「CoRich舞台芸術まつり!2011春」で 5代目グランプリに輝いたのは、箱庭円舞曲! こりっち株式会社にてグランプリ授賞式をおこない、 次回公演「いつも誰かのせいにする」の資金として賞金100万円を贈呈しました!
【「CoRich舞台芸術まつり!2011春」グランプリを受賞して】
この度は、栄誉ある賞にご選出くださり、誠にありがとうございます。
ながらく続けてきた甲斐がありました。
箱庭円舞曲は、あくまで市井の集団なのだ、賞とは無縁なのだ、なんてネガティブな覚悟をしていたので、嬉しいやらおこがましいやら申し訳ないやら、複雑な気持ちです。
様々な価値観、様々な様式が群雄割拠する演劇界において、こうして何がしかの評価をいただけることは、非常に励みになります。
ご覧くださったお客様、審査員の皆様、運営事務局の皆様、本当にありがとうございました。
グランプリをいただいた第十六楽章「珍しい凡人」は、あの日あの時だから上演できた作品ですし、あの日あの時に上演したからこそ、このようにご好評いただけたのだと思います。言わば、作品自体がライブだったんだろうな、と。手法としてのライブ――生っぽさ――は色々とありますが、それとはまた違う、作品としてのライブ――そのタイミングでしか上演し得ないもの――だったのだな、と省みています。これは舞台芸術が具有する特性の一つであり、同時に優位性でもあるはずです。その醍醐味を知ってしまった僕たちは、これからもきっと「今」を見詰め、「今の人々」のコミュニケーションを冷静に捉え直していくのでしょう。僕たちは、「今のお客様」の心に、脳に、日常に、ずっとずっと引っ掛かり続けていきたいのです。
芸術には、「絶対」はありません。僕たちが受賞できたのも、様々な偶然が重なったおかげに過ぎないと自覚しています。
これからも市井の視点から、驕れることなく、卑屈になることなく、てらうことなく、作品創作に励んで参ります。
今後とも、箱庭円舞曲を何とぞよろしくお願いいたします。
(古川貴義)
【次回(スポンサード)公演「いつも誰かのせいにする」の紹介と意気込み】
日本、クソ喰らえですよね、今。
凄くたくさんの日本人が、そう感じているんじゃないかと思うんです。
本当なら生まれ育ったこの国のことを好きで居たいのに、好きでいられない要素が山積している。
でもそれは、政治家やマスコミや行政だけの責任ではなくて、僕らの責任でもあると思うんです。「政治がダメ」だの「マスゴミはウンコ」だの「ファシスト都知事」だのと文句を言うけれど、じゃあお前はどうなんだ、と。僕はどうなんだろう、と考えてみる。
幸いにして(不幸にも?)、政治家やマスコミは民間人からの信用を失い、行政も当てにならない時代がやってきました。彼らから発信される一方的な情報など鵜呑みにすることなく、家族や友人の発言、Web上に溢れる多数派(と思われる)の個人的な言説、自分なりに調べた聞きかじりの知識、そういった情報の方を信用する、世間。価値ある情報と不完全な情報が等価に並び、どれを選ぶかは個人の判断に委ねられている、ある意味自由な世界。
何を選ぶか、何を信じるか、どのように生きるのか、そういったもの全てが、自分の責任なわけです。ですから、ぶーぶー言っても、「でも選んだのは自分でしょ?嫌なら違うの選べば良かったじゃん」と言われたら返す言葉が無い。
こんな状況下、では僕たちはいったいどうやって、確固たる判断基準を持てば良いのでしょうか?
何を選び何を捨て、何を信じてどうやって生きていけば良いのでしょうか?
そんなことをぼんやり考えつつ、シネコンの券売窓口で「今日は何観よっかぁ」と、呆け顔で映画を選んでいる馬鹿そうな男女を横目に見ている、映画製作者たちの控えめな希望と煩悶にまみれた日常を、「責任」をテーマに描き出します。
(古川貴義)
→【公演詳細情報】
ご応募頂いたCoRichメンバーの中から抽選で、
「いつも誰かのせいにする」のチケットをプレゼント致します!
各回1組2名様、合計4名をご招待します!
会場 | 駅前劇場(東京・下北沢) |
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招待対象 公演 |
11月5日(土)14:30 11月5日(土)19:30 |
申込開始日 | 10月9日(日) |
申込締切日 | 10月10日(月・祝) |
応募条件 | 箱庭円舞曲公演「いつも誰かのせいにする」に「観たい!」クチコミをすること。 |
チケットプレゼントは終了しました。
こりっちにログインした状態で「応募する」ボタンより応募フォームへ進み、
応募時の注意事項をよく読んだ上でお申込み下さい。
※当選者には10月12日(水)までに箱庭円舞曲から当選メールが届きます。
【みんなのヒトコト】
小野哲史
どうも初めまして。箱庭円舞曲の小野哲史です。
今回このような素敵な賞を頂いて感謝感激です。
せっかくのスポンサード公演なのに私はキャストではなく活弁として参加します。ご期待ください。私も今からわくわくです。
同じ頃私は役者としてアサヒアートスクエアで大先輩の胸を借りまくって大暴れしていますので、もし興味あればこちらもよろしくお願いします。
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須貝英
まさか箱庭円舞曲がこういった賞を頂けるとは思っていなかったので、受賞の報せを聞いた時は本当に驚きました。前回の作品を評価して頂いたことも嬉しかったし、今までの箱庭の活動を評価して頂いたということも嬉しかったです。今回の受賞は今後の活躍への期待値も含めてのことだと僕は感じましたので、今後とも、そしてとりあえず次回公演、全力で最高を目指していきたいと思います。
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爺隠才蔵
このたびは大層な賞をいただきまして誠にありがとうございます。震災の後、こんなぶっ飛んだ作品になって「もう、賞とか無理だよ」なんて言っていたので、本当にびっくりしましたし、ありがたい気持ちで一杯です。ひとえに同じ劇場空間を共有できた皆様のおかげです。劇団の10周年yearの受賞で、より一層の精進をと言いたいところですが、変わらずに地道にやってくんだろうなあ。のんびりのんびり。 |
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片桐はづき
元々騒がしいお芝居やかっちょいいお芝居が好きなので、箱庭円舞曲は自分が出演する中では異色の劇団でした。だけど初めて観た時の鳥肌がたつ感覚がたまらなく好きで、なにが面白いって言葉にできなくても、それを大好きな人達にも感じて欲しいと思い挑戦してきました。今回はその「なんかよくわかんない鳥肌」をたくさんの方に共感していただけた結果なのかなと嬉しく思います。というわけで次回11月公演、苦手かもと思う方もぜひ一度観にきてください。嫌いになってもいいからっ!! |
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井上裕朗
『珍しい凡人』は、とても前のめりでいびつなところがある作品だったので、好きになって下さった方もいれば、大嫌いだった方もいたと思います。僕自身、あの作品には愛憎入り交じる複雑な想いがあります。そんな作品がこのような形で評価して頂けたこと、驚いたのと同時に素直に嬉しく思いました。これからも期待を上回る作品が作れるよう頑張りたいと思います。素晴らしい賞をありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します! |
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古川貴義
受賞を知った瞬間、足が震え、ゾクゾクと胸の内が騒いだのを覚えています。「どうせグランプリ獲れないんだろうな」とぼやきつつも、心の底では「グランプリ獲れたら良いな、獲りたいな」と思っていたのでしょう。天邪鬼ここに極まれりです。 元来、本当のことを言うのが恥ずかしくて、ぼやかした言い方ばかりして、何度も失敗してきました。勇気を振り絞って本当のことを言っても、言い過ぎだったり言葉が足りなかったりして、やっぱり失敗してきました。 でも、今日くらい良いでしょう。今日くらいは、自由に本当のことを言わせて下さい。 無茶苦茶嬉しいのです! ありがとう! 本当ありがとうだよ! 色んな人に、全員にありがとうですよ!! これからもよろしく!! |