実演鑑賞
満足度★★★★★
クラシックのコンサートでは珍しい、いきなり舞台が真っ暗闇。明かりがつくと既にピアニストが座っている。演劇の舞台のよう。演出でしょう。ラヴェル/ヴァイオリンソナタより第2楽章「ブルース」というタイトル、ジャズの調べでした。その雰囲気を表現したかったのかも知れません。前半はその後、現代曲が並びます。湯山昭作品は意外と聞きやすい。「スレンナタリア」というヴァイオリンと5弦ヴィオラの為の曲。西谷国登と作曲家ハケンの二重奏、普通に演奏するだけで無く、激しいアクションもあり驚かされました。後半は一転して、正統派の弦楽合奏。メンデルスゾーンの弦楽だけのV協。聴く前は違和感があるかと心配しました。管楽器・打楽器があるものだという先入観。やはり杞憂。名曲は楽しめますよ。ひょっとしたら、元の協奏曲を知っているからこそ面白いと感じたのかも知れません。勿論、演奏は素晴らしいものでした。新納洋介の「バースデー演奏」あり、メンデルスゾーン初期の作品のアンコール演奏あり、十分楽しませて頂きました。