ガラスの家族 公演情報 ガラスの家族」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    王道にも作法がいる
    こういうことを伝えたいという想いがあって、それを劇団全体で共有できているように思えました。皆が心血を注いでいる。
    よくできた話でも、作っている人々の気持ちがちぐはぐだと作品に現れます。王道という言葉はありきたりという意味に捉えられがちですが、それをきちんと実現するにも作法がいるということを教えられた思いです。

    いつも凝った話、刺激的な物語ばかり追い求めていると、こうした昔ながらの物語にほっとします。刺激に頭脳は楽しませてもらっていても、心は疲れていたのかもしれないと考えさせられます。

  • 満足度★★★★

    発声のよさで幕あき
    表現力が素晴らしい、身体の動きと物語の進行が小気味いい。全体のまとまりと楽しさが自然と伝わってくる。タップダンスをもう少し長くやってほしかったというのは私だけの希望だろうか。

  • 満足度★★★★

    生き生き!
    20年以上前から再演を積み重ねてきただけあるしっかりと力のある脚本を元に、キャラクターたちが生き生きと躍動していた、素敵な作品でした。
    ギリーもウィリアムも、可愛くて。自然に感情移入し、涙してしまいました。
    スタッフではなくアンサンブルの役者さんたちが自然に動いて場面を変えていく装置の転換も、スムーズ。
    先生や隣人や友人たちの言葉も、沁みました。
    そして、すべてを受け入れてくれるトロッターさんの大きな愛!
    血のつながりだけではない、人と人とのつながりのあたたかさ、素晴らしさを改めて感じる2時間でした。

  • 満足度★★★★

    心にしみる
    いい舞台でした!!
    家族って、何なのか?とか、いろいろ考えさせられ、
    主人公の成長とともに、感じるところがいろいろあり、最後まで、楽しめる舞台でした!!
    流石、400ステージ!

  • 満足度★★★★

    期待される演劇人
    アメリカにありそうで、また実際にある物語なので、実話にもとづくお話なのかもしれません。次世代を担う役者達が一生懸命演技している姿が大変印象的でした。(反面、余裕がない場面も見受けられましたが・・・でもこれも場数で解決すること) それと、トロッター役の池田さん、いい色を出していましたね!
    余談ですが、今回高校生の息子を連れての観劇でしたが、ストーリーも理解し易く、歌あり、タップありで息子もGood Impressionを持ったとの事でした。

  • 満足度★★★

    エネルギッシュ!
    櫛もとおらないボサボサ頭でギリーが登場した瞬間から、本の世界が現実になったような感覚でした。
    朗読のクラスがタップに変わってしまったのは、舞台だから仕方の無いところなのかな。ウィリアム=アーネストがタップで褒められる、って、違和感を感じました。タップは素晴らしかったのですが。いえ、素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    最後の「愛してるわ」は、原作でも一番好きなシーンです。
    涙が出ました。観に行ってよかったです。


    制作的なことで・・・
    ・インターネットから予約して行ったのだが、受付のどこに並んでよいのか分からなかった。「予約済み」の列だったかに並んだが、そこにチケットはなく、
    「どの役者の扱いでしょうか」と聞かれた。
    ・帰りにアンケートを出そうとしたが、どこに出していいか分からなかった。
    アンケートボックスより間口の広い募金箱(劇団運営の為のものらしい)があって、なんだかそら恐ろしく感じた。
  • 満足度★★★★★

    「ガラスの家族」とは何だったのか?
    人種差別、いじめ、仲間との対立、インフルエンザなどの問題をかかえながもがんばった、キリーの物語だたとおもいます。歌もタップタンスもすてきでした。

  • “まじめな”公演
    「次世代を担う演劇人育成」の趣旨は、全うしている。
    完成されたテキストが、若手俳優たちによりきちっと演じられた。
    公演の趣旨上、多少肩がこるのは、仕方が無いのかもしれない。

  • 満足度★★★★★

    本当の家族を手に入れるまで。
    「海は知っている」のキャサリン・パターソンの作品だけあって、存分に他人を愛する、という言葉がそこここに散りばめられてバイブルのように刷り込まれていきます。
    アメリカンポップな音楽や描写、ダンスも楽しく、舞台セットも展開の仕方が上手い。

    ギリーが人間らしい心を取り戻していく過程には感動と涙があり、終盤は泣ける。愛すると言うこと。これが全てです。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    父親は行方不明。4歳のときから母親と離れ、里親の家をたらいまわしにされ、子供心に「人間は強くならなければいけない。弱さをみせると他人につけこまれる。」と信じて疑わなかった主人公ギリー。そんなギリーが5人目の里親メイム・トロッターの家にやってくる。トロッターの家には里子でいじめられっこのウィリアムが居た。
    大らかで他人にも見返りのない深い愛情を持って接するトロッターに触れているうちにギリーは、本当の家族とは?血の繋がりだけではない。という真理を理解していく。

    トロッター役の池田幸代がひじょうに素敵です。「アメリカのお袋さん」のイメージそのまんまで、「ああ、こんなお母さんに育てられたらどんな子も素直で良い子に育つのだろうなぁ。」と印象付ける。ギリーが盗みをした時や、友達との喧嘩のシーンなどに、ギリーを心底庇ってやる姿勢。と同時に厳しく諭す姿勢。愛する気持ちを優しい思いやりを行動に移すという姿勢。大きな危機にはみんなで力を合わせて乗り越えると言う事。自分が愛されたいと思うなら、自分から相手をただ愛せばいい、という言葉。

    トロッターのセリフや行動が屈折したギリーの心に呪文のように沁み込み、やがて氷解していくのです。物語はベタで解り易く、再演再演を重ねて沢山の劇団が公演を打ってきましたが、やはり名作は感動するのです。

    キャストも充分に実力があります。決してじめじめしないポップで楽しい舞台です。お勧め!(^0^)



このページのQRコードです。

拡大