美女と野獣【2022年12月18日~12月24日公演中止】 公演情報 劇団四季「美女と野獣【2022年12月18日~12月24日公演中止】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    野獣が結構、奥手で不器用なところが、姿格好とは違ってかわいげがある。主人の野獣を応援して背中を押す執事、女中たちも楽しい。コーヒーカップの男の子は、中が空っぽとわかるワゴンの上に首だけ載っていた。あれはどうやっていたのだろうか。

    前半最後の、手に持ったコップを打ち付け合って踊る「ガストンの歌」が一糸乱れぬアンサンブルで見事(音はうるさいけど)。後半の見せ場の、食器、スプーン、フォークが踊る「おもてなし」の歌もよかった。

    2時間半。なんと最前列だった。舞台が高くて、椅子の上に追加座面ブロックを置いて観劇

    ネタバレBOX

    ベルが野獣に心惹かれるようになるのは、逃げ出した森でオオカミに襲われ、助けてくれた野獣が傷を負ったから。その介護でまず近づく。野獣が弱りベルが看病した時に野獣の優しさを知るという展開だろうと思っていたら、これは半分予想通りだった。

    予想と違ったのは、城の図書館が二人の心をつなぐカギになるところ。本好き・物語好きのベルという設定がここで生きるとは。図書館があることは前半、時計の執事長が言っていた。伏線になっている。野獣も始めて読み聞かせてもらい、物語のとりこになる。

    野獣が城に住んでいると知った村人が、偏見だけで野獣を殺せと襲ってくるのは、朝鮮人差別、黒人差別、あらゆるヘイトと民族差別、異端排除ををほうふつとさせる展開。その先頭に、ベルに振られた怒りに燃えるガストンが立つ。ガストンに重傷を負わされた野獣が、ベルの腕に抱かれるのは、オオカミに襲われた時と同じ構図の再現。

    最後に王子に変身する場面は、あっという間の早変わりでミラクルだった。傷ついて瀕死の野獣が、ベルの愛の言葉に、宙に浮いてくるくるくるくる回り出したかと思うと、パッと王子に戻る。

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    2023/02/01 12:40

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