Dramatic Jam 4 公演情報 feblaboプロデュース「Dramatic Jam 4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    【チームC】
    ①「斑な瞳」
    プロの殺し屋(結井ひよりさん)が両親を殺された娘(環幸乃さん)の依頼を受け、囚えた標的をマンションのバスルームに監禁。いよいよ殺しの時機だが。
    ②「いまこそわかれめ」
    高校の卒業式の後、いつもの喫茶店で落ち合う男子高生(篠原諒氏)と女子高生(桃川あすみさん)。ウェイターは新明雅巳氏。
    ③「名前のない名前を呼ぶ冒険」
    妄想少女(環幸乃さん)は転校してすぐにガチガチのヤンキー女(西島朱里さん)に付きまとわれる。神様(?)から教師から優等生から漫研から後輩ヤンキーからありとあらゆる役を新明雅巳氏がへとへとになって担う。必見。

    ネタバレBOX

    ① 何か「少年サンデー」っぽい。
    ②実は心を病んだ桃川あすみさんの妄想で、何年経ってもこの喫茶店で想い出に浸っている。女子高生の「桐場」という名字の響きが良い。
    ③これは面白かった。目崎剛作品で一番好き。主人公の頃部佳乃子(ころべかのこ)というネーミングが良い。ひたすら妄想で現実をデコレーションして生きる少女の異世界冒険譚。環幸乃さんは適役。西島朱里さんのごつい雰囲気が作品の重しになり、新明雅巳氏の百花繚乱早変わりムーブが会場を沸かせた。

    短編は難しい。奇抜なシチュエーションだけの出来の悪いコントになりがち。

    ※②「いまこそわかれめ」
    どうも篠原諒氏が幽霊で、成仏するよう説得(誘導)する桃川あすみさん、という話のようだ。いつもの喫茶店でずっと彼女を待ち続けているのか?毎年卒業式の日にだけ現れるのか?いろいろと腑に落ちない点もあるが···。ラストは納得したのか去って行く篠原諒氏。独り残された桃川あすみさんは涙を零す。自分が死んだことに気付かない友達の幽霊との幾年にも渡る交流の最終節を描いたひととき。

    自分は篠原諒氏のことを吹っ切れない桃川あすみさんが「いまこそわかれめ」(「今こそ別れよう」)と無理矢理吹っ切る話だと捉えていた。自分の妄想から解き放たれないといけない、と。

    どちらにせよ、何かが足りない気がする。

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    2023/01/17 22:50

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