てのひらに滲んだら 公演情報 てのひらに滲んだら」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★

    切り取られた日常のひとコマ
    淡々と流れる日々の中での小さな渦たちを、丁寧に表現した作品には仕上がっていた。舞台装置も店長のコダワリ方が伝わるみたいに、しっかりとスキ無く作られており好印象を持ちました。ただ、日常にこだわり過ぎて、芝居としての喜怒哀楽、終劇までのカタルシスの度合い(感情の振幅)が小さく感じられました。一言でいうなら、小品過ぎですよ。もったいないと思いました。

    ネタバレBOX

    台詞の積み重ね。
    新人が入った事による、観客を含めた人物紹介。見事!上手です。
    暗転するときのポイント残した、残照表現は心情よく表せてました。
    で、看板の話。「明日の天気まで書くのはやめたら」と誰かに言わせて。
    効率重視の返答で、意見押し通す場面あったほうが良いと思った。
    オチの感情爆発の上手な伏線になるし。
    店長が施術と言うのに、普段からマッサージと言い、使っている心情のズレは、気が付く観客にニヤリとさせず。誰かに指摘させた方が
    良かったかな(やめる発言までのイライラの積み重ねでるし)。
    店長のコダワリの深さ知り、店長も現実との妥協点見つけ。
    少し変わってゆく日々を、最後はオーナー交えた朝のミーティングで
    観客に示し、終劇にした方が良かった気がします。
    店長の行動に刺激受けて、日頃好きだった刺激物やファーストフードを
    やめる台詞が一つ入るだけでも、変わってきたと思います。
    尻切れトンボな感じが、否めない終わり方だったので。
    星ひとつマイナスです。
    でもキャラクターは、ものすごく良かった。
    皆さん上手いです。
    らしいなーわかるなーという感じが良く伝わりました。です
  • 満足度★★★★★

    やわらかく倒されるドミノの秀逸
    登場人物たち自身の感覚が伝わるだけでなく
    それぞれが自ら観ることの出来ない姿が
    浮かび上がってくるような・・・。

    幾重にも倒れるドミノから
    それこそ滲みだしてくるような
    キャラクターたちの想い。
    息を呑み、
    舞台に釘付けになってしまいました。

    ネタバレBOX

    リラクゼーションの場ということで
    従業員同士にしても、
    そこにやってくるお客様にしても
    ある種の気遣いに満ちた空間。
    しかし、舞台上の雰囲気に馴染んでくるうちに、
    そこから浮かび上がってくるキャラクターたちの
    生々しい想いから
    目が離せなくなります。

    過去の恋人たちの再会や移植手術のことなどが、
    あざとさを持たないのは、
    そこに描きこまれた当事者たちの思いの質感が
    観る側にそのまま入り込んでくるほどにナチュラルだから。
    たとえば男の手が汚れたときに
    石鹸だと肌があれることを心配をする元彼女の雰囲気から
    二人が過ごした時間がすっと浮かび上がってくる。
    あるいは顧客への対応や店長のこだわりから
    ベテランのスタッフにやってくるいらだちが
    少しずつ満ちてくるのが
    言葉にならない積み重なり感をもってやってくる。
    報われなかった募金活動の苦渋から生まれた
    常連客の「正義」の鎧が
    ロミロミの癒しとかさなりあうことにも
    息を呑む。
    元彼女のいるその店につれてこられた男に降りてくる
    フィアンセの「正義」やコアに対する戸惑いは
    解像度を持った
    すくみ上がるような女性の実在感とともに
    観客をも圧倒していきます。

    ゆっくりと倒れていくドミノがそこにあって
    キャラクターそれぞれの埋もれていた想いが
    やわらかく溢れるように現れて
    観る者を浸潤していく。
    同じその場所の朝なのに
    前半のシーンと終幕間際では
    全く違う色が浮かぶ。
    しかもそれを破たんではなく
    続いていく日常の一コマへと収束させていくところに
    作者の視座や作劇の秀逸を感じて。
    終盤の手のぬくもりのエピソードで示す
    ベテランスタッフの今の姿にも瞠目。

    役者の演技も実に丁寧で安定感があり
    浸透力をしっかりと内に秘めていて。
    一つずつのシーンに
    吸い込まれるような奥行きが生まれていました。

    やわらかいタッチのお芝居なのですが、
    やってくるものはとても強い。
    拍手をして客電が戻ってもしばらくぼぉーっとしておりました。
    べたな言い方ですが
    前回公演に続き
    がっつりとはまり込んでしまいました。



  • 満足度★★★★

    松下が
    いつもの飛び道具的でなく意外。当パンの文章ががっつり染み入る

  • 満足度★★★

    優しい物語ではあったけれど・・。
    先に書き込まれた投稿者の評価があまりにも高いので、そのほうがびっくり!(・・!)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語に大した起伏はない。殆どがありそな日常。舞台は「ロミロミ」といわれる癒しのマッサージサロンが舞台。ここで働く従業員と経営者の日常や恋愛を絡めながら、ここに癒しに来る客の過去をも表現した舞台。

    設定はサロンの中だけの物語で実際にありそうな本だけに観劇した後に人生を変えるような感動もなければ、号泣するような場面もない。
    エステサロンでも似たような感じだろうし、特別に逸脱するような恋愛の展開もない。強いていうなら、最終場面でネイル担当の和田が陣内にハンドマッサージをしてあげたシーンだろうか・・。

    和田「もっと楽に生きれば?」
    陣内「だって、ずっとこうやってきたんだもん。邪魔にならないように・・、迷惑をかけないように・・って・・。簡単に変えられないよ。」

    このシーンがジーンときて今までの芝居をひっくり返すような感動があったが、その他で見せる他人へのちょっとした優しさとか、労わりは、案外、私たち観劇者だって、普通に生きてて、感じてることじゃないのかなー。。と思う。
    世の中、捨てたもんじゃあないんだよね。だから、常にそんな愛を感じてるワタクシには、それって普通じゃん!なんて思うわけ。息子を失った前原自身は淋しくて哀しくて、ぽっかり空いた心に埋めるものが見つからないからって、人様の、善意の金を独り占めしちゃうのも許されない事だし、それを正当化しちゃうほど、心が病んじゃってる。

    それらの事が表現されていた舞台だったけれど、これは明らかに観劇者を選ぶ舞台だと感じた。だから観劇者の全員が同じ感想を持つとは考えにくい舞台かなと・・。要は観劇者の感性によって共感できる芝居だろうと思う。

    ゆるくてちょっとコメディ的な柔らかい物語だったけれど、ワタクシが芝居を観に行くのにはそれなりの理由がある。要は日常からほんのちょっとだけ離れて夢や希望や感動やサスペンスやホラーやコメディを楽しみたい。
    それだけ。





  • 満足度★★★★

    てのひらは温かいです。
    女の人は怖いなぁと思いながら観てました。

    ネタバレBOX

    話は良く出来ていて良かったのですが、楽しめる話ではありませんでした。
    「スローライフな演劇を。」と言うことだったので、のほほんとした話なのかな?と思ったのですが人間関係が複雑な話だったので驚きました。
    登場人物の根本千鶴さんが婚約者の男の人のことを何でも知ろうとすると所がとても怖かったです。男の自分からすると何でも管理されているようで千鶴さんのような女の人は嫌だなぁと思いました。
    あと店長さんがスタッフにひどいことを言われても「ありがとう」と言える所が大人だなぁと思いました。今の世の中ピリピリしている人が多いいので、店長さんみたいな人が増えればいいなぁと思いました。
    役者さんは皆さん良かったです。特に但馬咲子・前原友美役の役者さんが良かったです。
    最後に登場人物の今後がどうなるのか?知りたいような知りたくないような複雑な気分になりました。

このページのQRコードです。

拡大