四月大歌舞伎 公演情報 松竹「四月大歌舞伎」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「濃密な実感ーー舞踊『神田祭』」

     当代の名コンビが魅せる一夜の夢のような舞踊である。わずか20分ながら十二分に堪能した。

    ネタバレBOX

     浅葱幕の切り落としでほろ酔いの鳶頭(仁左衛門)が祭の若い衆とともにキレイな形を見せる。ひとりになった彼のもとへ花道から現れた芸者(玉三郎)が絡むと二人の間に濃密な空間が生まれる。芸者が鳶頭の胸に手をやり、互いの手ぬぐいを肩に掛け合うくだりの色気に観客は酔いしれた。

     若い衆との立ち回りもゆったり伸びやかに進んでいく。仁左衛門の手の動きの優美さ、輝くような顔つきが目につき、玉三郎は豊満で百戦錬磨の手練れという実感があった。

     最後に二人で花道へゆき互いの頬に手をやりにっこり微笑みがならなにかを小声で交わし合う、そこに長い月日をともに歩んできたのであろう男女の実感がある。二人の礼に満場の客席がため息とともに湧き、美酒に酔いしれたかのような一幕はあっという間であった。

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    2024/04/29 17:13

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