音楽演劇「光かもしれない」 公演情報 エリア51「音楽演劇「光かもしれない」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「音楽と映像で彩られた宇宙旅行」

     スペース・オペラを音楽の生演奏や映像を交えて描いた作品である。

    ネタバレBOX

     人類が電力など生活インフラを生産するための家畜のような扱われ方をされ「旧人類」と呼ばれるようになってしまった遠い未来、旧人類の主人公(徐永行)は、かつて地球でアンドロイド(堀春菜)と友情を育む。しかし旧人類とアンドロイドは敵対関係にあった。自身の記憶を外部装置に移したアンドロイドを探しもとに戻すべく、主人公は自作したロボットのY-3PO(原雄次郎)とともに旅に出る。道中では、主人公が会いたがっているアンドロイドとよく似たウェイトレス(堀春菜・二役)が加わる。高度に技術が発達した未来では、肉体と記憶を引き継ぎ生き続けることができるようになっていた。ようやく2001年目に目的の星に到着したが……

     映画「ブレードランナー」のような世界観を想起させる本作は、前提としている設定がなかなかに入り組んでいるため、作品に没入するには相応の時間がかかってしまったことが残念である。またボーカル入りの生演奏に負けないためか、俳優三名の芝居が上演会場の空間にそぐわない過剰さであったため、細かな台詞のニュアンスが聞き取りづらかった点も惜しい。

     ジャズテイストものからラップ、竹内まりやの「プラスティック・ラヴ」のカバーなど演奏家たち(ボーカル:鈴木美結、ギター:神保治暉、マリンバ:中野志保、ベース:廣戸彰彦)による生演奏は聴き応えがあり、進行に合わせた映像を舞台奥に投射するなどの工夫が光った。特に主人公がアンドロイドとともにスパゲッティを食べた思い出を回想するくだりの静けさ、ほろ苦い甘さが印象的である。他方で主人公の行動が宇宙検閲なる人物に管理される場面では、その検閲官がただ台本を読んでいるように見え残念に思った。

    0

    2026/05/26 08:54

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大