公演情報
劇団夢現舎「タバコの害について」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★
よく目にするチェーホフのこの演目の題名、一人芝居に挑戦する演目と認識していたが(で夢現舎のも配信映像で見ていたのだが)、今回改めて鑑賞し、その本質を堪能したような。もっとも今回は二人芝居の仕立て(劇中さらにもう一人登場)、現代日本の風俗も入れ込み、しかも客をいじりまくって(夢現舎新春興行公演に寄せたのか?は不明)とにかく話は逸れまくり寄り道脇道、縦横無尽。何時になったらその演題の講話が始まるのか、とクスクス笑いを起こしたくなるが、「タバコの害について」と題された講演を聴く我々は聴衆として、いつしか劇中に迷い込んでいる。ゆえに、舞台上の事象を第三者的に傍観する者になり切れない曖昧な場所に置かれる。何しろ演者は終始こちらを向いて喋っている。冒頭からソ連・ロシアの歴代皇帝や大統領の紹介に始まり、さ、前置きが長くなったが本題へ、と言った先から話は取っ散らかる様、これが延々と続くのに半ば呆れるのだが、白けた顔で見ている助手の存在が本バージョンの特色だろう。芝居の導入もこの女性が担い、途中茶々を入れたり、何かやったりするが、ネタバレはこのへんまで。
チェーホフ作品の「笑」の要素を煎じ詰めた、という意味でのこの演目の本質を手渡された気になっている。夢現舎の新春公演であった。