さるヒト、いるヒト、くる

ポケット企画（北海道）

公演に携わっているメンバー：14人

【団体紹介】

演劇作品を上演するための企画団体。2018年11月旗揚げ。「ポケットに入れて持ち運べる演劇」をテーマに札幌で活動しています。日常のままならなさを描いた会話劇に生演奏や身体表現などの表現技法を取り入れて作品を創作。2021年頃より現在までエンタメトレーナーを招いての定期稽古を行い、2023年には29歳以下の若手アーティストを集めた意見交流会を主催するなど、上演活動のみならず創作環境の整備にも力を入れています。上演に先立っての事前批評会、上演を目的としない戯曲を読む会等、個々人のスキルアップにも目を向けながら、近年はハラスメント防止に向けた活動や月に一度の観劇会を行うほか、道内外のアーティストとも盛んに交流し、表現者が健やかに表現を行うこと・続けることについて考え続けています。「今しかできない表現」を大切に、文化全体の繁栄を願いながら日々創作活動に励んでいます。

【応募公演への意気込み】

今回の公演のテーマは「出会い」。まだ出会ったことのないお客様と劇場で出会うことが最大の目標です。日程がゴールデンウィークということもあり、団体としては初めて4日間の公演を予定しています。長く公演を行うことで口コミでの来客が期待でき、新たな集客を見込めます。再観劇へ足を運んでいただくための企画や、上演形態の工夫にも注力し、何より面白い作品をお届けできるよう稽古に励みたいと思います。加えて、同じ志を持つアーティストと意見交換を行うことにも力を入れます。5月の札幌公演では、旭川からシベリア基地を招聘しポケット企画にはない表現方法を学び、今後の活動に繋げます。そして、せんがわ劇場演劇コンクールへの参加も決定しているので、さまざまな「出会い」に期待をして公演活動へ臨みたいと思います。
審査対象作品は『さるヒト、いるヒト、くる』です。

【将来のビジョン】

昨年度までは学生劇団として各地の演劇祭や賞レースに積極的に参加し、どれも良い評価をいただいてきました。活動が身を結び、社会人劇団となった今でも多くの方々と関わりを持てています。20代のうち、あと数年はコンペティションや芸術祭に作品を出展し自分たちの表現したいものの純度を上げていきたいと考えています。それでも、僕たちのスタートは「ポケットにいれて持ち運べる演劇」なので、アートスペースやカフェでの公演活動も継続していきたいです。小さな公演でやりたいことを思いっきり表現し、そこで出会った新たなお客様を劇場公演の際にお呼びして観劇人口を増やすことができればと思っています。劇団員も増え、団体としてこれからという時なので、生活と演劇の両立を目指し、日々活動していきたいと思っています。