ノーザンライツvsメキシカンギャング 公演情報 大統領師匠「ノーザンライツvsメキシカンギャング」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/02/23 (金) 14:00

    一言で表現すれば(((ハードSF+なんちゃってSF)÷2)+コメディ)÷2+微量の哲学?
    「ん、これは?」な短いプロローグに導かれて始まるのはタイトル通りのスペース活劇風……だが、それはやがて「宇宙航行系SF」の定番の一つ(かつある意味ハードSF)に転じしかしコメディ要素も加えつつやがて「んなムチャな!(笑)」な「なんちゃってSF」まで加味してさらにそんな中に二通りの子を想う親の気持ちも練り込むという欲張りさん。が、それらが絶妙なバランスを保って成立しているのは見事。そうして迎えるラストは○○○/○○○で、これ、好きだなぁ。(たぶん贔屓目だ(爆))
    また、序盤のタイムループかパラレルワールドか?はたまた「ドグラ・マグラ」的メタ構造か?な部分もツボ。
    あと、ダブルコールでの遊佐さんの挨拶の〆が「これからも大統領師匠と小劇場をよろしくお願いします」だったの、カッコいいぞ。

    ネタバレBOX

    基本となる「地球に宇宙規模の大災害が訪れるので選ばれた人物を他の惑星に移住させる」というノアの方舟的な設定はアレックス・プロヤス監督「ノウイング」(2009年) を挙げるまでもなくSFの王道だし、航行中のコールドスリープも定番で「SF感」たっぷり。
    そんな中で「そうまでして我が子のそばにいたい」親(正当)と「そうまでして我が子を生き延びさせたい」親(邪道/身勝手)を対比させるだけでなく前者はコメディ風、後者はシリアスに描くのも巧い。
    伏せ字にしたのは「ラストはビター/ダーク」。あ、今思いついたが「ペシミスティック」?
    しかしそこまでのいくつかと併せて考えるとある意味「哲学的」と言えるかも?(命題:生きる希望とは何か?)

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    2024/03/01 11:17

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