実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2024/10/11 (金) 19:00
野田秀樹・作の一人芝居に平体まひろが挑んだ。いいものを見せてもらった。(2分押し)89分。
野田秀樹が大竹しのぶに書き下ろした2002年の戯曲で、「智恵子抄」の高村智恵子を題材にしたもの。いろいろなところで何度も上演されているが、大竹の初演を2ステージ観た後、観たことがなくて、22年ぶりに観た。冒頭いきなりの言葉遊びに、あぁこんな作品だったなぁ、と思い出したが、平体は現代的な服装のまま演じ、前半は笑いも取り、後半はシリアスになるという戯曲の特徴をシッカリ活かして演じてた。大竹の初演では、障子を破って自転車で登場、という演出が印象に残っていたが、本作は着々と丁寧な演出で、前半は一寸ありきたりかなぁという印象もあったが、徐々にペースが上がっていった。対面舞台という形や美術と照明も見事だった。