねるごとに忘れかけていた自分の歴史を思い出し、それを懐かしみ、慈しむ時間を与えてくれる。嫌いだった自分を愛せるような気がするし、そして未来に何があっても、自分を・人生を愛せる気がする。
そんな不思議な感覚を観劇後に味わえるのは、MUだけ。演劇を超えて、素晴らしい人間の力を観せていただけることに心から感謝しています。
満足度★★★★
笑えた
Bバージョン
どちらも、「俳優」と言うか「役」が個性的で楽しかったです。
「ゴージャスな雰囲気」
始まりから、テンションが高く華やかで、とっても楽しかったです。
「めんどくさい人」
ディープで少し思い話しでしたが、うまく「笑い」を入れていて、テンションの浮き沈みが良かったです。
満足度★★★★
まさにゴージャス
完全に勘違いしていたが、2本立ての芝居だった。
1本で成り立つ芝居が、2回も観れるのは満足感大だと思う。
観たのは、多分、もっともベーシックと思われるバージョン。
満足度★★★★
Aバージョンを拝見しました
初日のAバージョンを拝見しました。
どう違うのか他のバージョンも観てみたい感じです。
■ゴージャスな雰囲気
小道具に携帯が出てくるとか変更点はあるのでしょうが、10年以上前の戯曲とは思えないほど、現代にも通用する話になっていました。
■めんどくさい人
主人公の女だけではなく、登場人物それぞれが「めんどくさい人」たちです。
満足度★★★★
Cを観劇しました。
ハセガワアユムという人は、人間の底にある可愛らしさをと痛みを知っている人なんだと思いました。
面白かった!
前回公演と比べて、俳優陣の力不足は感じてしまった。
太田守信さんがズバ抜けた存在感。
満足度★★★★
まずはCを拝見
浮かび上がるキャラクターのコアにフシギなしなやかさを感じる「ゴージャスな雰囲気」、アンニュイな色にどこかメッキが剥がれた感じが加わる面倒くさいひと。
確信犯的にこういう色を作れるのは、作り手側の足腰がしっかりしているからなのでしょうね。凄くデフォルメされているわけでも、著しく奇をてらっているわけでもない。でも、しっかりとした物語のニュアンスと厚みがそれぞれの舞台にあって。
他のバージョンも楽しみになりました。
満足度★★★★
懐古の恋か・・・
「ゴージャスな雰囲気」は、ただただ懐かしく拝見しておりまった・・・ オリジナル版での郡司氏の「キキキーキキッ」なギャグマンガから抜け出てきたようなキャラのセリフが、どうにもまともに悩んでいるっぽい人間らしい女性の口から出てくることで、あらまぁ不思議、日常に近めの「舞台の芝居」に仕上がってしまうのでありまするのねんっ!?MUマジックだかで、面白でやんしたー!
満足度★★★★
続いてCバージョン
「ゴージャス…」は男ばかりの(A)では特殊性(笑)を感じたのが、男女混成となりバランスが良くなった感じ。が、マイルドになったと言い換えることもでき、考えようによっては毒が薄くなったかも?(爆)
「めんどくさい…」は、情夫を高校生に設定したのが(A)よりもさらに「病める現代」っぽくて愉快なのだが、芝居に関する部分が「それって演劇部のこと?」になってしまうのがやや苦しい。(笑)
満足度★★★★
初日とは思えない完成度。
初日Aバージョンを観賞。
ハセガワアユムの創作意欲には恐れ入る。最近はほとんど二本立てにしたり、二作品を交互に上演するというパターンだが、今回はなんと二本立てのそれぞれを3バージョンで上演するという。ということは全部で6つの作品を上演するということ。考えただけで恐ろしい。一体どんな練習をしたんだろうと考えると、ハセガワアユムは超人としか思えない。
ゴージャスな雰囲気
仕事疲れの私の体調のせいなのか、初日で完成度が低かったのか、こちらの作品にはなかなかついて行けなかった。ただ、火事のシーンからぐっと盛り上がり、ラストシーンはとても素敵だった。
めんどくさい人
どんどん引き込まれていった。こちらは初日とは思えない完成度。役者の魅力と演技力で決して明るくないテーマを、素敵なファンタジーに仕上げてくれた。お見事。
星は「ゴージャス・・・」が3,「めんどくさい人」が5で、平均して4とした。
満足度★★★★
ゴージャス!
B観ました。
女だらけのナルシスト集団は華やかでまさにゴージャスな雰囲気!
ぷっと吹き出す部分もありながら、リラックスしてみれます。面白い!
普段悩んでたことがばかばかしくなって、私もなりたいナルシスト、と思いました。
あと秋山先生が和製ルーシ・リューみたいで惚れます。
めんどくさい人は、ガチホモの圧力(重力?)にガツンとやられ、圧倒されました・・・。
シナリオはMUってカンジですてきです。他のバージョンも気になります!
満足度★★★★
そして仕上げのBバージョン
まずは「ゴージャス…」。初めて通る時は遠く感じた道が、2度目には近く感じて、3度目は周りの景色を見る余裕もできた…な感じ。
しかも「女優系」かつ「オイしい物は最後に食べる」タイプの身にとって、この順は願ったり叶ったりだし。(爆)
ただ、短期間に3度も集中して観たせいで今後チャイコの「1812年」を聴く時にいくつかの場面が目に浮かんでしまうという “後遺症” が出そう。いや、実はこの2日後に試しに聴いたら案の定「ナルシスト~だ~よ~~~」という歌詞まで脳内で再生されてしまって…(笑)
また、「めんどくさい…」の(C)で元教師役だった川添美和が、こちらでも元教師という設定(←(B)のみ)なので、勝手にアタマの中でリンクさせたりもして…。いや、どちらかと言えばパラレルワールドか。(笑)
一方、「めんどくさい…」については(A)が直球、(C)が変化球、(B)はビーンボール?(爆)
あるいは(A)がブレンド、(C)がカフェオレで、(B)はコーヒースカッシュ?(笑)
喩えずに言えば、基本形→応用編→パロディ編ってところか。
満足度★★★★
まずは初日のAバージョン
ビルの5階、ひょんなことから4人のナルシスト達(というより自己顕示欲のカタマリのような面々)に軟禁された1人の男…なストーリー、状況設定的にも非常に小劇場的。
また、男が軟禁されることになった理由にしても、ナルシストたちの主張にしてもどこかズレていて、大笑いではないけれど「クックック」とか「ニヤリ」とかの笑いが満載。
それにしてもナルちゃんって目茶苦茶ポジティブ。あんな状況でさえチャンスと思ってしまうとは…(笑)
「めんどくさい…」は大金を手にして情夫を買っている女性のおハナシ。
舞台役者が枕営業をしていたのに次第に主客逆転でデリボーイがメインになったなんて設定が可笑しく、でももしかするとあるかも?などと思ったり…(笑)
また、一般的には「逃げた」とすることの多い「青い鳥」を「死んだ」とするのが象徴的。それも「生きているだけでそのストレスから発狂して死んでしまう」なんてシニカル。
満足度★★★★
初見でもぜひ
今回の観客のうち、『ゴージャスな雰囲気』と『めんどくさい人』(初演)を観たことがある方はどれくらいなのかなあ、と思いながら行きました。
というのも、わたしはいずれも初見だったからです。
でも、作り手にとって再発見であることが、受け手にとっては初体験であり
その位相の相違が作品の価値に影響するようなあまりよくない再演・リメイクもある中で、これはぜんぜんそんなことなかった。
旧作品との親和性を見出して楽しめるお客さんだけのものではないし、ほんとうに、この作品に触れるひとを増やしたいという、演出家の思いがわかった。
安易に、2010ver.とかにするんじゃなくて、過ぎ去りし90年代と
もはや急激に遠ざかってゆく00年代をきちんと意識していたのが、わかります。一度過ぎ去ったものにもう一度出会う瞬間って、最初の出会いより素敵だから。