我ら宇宙の塵 公演情報 EPOCH MAN〈エポックマン〉「我ら宇宙の塵」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    EPOCH MAN『我ら宇宙の塵』を観劇。

    昨年の岸田戯曲賞のノミネート劇団。

    あらすじ:
    早くに夫を失った宇佐美陽子と息子の星太郎。
    父親は何処に行ったのかを星太郎が母に尋ねると「死んだ人間は星になる」と嘘をついてしまう。星太郎は父親譲りで星が大好きなのだ。
    星太郎は行方不明になり、母親は周りの人たちに巻き込まれ息子を探す旅に出るのだった…。

    感想:
    出だしからびっくりするのような映像舞台美術に度肝を抜かれ「今作は間違いなく面白くなる!」と確信を持てる始まり方だ。
    息子が行方不明になってしまい、苦悩する母親の姿は重く伸し掛かかってくるが、
    宇宙について語られたオープニング、母親の悲しみ、星太郎の父親探しがどのように繋がっていくのか疑問を呈してしまうが、陽子が息子を探し始めると一気に加速し始め、疑問なんかどうでもよくなってしまったのだ。出会った人たちと向かう旅はロードムービー風ではなく、桃太郎が鬼退治に行くという勢いだ。「この手の展開は80年代演劇シーンであったなぁ〜」と面白がりながらも、どのようにして終着点に向かうのだろう?と不安を感じたのは確かだ。
    二度ほど思考を止められたが、「死んだら人間は何処に行くのか?」という誰もが感じている疑問と今作のテーマが一致すれば納得出来る物語と感じられるであろう。

    次作も観てみようと思える劇団であった。

    0

    2023/08/12 21:23

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大