河童の雨乞い

演劇組織KIMYO（愛知県）

公演に携わっているメンバー：29人

団体紹介

ぼくたち演劇組織KIMYO(キミョー)です。2007年の旗揚げ以降、愛知県名古屋市とその周辺地域を主に年3〜4回のペースで公演を行っています。『なんとなく演劇しか無い気がする』という同一の志向を持ち、『ビックリする演劇作品を創りたい』という同一の目標を持つ、そんな19名で構成された組織です。ビックリする時間と空間を提供する為、自分らさえもビックリするまで汗を流して活動を続けています。
2014年、第12回公演『ピーポウ』では愛知県芸術劇場小ホールにて全ステージ満席(3日間4ステージ)を記録。2015年、第15回公演『ユータラスボンボン』の名古屋公演では1000人を動員。壮大な舞台美術と重低音が轟くテクノ、縦横無尽に動き回る照明を駆使し、ダンスや唄、激しく舞台を跳ね回る動きを取り入れ、人間の過剰なまでの欲望をリアルに描くハイテンポのストーリーで魅せる『熱血ハイパーエンタメ芝居』を謳い文句として奮闘中でございます。

応募公演への意気込み

本作『河童の雨乞い』は群馬・栃木周辺で伝わる日本古来の伝承を基盤としています。なお、冠名の「Project“NICK”」は、「なんか（N）いつもと（I）ちがう（C）こと（K）」という意味を持たせています。東京公演を含む大規模なツアーと異なり、普段の自分たちを鏡に映して、不得意や未経験と思いがち、思われがちな要素にじっくりと取り組む、より野心的な公演企画であること、同時にお客様にはエンターテイメントとしての水準を低めることのない作品を提供させて頂くことを目指しています。
幻想色が強い空間で派手に惹き付け、まくしたてるような狂気に満ちた会話と展開で、いつの間にか、人間の“欲望”というテーマを冴え渡るナイフの如く突きつける。そのような、今まで培った作品創りを武器に、想像上の疎まれ者『河童』と人間が、どう対峙するか、を描きます。“気持ち悪くて間抜けな『河童』の概念を変えてやる。”これが本公演の最大のねらいです。

将来のビジョン

「真に地域に根付くエンタ―テイメントの一翼を築く」これが目標です。そして具体的には、本賞の最優秀作品賞、そして、最近お世話になっている東京の王子小劇場さんの演劇賞『佐藤佐吉最優秀作品賞』が目標です。こちらは2015年は『優秀主演俳優賞』と『優秀音響賞』を受賞しましたが、作品としてはまだまだという評価を頂いております。『動員を名古屋で集め、評価を東京で得る。』今年いよいよ10周年目前の１年となった我々にとって、それが一番の目標であります。こりっちで、我々のその勢いを試したいです。
来年2017年の10周年目は“再演祭り”を敢行します。今までに行った３作品を、『熱血ハイパーエンタメ芝居』として再構築し、名古屋だけで1500、そして2000人を動員する劇団として成長させたいと思っております。
この野心を挫かすことなく、名古屋の、東海地方の、いやゆくゆくは日本の、世界にもその名が轟くようなエンターテイメント作品の創出を目指し、『愛知ナゴヤにKIMYOあり』と知らしめるべく、今公演も劇団員一同、死力を尽くす所存です。