実演鑑賞
満足度★★★
コントとあったが、感性または感覚の寸劇「演劇ワークショップ」といったところか。演劇ワークショップ…失礼な表現になるが、全体を通してのメッセージ性ではなく、演劇の色々な描き、観せ、伝え、感じ方などを9作品に分散し詰め込んだみたいだ。
そこには逆転の発想と思い込み、一瞬の閃きとアドリブ風、古典戯曲を通しての新旧の間(ま)、現代的な切り口、早口言葉のような台詞、言葉遊びといった演劇の魅力的な要素を連想させる内容だ。
キャストの衣装は、全員 白ブラウスに黒ズボンというシンプルなもので、外見でコント内容の違いを表現しない。また舞台美術はテーブルと椅子、または素舞台で簡素、舞台技術<音響・照明>も印象付けない。すべては表現力で対応す(観せ)る。そんな状況の中でどれだけ観客の心へ”何か”を届けることが出来るか、それを試しているかのような…。
(上演時間1時間弱)