八月納涼歌舞伎 公演情報 松竹「八月納涼歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「歌舞伎座で観る座敷舞」


     玉三郎が舞う峰崎勾当作曲の地唄舞二題が、涼やか風を歌舞伎座に吹かせた。

    ネタバレBOX

     武原はんの代表作として広く知られる「雪」を歌舞伎座でかけるのは3年ぶりである。幕が開くと一面屏風に和蝋燭が立った禁欲的な空間に、傘を差した女(玉三郎)が客席に背を向け佇んでいる。そのうち傘をたたみ「心も遠き夜半の鐘」と袂で雪を払い、「捨てた憂き世の山葛」で黒髪に手をやり現世への思いを断ち切ろうとするくだりの思い溢れんばかりであった。

     続く「残月」でも静謐さはそのままに、踊りの手数が多さが目にも愉しい。玉三郎にだけスポットが当たった幕開きからじょじょに明るくなると、そこには何もない。だからこそ亡き人への思いを月に託した情感が伝わる。20分に満たないなかでも最後に「月日ばかりは巡り来て」で濃密で長い時間を経たような心地になった。

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    2026/08/08 17:49

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