はねやすめ第2回公演『cocktail』 公演情報 はねやすめ「はねやすめ第2回公演『cocktail』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

     まだ、若い劇団今後に期待。

    ネタバレBOX

     2回目公演と経験の浅い劇団のようだが、当パンの説明を読むと矢張り幼さが感じられる。板上は開演後も後景はずっと照明を抑えはっきり見えない。板手前客席側の下手、上手コーナーに工事現場に置かれているコーンが1つずつ置かれ立ち入り禁止にされている。この奥上手には若い女が寝そべっている。体の下には自分の荷物を敷いて居る模様。下手には何やら袋が転がっている。
     一場の登場人物は2名、若い女は可成り酔っぱらって新宿・歌舞伎町の一角で寝込んでしまった模様、そこへ全身黒ずくめの矢張り若い女が現れる、酔っぱらった女が首につけているネックレスに強く惹かれ、欲しいと思い、取り外そうとするが上手くゆかない。その内、女が目を醒ます。酔っぱらっているので呂律が回らない。そんな酔っ払い相手の2人の会話が続く。一場はこの対話が主となるが、酔っ払いを演じることは極めて難しい。自分が実際に拝見した舞台役者でこれをリアルに演じることのできる役者はたった1人。それほど難しい。トライする勇気は認めたいが、基本が全くできていないのも明らかであった。呂律が回らない役を演じながらその表現に全くリアリティーがない。発音、調子、息継ぎの仕方、目の表情、姿勢等々、何れも失格である。酔っ払いのシーンが長いだけに呂律の回らない台詞を喋っていたのが酒の覚める間も置かず素面の発声、発音になってしまったり、目が終始尋常なことも含めて、若い役者がこんな難しい役を長時間演じなければならない脚本をやらせることには無理がある。黒ずくめの女が実は烏であることは、無論想像がつくが、夢幻劇と解するにはリアルに過ぎる。また、役者の身体と演技についてももっとずっと深く真摯な考察が必要であることは言うまでもない。
     二場は、短い場転で奥に隠されていたバーカウンタや椅子、テーブル等が明るくなった板上に明らかになる。矢張り歌舞伎町の場末のバーである。こちらの方が役者たちの演技にリアリティーがあったのは通常のバーでの会話劇として自然だったからである。一場で登場した2名以外にバーの女将が登場、一場で烏と取れる役を演じた女優はより烏色を濃くして人間の台詞としての表現は無い。
     余り褒めることが出来なっかったが、演劇は総合芸術であり、様々な要素が複合的に絡み合って成立しているのみならず、観客に届けて初めて成立する。このような複雑性を抱える表現形式であるから、何を中心に据えて舞台に掛けるかはとても大事で迷う処でもある。然し発表の場となる上演で向き合うのは役者と観客である。従って最も重視すべきはこの上演の場での完成度の高さだということになろう。如何なる戯曲を選び、それをどのように魅せるのか? に向かって総ての関係者が真に向き合わねばならない。経験の浅いことが今回は指摘したような部分に現れたが、裏方スタッフの親切な心遣いや、シナリオの工夫などでは笑いを取るシーンも埋め込まれ悪く無かった。今後の進展を期待している。

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    2026/08/19 20:27

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