東京の空に 公演情報 オーストラ・マコンドー「東京の空に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    イマジンっっ
    お客さんの想像力を最大限に発揮させようとしている様な空間になっているのかなと思いました。物語は、まるで行間の多い現代恋愛小説を読んでる感じでした。舞台上の空気や雰囲気を楽しんで欲しいというイメージ。その行間(空気)には、登場人物同士の葛藤や駆け引きがあるんだと思いますが、僕はうまく想像出来ませんでした。共感出来る部分もありましたが、あまり心に残りませんでした。

    ネタバレBOX

    映画「ドッグウィル」を想起させるような、舞台の床に白線が引かれ、間取りが描かれた空間。想像で部屋を見せる無機質な空間でした。一人暮らしの女性3名が1つのアパートの隣同士に住んでいて、3人の人との交流が描かれていました。劇中歌の『東京の空に』を効果的に聞かせるためにか、客入れの時から無音が続きます。舞台装置も音響も役者の声量も、脚本演出で簡素で想像を促す作りになっているせいか、起承転結が淡い展開が続いて集中力が切れてしまいました。

    現代の若者はみんな孤独なのかなと思いました。幾つかの男女の恋の駆け引きが描かれますが、どれも共依存的で、それはとてもリアルなのかもしれないけれど、まるで人生は「春が来る(恋人がいる)」のが一番の幸福だ、と迫られてるようで、一般的な東京の空の下がこれだと寂しいなと思いました。生きるってそれだけじゃないだろうって思ってしまいました。

    物語のテーマの「部屋」は、日々生活する自分の空間であって、自分自身なんだとすると、登場人物の部屋への思いはあんまり見えなかったなと思いました。登場人物のバックグラウンドもほとんど語られませんでしたが、個々の人物の葛藤や、生活が、もっと見えれば良いなと思いました。

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    2011/04/03 09:37

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