遠ざかるネバーランド 公演情報 遠ざかるネバーランド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-20件 / 40件中
  • 満足度★★★★★

    期待どおりの
    期待どおりの出来でした。名の通った役者さんの夢の競演でしたね。物語の趣旨はフライヤーに記載のあるとおり,舞台で見事に表現されています。灰色のファンタジーとはよく言ったものだと思います。時に残酷な大人へのファンタジーなのでしょうね。それにしても,いつ観ても何度観ても小玉さんはスゴイ。

  • 満足度★★★★★

    最高に感動した!☆
    ただのファンタジーな世界ではなかったよ!凄く感動した!!うまくできたストーリー!本当に観て良かった!面白いところもいっぱい、でも最後は泣けたよ!役者さんもみんな最高よ☆*:・’゜☆*:・’゜小玉久仁子(ホチキス)さん最高!!

  • 満足度★★★★★

    満足☆
    期待度マックスで満足度マックスでした。


  • 満足度★★★★★

    観た。
    なんといってもタイガ―リリー。

  • 満足度★★★★★

    大好き!
    少し時間が経ってしまいましたが、抜群に面白かったので残しておきます。元からピーターパンが好きでしたので、こういう発想もあるんだわと楽しめました。また美に行きたい劇団です!

  • 満足度★★★★★

    結末まで引き付けられて
    ファンタジーの世界の密度が
    そのまま物語の深さにつながっていきました。

    物語の移ろいが具象化するものに、
    ひたすら心を奪われて、
    息を詰めるように見入ってしまいました。

    ネタバレBOX

    冒頭のフェアリーテールのサマリー、
    さくさくと物語の大枠が示されて・・・・。
    とても歯切れのよい物語の語り口に
    まず引き込まれます。

    そして、冒険が始まる。
    童話的な高揚感とお気楽感がきっちりと作られていく。

    でもそこに童話の世界とかかわりのない少年が現れて。
    少しずつ、物語に外なる世界と交錯していく感覚が
    注ぎ込まれていきます。
    それぞれのキャラクターが
    少しずつ、丹念に現実の色を塗りこまれていく。
    フック船長もティンカーベルも
    インディアンも人魚も
    子供たちも・・・。

    空を飛びたいという高揚感と
    空なんて飛びたくないという抑制感。
    童話の世界に表される登場人物達の葛藤が
    そのまま、主人公の内心に置き換えられるなかで、
    現実が少しずつ観る側にその色を現わしていきます。
    ファンタジーの枠組みが残る中での葛藤だからこそ
    混沌からはなれて浮かび上がってくる心情があって。
    その葛藤からファンタジーの塗料が剥げ落ちていく中で
    心塞がれるような主人公の現実と心情が観る側に次々と積っていく。

    しかも、ファンタジーの内側でのできごとと現実を縫いつける糸には
    ステレオタイプではない、体温のような触感が内包されていて。

    たとえば主人公が構築するファンタジーの世界が、
    実は、昔の、ちょっとすてきにいい加減な母親との
    暖かい時間に裏打ちされていたり。
    ファンタジーの内側に
    主人公の現実での嘘が編み込まれていたり。

    終盤に明らかになるその温度が
    あらかじめエピソードに貫かれているから、
    空を飛ぼうといざなうピータパンと
    空が飛びたくないという登場人物たちの綱引きに
    絵空事ではない切迫感を感じ、、
    その行く末を
    祈るような気持ちで追いかけてしまうのです。

    ファンタジーの世界を構築する役者たちには
    舞台の世界観に入り込むことを観る側に躊躇させないだけの
    豊かな切れと表現力があって、
    波の満ち引きのように繰り返される葛藤を
    ぶれなくしっかりと表現していく。

    終盤、
    崩れていくものの厚みや
    ラストシーンの密度が
    あざとさを持たずにそのまま観る側を浸潤していきます。
    その場面を構築する舞台美術も実に秀逸。

    終幕には
    冒頭の物語の口当たりからは
    思いもよらないほどのものが
    心の内側に残って。

    きっとファンタジーの世界を同じように彷徨しなければ
    感じることができなかったであろう
    主人公が眺める世界やその心情に
    深く瞠目したことでした。

  • 満足度★★★★★

    台本買っちゃいました
    前日、前々日徹夜だったので、こりゃ寝ちゃうな~;;って思っていたんですけど、面白すぎて目パッチリでした。

    かなり好きなタイプのお芝居であっという間の2時間だったと思います。
    思わず終演後上演台本買っちゃいました(*^_^*)

  • 満足度★★★★★

    染みた!
    絶望的なお話かと思って覚悟していたら、観終えて心が希望に満ち触れた。胸がいっぱい。
    役者陣もすごい人だらけで、最初から最後まで目が離せなかった。
    しばらくこの感覚に、頭がぐるぐる浸ってる。

  • 満足度★★★★★

    かつて通ってきた道
    なによりも今この物語を必要としている人が観劇してくれていることを願う。

  • 満足度★★★★★

    白と黒
    劇団初見でした。期待以上でした。
    お話も、演出も好きです。
    どのキャラもきちんと引き立っていてすごく魅力的。
    あ、小玉さんはやっぱり素敵でした。
    とても好みのお話でしたので、次回作にも興味がわきました。

    ネタバレBOX

    最初はヒーローのようだったピーターが、
    「このひとの事はいないものとして扱おう」
    と発言した時の不安な気持ち。
    そして、
    「お前、もういいや」
    と言った時の衝撃がすごい。
    ネバーランドに逃げるのも、大人にならないと豪語するのも、空を飛ぶのだと言い張るのも、逃げ切るためにいくつも自分の心を抹消するのも、全部現実逃避。

    私もだけど、現実から逃げるとすごく楽。
    辛いことは自分の中から排除して、自分をヒロインにもできる。
    もう、辛い現実なんていいやと思う。
    だけど、「大丈夫」の言葉にとても励まされた。
    辛いこともあるけど、現実を生きていこうと思えた。



    「本当に好きっていうのは、早くしないとハンバーグ冷めるぞ、とかでも好きってわかるってことだもん」
    (曖昧な記憶ですが)
    のセリフが大好きです。



    今回はチケットプレゼントで観劇させていただきました。
    ともてもいいお芝居で、タダで観ちゃって申し訳なかったほど。
    次回はお金を払って観に行きます。
    ものすごく楽しみにしています。
  • 満足度★★★★★

    公演終了したので、改めて
    フライヤーの絵に何かを感じ、ほさかようさんのコメントに、「この人は本物」の予感がして、一切事前の予備知識なく、観に行きました。
    結果は、予感的中、いやそれ以上!!
    半世紀以上の観劇歴で、こんなにも、静謐な感動に満ちて、劇場を後にした記憶がありません。
    もしかしたら、「ピーターパン」ファンの方には不快な思いを感じさせるストーリー展開かもしれません。でも、子供の頃から、ファンタジーに現実逃避する童話等に何となく反感を感じていた私には、ダイレクトに心に響くストーリーでした。明確なメッセージがあり、それを具現化できる作演ほさかさんの才気、作者の構想を助ける美術等のスタッフの力量、作者の思いを完璧に体現した全ての役者陣の心ある演技に、心から惜しみない拍手を贈ります。
    最近、高いチケット代を取りながら、ファン心理にあぐらをかき、再演舞台をより良くなどという気概もない、おためごかしの商業演劇を上演している、似非演劇人や、長台詞だらけの割には、空疎な演劇まがいの作品を舞台に乗せ、悦に入っているような、どこかの劇場主宰に、是非是非、この心ある舞台をご覧頂きたくなりました。そうして、少しでも、演劇人としての初心を思い出してもらいたくなります。本当の演劇の美しい姿が、この舞台には満ち溢れていました。
    この舞台を創り上げて下さった全ての関係者に、心より、お礼を申しあげます。
    ★5つでは、とても足りません!

    ネタバレBOX

    冒頭、誰でも知っている「ピーターパン」のストーリーがテンポ良く、ダイジェストで語られる中、何故か、ちょっと胡散臭い感じのピーターパンの登場。何故だろう?と違和感を感じ、話はどうなって行くのか見当がつかないでいる内、だんだんと、誰もが知るネバーランドとは異質のストーリーがはめ込まれて行き、そのストーリー運びの巧さに、終始興味が尽きず、拝見しました。
    ネバーランドの背景画がチャチなのも、ピーターパンが、詐欺師っぽい胡散臭さがあったのも、話が進むに連れ、大いに納得。
    ネバーランドに、ウエンディの現実社会での情況が少しづつ織り込まれ、「飛ぼうとするな」と何度も訴える謎の少年の言葉が、実は飛び降り自殺を必死に阻止しようとする同級生の声だとわかった時、チャチなネバーランドの背景画が崩れ、一瞬にして、学校の屋上に変貌を遂げた様は、見事とただただ感嘆しました。
    人魚なのに泳げないビスカと、敵役のフォガーテが心を通わせるシーンにはカタルシスを感じました。
    以前から噂に聞く、ホチキスの小玉さんのタイガーリリーは、本当に存在感がピカイチで、クロムモリブデンの奥田さんは、同性でも惚れ惚れする愛らしさ。このお二人が、美術室での端末を異口同音に言う場面は、まるで双子のように息が合い、お二人の演技者としての並々ならぬ力量を物語っていて、良い意味で鳥肌が立つ程でした。
    ティンカーベルの武藤さんは、最初犬山イヌ子さん似だと思ったのですが、母親役に変容されてからの演技には、何度も涙腺が緩み、すっかり彼女の演技に魅了されました。
    謎の少年役の斉藤陽介さんの、必死に友達を救おうとする台詞には、心からの叫びがあり、この芝居を、全国のたくさんの若者に是非観てほしいと心底思いました。
    少年と少女の指が近づくところで、照明が落とされて行くラストシーンは、本当に秀逸でした。
    素晴らしい脚本と、それを体現されたこのカンパニーの全てのスタッフ、キャストに、賛辞を惜しみません。
  • 満足度★★★★★

    感涙でした。
    つまりは感動して涙を流しました。

    ネタバレBOX

    飛ぶ、飛ばない・・・の件はずっと麻薬的な話に絡むのかな、と思っていました。

    けれど、そんな浅い話じゃなかったんですね。

    ティンカーベルが何故にあれほど老けていたのか・・・そして、キンコンカンコン、あと15秒とは何を意味していたのか・・・

    最後の最後にわかりました。

    お母さんとの思い出のシーンはなにしろ感動で涙が頬を伝いました。

    ウェンディを始めとしてみなさんとても素晴らしい役者さんたちで、舞台の中のステキな世界にぐいぐいと、まるで綱引きの負け組みのように引き込まれました。

    けれど、ひっぱりこまれた先に敗北はなく、とてもステキな気持ちになれました。

    あざした。

    最高でした。
  • 満足度★★★★★

    灰色でしたねぇ
    初見。期待以上でした~。
    武藤さん、ホチキス小玉さん、ゲキバカ石黒さんが出演されるというので期待して参りましたが、それを上回っておりました。
    灰色い夢幻の世界は大変魅力的でした。必見です。

    小玉さんが出てくると空気が変わりますね。リリー出てくるとお客さんが集中して一体感がある気がしました。。
    武藤さんのかわいい反応が可愛かったです!
    次回公演楽しみにしております!

    ネタバレBOX

    背景セットがずれているから壊れるとは思っておりましたが
    絵だったんですね~下半分だから友達の絵ということ??
    全員いーちゃんなのでどっちかちとわかりにくかったです。。

    人魚の蹴りが好きです。衣装ステキでした!
    フック船長の帽子もかわいかった。つぶやきでマイクだったのは
    風邪ひいていた訳じゃないんですよね(笑)ウケましたけども。

    恋するエコーかわいかった。途中から松浦亜弥にみえてきました。
    とんこつ?の奇跡のくだりもちょっとじん、ときました。
  • 満足度★★★★

    逆説的ネバーランド
    ピーター・パンの物語をどう描くのだろうという興味で観に行った。想像していたのとは違っていたが、なかなか面白い芝居だった。
    全体に観客満足度が高いようで、みなさんのレビューに言い尽くされている感じで、楽しく読ませていただいたせいか、自身は書きあぐねてしまった。
    ほさかようは、深層心理的な世界を描くことが好きらしく、巧みである。私が若手の劇作家の力量をはかる基準のひとつとして、もし、これをメジャーな俳優の配役で、中央の劇場で上演したとしたらどうだろう、お金をとれるだろうかというのがある。その点で、ほさかようは期待できるひとりだと思う。作家としての個性はまったく違うが、20代のころの坂手洋二に将来性を感じたときと似た感覚を持った。

    ネタバレBOX

    「一緒に空を飛ぼうよ!」とピーター・パンは子供たちを誘う。ひところ盛んに言われた「ピーター・パン症候群」は大人になりたくないというモラトリアム現象だが、この劇のピーター・パンの「飛ぶ」も現実逃避ではあるが、大人にならないことというよりもっと深刻な、文字通り、死のダイブを意味しているらしい。終盤登場人物がそれぞれ「いずみ」を名乗って、ネバーランドは実は主人公の少女の心の中の世界であることがわかる。ともあれ、役者がみな適役で、ピーターの中村崇、小玉久仁子のタイガー・リリーなど、いかにも見た目それらしい雰囲気が出ている。小玉久仁子は「時間のムダ!ムダ!」と前回のホチキス公演の役のアテ書きの様な台詞も出てくる(笑)。作・演出家の中には脚本至上主義で「役のアテ書きは邪道」と言い切り、さほど俳優に関心を持たない人もいるが、ほさかようは日ごろからいろんな芝居での俳優さんをよく観ているのでは、と思った。これは人によって好き好きだと思うが、私は俳優の個性に関心を持つ作・演出家のほうが芝居も面白くなると思っている。
    トゥートルズの二瓶拓也が「夕ご飯のハンバーグが冷めないうちに食べなさいと言ってくれることが本当のやさしさ」と訴えるところは胸が詰まった。彼は、本当に童話から抜け出したようにあどけない(笑)。台詞を言うとき、いちいちマイクを使って囁くフック船長(中田顕史郎)がおかしい(笑)。ルフィオの石黒圭一郎(ゲキバカ)など、最初のほうに倒されてしまうので、出番が少なく、もったいない気もした。少年(斎藤陽介)が最初、出てきたときはただのひねくれものかと思ったが(笑)、終盤に向けて徐々に正体をみせていく描き方も巧い。ビスカ役の横田有加は、まことに人魚らしく美しい。海賊フォガーテの尾崎宇内はアングラ芝居のときとまったく違う印象で面白いなーと思って観ていた。私がアングラ芝居で観ている俳優はなぜか、近頃、違う役どころで良さを発揮しているような気がする。若いうちからいつも同じような役どころを演じてイメージが固まってしまうよりも、機会があれば、いろんな劇団に客演していろんな役に挑戦して引き出しを増やしてほしいと思っている。実力のある俳優に対してはなおさらそう思う。
    ウェンディの清水那保はCoRichでも人気があり、前から観てみたいと思っていた女優だが、台詞を言うときに首が常に前に出る姿勢の悪さが気になった。時折こういう女優を見かけるが、癖なら早く直したほうがよいと思う。母親(武藤晃子)が冒頭、絵本を読み聞かせることや、妖精のティンカーベル(これも武藤晃子)がやけにオバさんくさい理由も、だんだんわかっていく。だが、ティンカーベルは、ネタバレせずに妖精の間はもう少し妖精らしく振舞ってもよかった気もする(笑)。
    主役の西内裕美の降板で脚本を一部書き直さねばならなかったようだが、それでもこれだけに仕上げたのは見事。機会があれば、本来のストーリーで再演してほしい。ズバリ書割そのもののようなセットがラストに大道具転換されるのもよく考えられていると思った。ラストで学園物になっていたのが、ちょっとガッカリしたが、これは私の個人的な好みの問題なのであしからず(笑)。
    私が子供のころ、民放TVで「ディズニー・ワールド」とかいう番組があり、あるとき、ディズニー・アニメにより「人間の感情と理性」を説明的に描いた作品が放送されたことがある。「感情のカンちゃん」と「理性のりーちゃん」という子供の姿をした2つのキャラクターが人間の頭の中に棲んでおり、頭の中の自動車のハンドルをめぐってしじゅう主導権争いをしている。男性には男の子、女性には女の子の姿をしたカンちゃんとリーちゃんが棲んでいるという、子供にもわかりやすい設定に大いに感心したものだ。今回の公演を観て、そのアニメのことを思い出した。どこか共通点を感じる。
    ろばの葉文庫でセット券を購入し、カラーコピーを使った美しいチケットだったが、今回受付で回収されてしまい、手元に残らなかったのが残念。予約リストにチェックを入れるだけではダメなのか。釈然としない。
  • 満足度★★★★

    面白かった!
    最初はどうも入り込めなかったが、どんどん引き込まれていった。
    ピーターパンなどの童話にあまり好感がわかない私でもそうなので、
    好みの方にはなおさらよいと思う。
    役者さんがどの方も素晴らしい。

  • 満足度★★★★

    良かった
    冒頭の、すごく「演劇演劇した」作風に若干、疲れてしまいそうになったんですが、
    そこここに散りばめられた謎が明らかになるにつれ、ぐいぐいと引き込まれていた自分がいました。
    良かったです。

  • 満足度★★★★

    またもこの展開か。。。
    「北枕動物園へようこそ」を見たときと同じような違和感を感じました。非常に深刻なテーマをなんとかやさしく、分かりやすくという意図はわかります。でも、芝居の色調というのか全体の雰囲気に統一感がないというのか、ギャップがありすぎです。(以下、ネタバレ)

    ネタバレBOX

    特にちょっとゲイっぽい感じとか、凶暴なピーターパンとか、ほんとに必要ですか?言いたいことがはっきりしているだけに、そこにいたるまでの回り道の仕方が気になります。
  • 満足度★★★★

    観て来ました
    ものすごく楽しめました。
    余韻の残る素晴らしい舞台でした。
    今回が初めての観劇だったんですが、是非次回作も観に行きたいと思えるぐらい面白かったです。
    ピーターパンが上手い具合に灰色になってました。テーマ性は重いのに構成がわかりやすく、何よりキャラクターがしっかりと出来上がっていたので、世界観を理解しやすかったです。

    次の作品も期待しています。

    ネタバレBOX

    評価の星をひとつ減らした理由としては、出だしの辺りが、最後に繋げていくにはあんな感じにするしかなかったんでしょうが、(明と暗の対比もありますしね)テンションが高すぎて若干入り込めなかったからです。。
    うーん。最初はネバーランドの住人らしく悩みも何にもない状態ですからテンション高くて当たり前なんですけど・・・なんでしょう。舞台が遠くに感じてしまいました。
    入れたのがタイガー・リリーが登場した所からですね。彼女のキャラクターには和みましたし、面白かったです。彼女が登場するだけで客席から笑いが出てましたしね。
    前にも書きましたがキャラクターが漫画的でキャラキャラしてていいんですよねー。小道具もうま~く使ってて、フックとトンコツの掛け合いがまさに小道具の応酬って感じで楽しかった。
    入るまでに時間がかかるけど入っちゃえば楽しいって感じでしたね。

    次を観て面白ければ間違いなくファンになる予感がしました。

  • 満足度★★★★

    ここまでキャラクターがまんま登場するとは…
    かつて母から「ピーターパン」を読んでもらうことが好きだった少女が、フト気付くとネバーランドらしきところにいて…な物語。
    ピーターパン・シンドローム(調べたら正しくは男性のみに使うとのことだった)の人々あるいは「モラトリアム人間」たちの「待避所」的なユートピアに一般人(あるいは主人公を救いに来た人物)が侵入したことでそこが崩れるハナシかと思いきや、ネバーランドらしきところにいたキャラクターすべてが少女の内的なモノだったというのが真相で、見事にダマされる。(笑)
    思うに恩田陸の「エンド・ゲーム」を読み終わって間もなかったので、その内容と無意識的に結びつけていたのではないかと。「少年」は黒い衣裳なので「火浦」と重なるし…(ありゃ、アッチのネタバレか?)
    で、ピーターパンの世界に迷い込んだ主人公、的な展開ではありつつ微妙に歪んでおり、外界(?)とのつながりのヒントもちりばめて進行して行くのであるところで全体像がつかめ、最後に改めて真相を明らかにして「あぁそうか!」と納得させる構造が上手い。
    とか言って、前述の勘違いの他にてっきり病院の屋上と思っていたら実は学校の屋上だったなんてこともあったので「全体像がつかめて」などとエラそうには言えないか?(爆)
    また、各出演者とも登場人物にうまくハマっており、特に武藤晃子なぞ少女の母(&ティンカー・ベル?)という役どころもさることながら、娘の名前を強引にウェンディに結びつけるところにそのキャラがうまく活かされていて…(笑)。
    それにしても、タイトルからピーターパンに関連したストーリーとは予想していたけれど、ここまでキャラクターがまんま登場するとは思わなかったわさ。
    一昨年、ホリプロのミュージカルでおさらいしておいて良かったァ。

  • 満足度★★★★

    見事
     前半は、先に述べた通りファミリーミュージカル風なので「なぜ、そこで歌わないの?フツーは歌うでしょ!」と、ミュージカル好きには物足りなさもあったりして(笑)。
     ミュージカルといえば、死をテーマにしたファンタジックな物語って音楽座ミュージカルの得意分野じゃないかな。「遥かなるネバーランド」、音楽座ミュージカルになったら、絶対泣いちゃうでしょうね。

     ネバーランド=死の世界からの生還を、屋台崩しであらわしたのは爽快。ネバーランドのセットが崩れ、学校の屋上のセットがあらわれたとき、そしてベルが鳴った瞬間に、いままでの謎がすべて解けてました。見事。

     ティンカーベルを演じた、武藤嬢が絶妙でした。カーテンコールもティカーベルとして登場したのは正しいと思います。

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