6号室 公演情報 劇団黒テント「6号室」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    飽和状態の台詞
    六号病棟という建築物とビルを改築したイワトという劇場は
    上手くマッチした空間だったように思う。

    ただ、若手育成ということもあり
    役者たちの演技はまだまだ改善の余地ありという印象。
    もう少し稽古の間の演出などで、直せる部分はあったんじゃないだろうか。

    ネタバレBOX

    特に女優陣の台詞が、機能の違う言葉を全く使い分けられていなかった点が
    あまりにも目立って拙い印象を受けた。
    それを演出家は役者に意識させるなりして直さないと
    役者のためにも舞台のためにもならない。
    当然ながら勢いや声の強弱で演技は成り立たない。

    また、小説から戯曲化をしているのだが
    小説が戯曲になりきっていない。
    戯曲はもっともっと無駄を省いて、観客の想像力や意識が入り込む隙間が
    無いと(没入させるとかそういったレベルのことではなく作品として)つらい。

    それが顕著なのが、台詞が飽和状態であること。
    あまりに人々の語る言葉が説明的で長いため
    演技の支障となっているし、聞くものはそれだけを追うしかない状態になっていた。
    もっと、演出家は作品全体を自分のイメージした役者や観客と一緒に
    舞台を考えるようにした方が
    もっともっと良い作品が出来上がると思う。

    ただ、後半に行くにつれ良くなっていたし
    様々な試み自体は面白かった。

    この経験を糧にした、次の舞台に期待。

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    2011/02/05 12:20

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